著者
藤城 卓己 西尾典洋 木村 英寛 高橋 由美子 坂根 裕 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.116, pp.63-69, 2004-11-17

身近に開催されるコンサートの活性化を狙い,市の開催するコンサートの中で遠隔地からコンサートへの出演を実現する.大規模な専用の機材ではなく,普及しているビデオカメラやネットワーク,コンピュータを利用し,既存のストリーミング技術を用いて双方向に動画配信を行うことで,問題点となる遅延や臨場感を会場の運営や演出を工夫することで解決した.これによりコンサート会場という,今までそこにいる出演者と観客で構成された閉ざされた空間を開き,ユビキタス社会におけるコンサートの可能性を示す.We realized the bi-directional video streaming with ordinary video cameras, network devices and computers instead of high-end equipments for professionals. Many kinds of our idea such as a hall layout or concert management realized that against quality loss or network delay irremissible in video streaming. The bi-directional streaming extended the ordinary concert environment available only for players and audiences on site, and indicated a potentiality of a new concert style in the ubiqitous society.
著者
西尾 典洋 内山 吉彦 深沢 佑樹 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本稿では、インターネット番組制作における少人数型のスタジオにおいて、 スイッチャーが1人でスイッチング業務を行いながら、 複数台のカメラを操作して番組収録を行えるマルチカメラ撮影支援システムを提案する。 本システムではプロのカメラマンが持つ安定した画角の知識や、 複数台のカメラによる協調撮影のノウハウをシステム化することで、 経験が浅いユーザでも本格的な撮影業務をおこなうことができる。
著者
中山 康子 真鍋 俊彦 竹林 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.1186-1194, 1998-05-15
参考文献数
13
被引用文献数
18

個人や組織の知識や情報をストックし,オンデマンドで検索・利用できるようにする知識情報共有システム(Advice/Help on Demand)を,ストック情報の理解・活用の鍵となる知識ベース,マルチデータベース検索,対話インタフェース,メディア変換等の各種要素技術を統合して構築した.実際にストック情報のコンテンツを入れて1,000人規模の組織で実践し,有効性を検証している.システムは,オフィスの構成や業務手順のような体系化可能な知識を蓄積する知識ベースと,仕事のこつや事例など体系化されない個人のノウハウを蓄積するノウハウベースの2つのデータベースの連携で知識情報の管理検索を行う.これら2つのデータベースは相互に関連づけられており,ユーザからの自然言語の問合せを解釈し,意図に合った情報を検索して提示する.知識ベースはコンピュータの問題解決向きの構造であるのに対し,ノウハウベースは人間が可読な形式で蓄積し,自然言語で検索するための浅い構造を持たせた.ユーザがタイトルつきのテキストを入力するとキーワードを抽出し,構造情報を自動生成する.2つのデータベースの連携により,従来暗黙知のままとどまっていた個人のノウハウが蓄積しやすくなり,形式知化が促進された.We have developed a knowledge/information sharing system "Advice/Help on Demand" by fusing various technologies used in the accumulation/structurization of office knowledge and dialogue interfaces.The system has two databases.One is the "office knowledge base" that contains systematized information about office procedure,job flows,documentation,and the like.The other is the "knowhow base" that contains a wide variety of practical information,sucha as advice on dealing with everyday problems on the jobs.If a user enters a query in natural language,the system retrieve relevant information from these databases.Our experiments carried out in the real office show the feasibility of integrating organized office knowledge and flexible personal knowhow.
著者
白木 顕介 坂根 裕 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第18回 (2004)
巻号頁・発行日
pp.181, 2004 (Released:2006-02-11)

DJ(Disc Jockey)と観客の音楽コミュニケーションを活性化する新しいクラブ環境をデザインした.観客のノリをDJに伝え,DJが豊かな演奏表現でそれに答えられる音楽環境をデザインすることで,DJと観客のインタラクションを活性化する.
著者
堀内 裕晃 淺間 正通 桐山 伸也 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、英語のスピーチと会話の中から聴衆や聞き手を説得する際に用いられる表現・構文の語彙的・構文的特徴、韻律的特徴、身体言語的特徴、さらには、話し手、聞き手の属性、社会的身分・地位に伴う相対的上下関係、心的態度の特徴を抽出・蓄積し、知識データベース化を行った。これにより、話し手と聞き手の発話状況時における相対的身分・地位関係を基準とした表現の抽出が可能になり、身分・地位の異なる者同士あるいは対等な者同士が会話をする際にどのような状況でどのような心的態度である場合に、どのような表現を用いて相手を説得しているかを明示化することが可能になった。また、このマルチモーダル知識データベースを用いた英語説得術獲得のための学習支援システムの構築を行った。
著者
土井 美和子 福井 美佳 山口 浩司 竹林 洋一 岩井 勇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.9, pp.2042-2052, 1993-09-25
被引用文献数
9

文書の構造化作業の負担を軽減することを目的に,文書構造の抽出技術を開発した.技術文書では全国大会の予稿集12,000件,ビジネス文書では例文集,社内事務文書約500件を調査し,構造抽出規則を導き出した.開発した文書構造抽出技術は,技術文書であれば,章,節などの階層構造と,図表への参照構造を抽出する.ビジネス文書であれば,手紙文,記事文などの階層構造を抽出する.技術文書とビジネス文書の区別も文字列の解析により行う.誤り率は,規則化に用いたのと別の予稿集や社内文書で評価した結果,技術文書で10.0%,ビジネス文書で23.0%であった.また,参照構造の抽出誤り率は8%であった.文章中に埋め込まれた式や図表などを扱えるように改良を行った後のフィールドテスとでは,技術文書で5.4%,ビジネス文書で15.4%であった.また手作業よりかなり短い時間で構造化を行えることも事例により確認した.開発した文書構造抽出技術はレイアウト属性と結合することにより自動レイアウトシステムとして商品化した.本抽出技術はレイアウト以外にも,既存文書のハイパテキスト化などに今後非常に有効である.