著者
米澤 淳
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.381-388, 2012-11-30 (Released:2013-02-28)
参考文献数
24

プラチナ系抗がん剤は現在も幅広く臨床使用されている。これらの毒性発現機構は酷似しているにも関わらず、腎毒性をはじめとして異なった特徴を呈する。トランスポータはその基質認識特異性、発現分布、機能特性によって、組織への薬物の輸送を司る。近年の研究により、有機カチオントランスポータOCTとmultidrug and toxin extrusion MATEがプラチナ系抗がん剤のドラッグデリバリーに重要な役割を果たすことが明らかにされてきた。本稿では、トランスポータを介したプラチナ系抗がん剤のデリバリーに焦点を当てて解説する。