著者
荒木 淳子
出版者
経営行動科学学会
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.119-128, 2008-08-31 (Released:2011-01-27)
参考文献数
74
被引用文献数
3 3

The purpose of this study was to review previous studies about workplace learning to give a theoretical basis for the future study.Because workplace learning is an interdisciplinary research topic, prevent and previous works in this field have investigated each issue on the discipline basis, e.g., economics, management studies, psychology, and sociology.The author defines workplace learning by the way they view learning and where they draw the boundaries of the workplace.They view learning as reflection through experiences or participation in communities.Reviewing the related studies, the author found that classified into four types:(1)“workplace experience approach, ”(2)“workplace participation approach, ”(3)“cross-boundary participation approach, ” and (4)“cross-boundary experience approach”. Almost all previous works appeared to belong to the “workplace experience approach”, despite the fact that workplace learning in its own form and limitation of learning chances takes place beyond the boundaries of the workplace. This must be taken into consideration in future studies, which will have to increasingly adopt the“cross-boundary experience approach”. We will fmd new conceptions of adult learning through proceeding with studies of “crossboundary experience approach”.
著者
荒木 淳子
出版者
経営行動科学学会
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.119-128, 2008-08-31
被引用文献数
2 3

The purpose of this study was to review previous studies about workplace learning to give a theoretical basis for the future study. Because workplace learning is an interdisciplinary research topic, prevent and previous works in this field have investigated each issue on the discipline basis, e.g., economics, management studies, psychology, and sociology. The author defines workplace learning by the way they view learning and where they draw the boundaries of the workplace. They view learning as reflection through experiences or participation in communities. Reviewing the related studies, the author found that classified into four types: (1) "workplace experience approach," (2) "workplace participation approach," (3) "cross-boundary participation approach," and (4) "cross-boundary experience approach". Almost all previous works appeared to belong to the "workplace experience approach", despite the fact that workplace learning in its own form and limitation of learning chances takes place beyond the boundaries of the workplace. This must be taken into consideration in future studies, which will have to increasingly adopt the "cross-boundary experience approach". We will find new conceptions of adult learning through proceeding with studies of "cross-boundary experience approach".
著者
荒木 淳子
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.131-142, 2009-10-10 (Released:2016-08-06)
参考文献数
26
被引用文献数
7

職場での学習や知識創造の分野では,実践共同体の重要性が着目されている.しかし,企業において実践共同体をどのようにデザインするかに関する実証的研究は少ない.本研究では,社会人の職業アイデンティティ獲得やキャリア形成への意欲向上(キャリア確立)を促す実践共同体のあり方について明らかにすることを目的に,10の実践共同体に参加するメンバー30名に半構造化インタビューを行った.その結果,キャリアの確立を促す実践共同体のあり方として,(1)職場を越える実践共同体と職場との行き来を踏まえたデザイン,(2)メンバーの多様性を活かした活動,(3)コーディネーターの配慮型リーダーシップ,の重要性が明らかとなった.今後は,これらを踏まえた実践共同体のデザインが必要であると考えられる.
著者
北村 智 中原 淳 荒木 淳子 坂本 篤郎
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.92-103, 2009-06-20 (Released:2022-08-20)
参考文献数
37

本研究ではPutnam(2000)の議論に基づいて組織における社会関係資本を結束型社会関係資本と橋渡し型社会関係資本に弁別した上で,組織における社会関係資本と業務経験を通した個人の能力向上の関係について階層線形モデルを用いて検討した.その結果から,業務経験を通した個人の能力向上について論じる上で,組織レベルの要因と個人レベルの要因の交互作用を検討する重要性を示した.
著者
佐藤 朝美 椿本 弥生 荒木 淳子 堀田 博史 松山 由美子 中村 恵 松河 秀哉
出版者
愛知淑徳大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究では、園と保護者が連携し、パートナーシップの関係性を構築するためのポートフォリオを開発することを念頭に、設計要件を導くための調査を行った。写真を共有するシステムを利用している保育者と保護者へインタビューを行い、パートナーシップの構築のために、保育者と保護者の互いの専門的知識を提供し合う方法が課題として挙げられた。そこで、保護者が園から提供された情報をもとに子どもの成長や学びについて深く考えていくために、園生活や活動の意義、園や先生の役割、保護者の成長と園との関連について振り返る支援を行うワークショップを開発・実践した。保護者の意識が変化し、そこから保育者との相互理解の可能性が示唆された。
著者
荒木 淳子 高橋 薫 佐藤 朝美
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.47105, (Released:2024-04-05)
参考文献数
25

本研究の目的は,高等学校で探究学習を行った経験と大学での学び,キャリア探索との関連を明らかにすることである.全国の4年制大学1,2年生を対象にWebアンケート調査を実施し,高等学校での探究型授業経験と,大学でのキャリア探索,授業プロセス・パフォーマンス,ライフキャリア・レジリエンスとの関連を調べた.255名の回答を分析した結果,高校時代にSGH/SSHともに経験した回答者は環境探索の得点が有意に高く,SGH/SSHともに経験した回答者とその他の探究型授業をした回答者は探究型授業経験のない回答者よりも自己探索の得点が有意に高かった.一方,主体的な学習態度である授業プロセス・パフォーマンス,ライフキャリア・レジリエンスに有意な差は見られなかった.
著者
荒木 淳子 中原 淳 坂本 篤郎
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.319-329, 2011-03-30 (Released:2016-08-07)
参考文献数
43

日本では,企業で働く個人にも,自ら学びながら主体的にキャリア構築をすることが求められつつある.しかし,キャリア構築に向けた社会人の学習に関する研究は少ない(濱中2007).そこで本研究では,社会人の学習にとって重要な場である職場(松尾2006)に着目し,個人の仕事に対する態度(挑戦性・柔軟性),職場環境がキャリア確立(荒木2007,2009)に及ぼす影響について,階層線形モデル(hierarchical linear model)による分析をおこなった.17社,1214名の質問紙調査の回答を分析した結果,キャリア確立には個人の挑戦性,柔軟性が重要であること,職場における仕事内容の明示化は個人の挑戦性がキャリア確立に与える効果に正の影響を,知識やノウハウを教え合うといった支援的環境は負の影響を与えることが示された.個人の挑戦性をキャリア確立につなげるためには,職場において,仕事の目的や内容を明示化することが求められる.また,挑戦性が低い人には職場の支援的環境を整えることも必要であると言える.
著者
荒木 淳子 高橋 薫 柏原 拓史 佐藤 朝美
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.169-172, 2021

<p>キャリア教育の重要性が指摘されて以来,学校と地域が連携した取り組みを行う学校も多い.しかし,実践の効果に関する研究は少ない.本研究は岡山県のNPO 法人だっぴが中学生を対象に行う「中学生だっぴ」を事例とし,実践が中学生のライフキャリア・レジリエンスと自尊感情に与える影響について分析を行った.165名の事前事後の質問紙と106名の事後作文の分析から,地域の大人との対話が生徒の将来や仕事に対する見方を広げ,ライフキャリア・レジリエンスと自尊感情を向上させることが明らかとなった.</p>
著者
荒木 淳子 高橋 薫 佐藤 朝美
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.45054, (Released:2021-09-09)
参考文献数
16

本研究は山陽地方にある普通科の県立A高校における地域と連携した課題探究型の学習プログラムについて,「複数の場面における学習を架橋する」ラーニング・ブリッジング(LB)(河井 2012)に着目し,地域課題探究型の学習プログラムでの学びと高校での授業や学習にはどのようなLBが見られるのか,LBはどのような要因によって促進されるのか,分析を行った.A校の1年生,2年生228名に行った質問紙調査と8名へのインタビュー調査の結果,生徒達にはプロジェクトにおける活動と学習や他の授業,これまでの学習とのLBが見られること,教員・地域の大人との関わりや積極的な取り組み姿勢がLBを促すことが示された.
著者
佐藤 朝美 松河 秀哉 椿本 弥生 荒木 淳子 中村 恵 松山 由美子 堀田 博史
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S43039, (Released:2019-08-13)
参考文献数
6

本研究では,保護者が子どもの成長や学びについて深く考えるために,デジタルストーリーテリングワークショップを開発し,その効果を明らかにすることを目的とする.園で撮影された写真を用いた活動をデザインし,実践した結果,子どもの成長だけでなく,保護者自身,園や先生の役割についての振り返りが促されていた.また保育者からは,本WSのDST作品や保護者の対話に対して,「子どもを共に育てる」気持ちを共有できたというポジティブな見解が示された
著者
北村 智 中原 淳 荒木 淳子
出版者
白桃書房
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.92-103, 2009
被引用文献数
1 2