著者
北 泰行 土肥 寿文 藤岡 弘道
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

申請者らの有する独創的合成法を、興味深い生物活性を有するが微量しか得られず複雑な高次構造を有する天然物や生体機能分子を得るための、環境にやさしく持続的に使用可能な手法へと発展させ、創薬に役立つ化合物を種々合成した。これらの得られた新規化合物を基に、新しい作用機作を有する新規医薬品候補化合物の創生に向けた研究を、独自の薬物評価系を持つ他研究所や研究機関と共同研究の下で推進した。またさらに、我々の独自の手法を用い、有機機能性素子の合成へと展開し、その有用性を明らかにした。
著者
北 泰行 藤岡 弘道 土肥 寿文
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

興味深い生物活性を有するが微量しか得られず、複雑な高次構造を有する数種の天然物、生体機能分子、またその鍵骨格の構築のための、環境にやさしい独創的な合成法を確立した。これらの得られた新規化合物群を基に、独自の薬物評価系を持つ他研究者や研究科と共同研究の下、新しい作用機作を有する新規医薬品候補化合物の創生に向けた創薬研究を推進した。
著者
鈴木 英之 柴田 創 藤岡 弘幸 平林 紳一郎 石井 希実子 菊池 紘樹
出版者
The Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.81-90, 2013
被引用文献数
3

Rotor-floater-mooring coupled response analysis is essentially important for design of Rotor Nacelle Assembly (RNA) and floating support structure of Floating Offshore Wind Turbine (FOWT). The authors have developed an analysis code UTWind for the analysis of the coupled response. Blades and floater are modeled as frame structure with beam elements. Lumped mass model is use for mooring. Aerodynamic load on blade is calculated by Blade Element Momentum Theory (BEM), and hydrodynamic load is calculated by Hooft's method, and Morison equation was modified to be applicable to cylindrical element with cross section with two axes of line symmetry. The equations of motion of rotor, floater and mooring are solved in time domain by weak coupling algorithm.The numerical results by the code were compared with experimental results in wave and wind-wave coexisting condition with/without blade pitch control and showed good agreement. Response by negative damping was reproduced by the code and showed good agreement with experiments.
著者
北 泰行 土肥 寿文 藤岡 弘道
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

希少金属の使用減に役立つ環境調和型新反応や反応剤を開発し、持続可能な手法として有用物質の合成へと応用した。さらに超原子価ヨウ素反応剤を用いるメタル触媒フリー酸化的カップリング反応を、申請者らが培ったヨウ素や硫黄、さらに酸素(オキソニウム)などの性質を利用した合成法と組み合わせ、天然物やその類縁体、機能性分子などの合成研究を展開することで、創薬研究や物質化学の発展に資する有用な手法とした。
著者
北 泰行 藤岡 弘道 赤井 周司 当麻 博文
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2001

1)超原子価ヨウ素反応剤を用いて、スピロジエノン骨格の高効率的合成法を確立し、ガランタミンの全合成を行い、その誘導体からアルツハイマー病治療候補薬として優れた化合物を見出した。次いで抗腫瘍活性海洋天然物ディスコハブディンA, E, F, OとプリアノシンBの合成に成功し、不安定なディスコハブディンAと同等の抗癌活性を示す安定なオキサアナログを見出した。またグリーンケミストリーを志向する、水中でKBr存在下での種々の変換反応を開発した。さらに反応終了後純粋に回収できる環境調和型超原子価ヨウ素反応剤を開発した。2)水溶性ラジカル開始剤と界面活性剤とを組み合わせ、水中でのラジカル環化やアルデヒド化合物からチオエステルおよびアミド類への効率的合成法を開発した。またSn化合物を用いない毒性の少ないラジカル反応を見出した。3)新規アシル化剤とリパーゼ触媒を用いて不斉四級炭素の汎用的合成法を確立し、制癌活性抗生物質フレデリカマイシンAの全合成を達成した。また生物活性インドールアルカロイドの合成鍵中間体の簡便合成法を開発した。光学分割と続く分子内Diels-Alder反応による類例の無い高効率的ドミノ反応を見出した。さらに酵素反応を阻害しないルテニウム触媒を開発し、本ドミノ型反応に動的光学分割法を組み込むことに成功した。4)芳香族Pummerer型反応を用いて,種々の2,3-置換インドール類の簡便合成法を開発した.また,チオフェン,フラン類の位置選択的求核的炭素-炭素結合形成反応を見出した.立体特異的新規転位反応を開発し、(-)-ヘルベルテンジオールや(-)-α-ヘルベルテノールを合成した。神経変性、自己免疫疾患等の治療薬開発のリード化合物として期待されるスキホスタチンの短工程合成に成功した。従来法では達成できないアセタールの新規脱保護法を見出し、全合成における保護基の選択幅を大きく拡大した。
著者
井口 雅保 三浦 克介 中前 幸治 藤岡 弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.2, 1994-09-26

最近の大規模化・高密度化したLSIのテスト効率を高める新しい技術として、CADリンク電子ビームテストシステムが注目されている。このテストシステムでは、CADデータベースのレイアウト、 回路接続を示すネットリスト、回路図、及び実デバイスのレイアウトが相互にリンクされている。しかし、テストの実行に際してレイアウトデータだけしか入手できない場合がしばしば生じている。我々は先に、このような場合の故障診断手法として、CADレイアウトからの逐次回路抽出によるVLSI自動故障追跡法を提案した。このアルゴリズムでは、トランジスタレベルの回路データを逐次抽出しながら故障信号線の上流配線の故障追跡が行われる。この際、回路機能の認識が効率的な診断のために重要となる。本報告では、逐次回路抽出アルゴリズムを利用してCADレイアウトからSPICE形式の回路データとして抽出し、それからゲートレベルの回路データに自動変換する手法について報告する。
著者
白井 寿海 十川 清己 山本 和充 児島 健次 藤岡 弘 牧田 浩和 中村 康彦
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.172-177, 1993
被引用文献数
7 40

In order to prepare fine granules of sparfloxacin (SPFX), a new quinolone anti-bacterial drug that shows masking of the bitter taste of SPFX and dissolutes at a rapid rate, various film-coated fine granules containing 20% SPFX and 0-52% low-substituted hydroxypropylcellulose(L-HPC) in the cores, were prepared by a spray method. Mixtures of ethylcellulose (EC), hydroxypropylmethylcellulose (HPMC), titanium dioxide and sucrose stearate in weight ratios of X : Y : 2 : 1 (X+Y=6) were used as film materials.The degree of masking of the bitter taste by water-insoluble film, mainly consisting of EC and HPMC, increased by increasing the content ratio of EC to HPMC and the amount of films, but was also slightly affected by the amount of L-HPC in the cores, which were coated with either EC or EC/HPMC (4/2). On the other hand, the dissolution rate increased with an increased amount of L-HPC in the cores and with a decreasing ratio of EC to HPMC in the films. Increasing the amount of L-HPC in the cores, which induced a considerable expansion of the fine granules owing to their taking up of water from the dissolution medium, resulted in burstin of the film after a short lag time. The bioavailability of the film-coated fine granules containing 20% SPFX and 52% L-HPC in the cores and 10% EC/HPMC (4/2) in the coating film, which masked the bitter taste of SPFX and showed the optimal release characteristics, was equivalent to that of conventional tablets containing 100 mg SPFX in beagle dogs.