著者
大西 正男 藤野 安彦
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.205-212, 1975 (Released:2008-11-21)
参考文献数
27
被引用文献数
11 7

A. oryzaeからセラミドを単離し,その構成分の組成を調べた.主要構成脂肪酸はリグノセリン酸, 2-オキシリグノセリン酸,および2, 3-ジオキシリグノセリン酸で,とくに後2者が多かった.構成長鎖塩基としては,フィトスフィンゴシンが大部分を占めていた.

1 0 0 0 OA 脂質の生合成

著者
藤野 安彦
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.20, no.10, pp.627-636, 1971-10-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
13
著者
根岸 孝 林 広 伊藤 精亮 藤野 安彦
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.97-101, 1967-03-31

1.「大豆レシチン」に含まれる主なリン脂質は多い順にホスファチジルコリン,ホスファチジルエタノールアミン,ホスファチジルイノシトールおよびホスファチジルセリンであった。2.「大豆レシチン」のリン脂質を構成する主な脂肪酸はリノール酸で,次いでパルミチン酸,オレイン酸,リノレン酸,ステアリン酸等であった。
著者
藤野 安彦 伊藤 精亮 正井 博之 藤森 正宏
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.917-925, 1978-06-20
被引用文献数
5

1.Acetobacter Mから脂質成分を抽出し,ケイ酸カラムクロマトグラフィーとケイ酸薄層クロマトグラフィーで各脂質クラスを分離した。これらを薄層クロマトグラフィー,ガスクロマトグラフィー,マススペクトロメトリーに供し,構造解析を行った。2.全脂質の構成脂肪酸は,約90%がシス-バクセン酸から成っていた。3.全脂質を薄層クロマトグラフィーに供すると,少なくとも15個のスポットが検出された。この主成分はリン脂質で,ホスファチジルコリンが最も多く,ついでホスファチジルエタノールアミンおよびホスファチジルグリセロールであった。4.この菌体脂質の著しい特徴として,比較的多量のテルペノイドおよびアミノ脂質が検出されたほか,少量のセラミドが検出された。5.テルペノイドの主成分は,ホーパン-22-オールとC_<35>-ペンタサイクリックテルペンアルコールであった。6.アミノ脂質の主要タイプは,オルニチルタウリン脂質3-(パルミトイル)-オキシパルミトイル-オルニチル-タウリン,オルニチン脂質3-(パルミトイル)-オキシパルミトイル-オルニチンおよびリゾオルニチン脂質3-オキシパルミトイル-オルニチンであった。7.遊離セラミドは単一の分子種N-2-オキシヘキサデカノイル-スフィンガニンから成っていた。
著者
根岸 孝 伊藤 精亮 藤野 安彦
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.374-377, 1971
被引用文献数
1

スフィゴシルボスホリルコリンが<i>Cl. perjringens</i>から調製したホスホリパーゼCによってスフィンゴシンとリン酸コリンに分解されることを証明した.この場合,エリスロースフィンゴシルホスホリルコリンの方が,スレオースフィンゴシルホスホリルコリンよりも分解されやすいことを認めた.<br> 本研究は,主として文部省科学研究費によって行なわれた.記して謝意を表する.
著者
伊藤 精亮 藤野 安彦
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.817-824, 1976-06-25

1.アルファルファの遊離ステロールとステロールエステルの主要な構成ステロールは,β-シトステロールであった。ステロールエステルの主要な構成脂肪酸はパルミチン酸,ラウリン酸およびミリスチン酸であった。2.アルファルファのトリグリセリドの脂肪酸は,リノレン酸,リノール酸およびパルミチン酸が主なものであった。トリグリセリドの1位と3位の脂肪酸組成は類似していて,比較的飽和脂肪酸が多く,これに反して2位はほとんど不飽和脂肪酸によって占められていた。