著者
川上 美智子 小西 優子 日水 教子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.877-885, 2009-10-05 (Released:2012-07-19)
参考文献数
16

Cucumber and bitter gourd in the melon family are mostly salt-squeezed before cooking. Sensory tests have shown that a salt-free sample had a green note which was replaced by a mild note in a 1%-salt-squeezed sample. Aroma concentrates of salt-squeezed cucumber and bitter gourd prepared from brewed extracts were analyzed by GC-MS. Fifty-two compounds were identified as contributing to the cucumber aroma, the ratio of (E)-2,(Z)-6-nonadienal, the most important fresh cucumber aroma component, being most influenced by salt-squeezing. The salt-free sample contained higher levels of (Z)-6- nonenol and (E)-2,(Z)-6-nonadienol, while the 3%-salt-squeezed sample contained higher levels of (E)-2, (Z)-6-nonadienal, 8-nonenoic acid, and 8,11-heptadecadienal. Although the ratios of these three components and (E)-2,(Z)-6-nonadienol were lower, the ratios of (Z)-8-heptadecenal, (Z)-8,(Z)-11-heptadecadienal and (Z)-8,(Z)-11,(Z)-14-heptadecatrienal were higher in the strongly squeezed and homogenized samples. Twenty-six components containing (Z)-3-hexenol (50%) and myrtenol (16%) were identified as the characteristic aroma compounds of bitter gourd, their quantities being higher in the 1%- and 2%-saltsqueezed samples.
著者
杉本 和隆 高西 優子 今井 光信 木村 和子
出版者
日本エイズ学会
雑誌
日本エイズ学会誌 (ISSN:13449478)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.23-30, 2005

目的: 日本は他の先進諸国に比べ推定国民HIV感染率が低いにも関わらず, 献血のHIV陽性検体出現率は高い. そこで, 諸外国の献血者選定方法, 特にHIV感染リスクを有する者の献血を防止する手法を調査し, 我が国の血液安全対策に資する.<BR>対象及び方法: ベルギー, スイス, 英国, スウェーデン及びカナダの血液サービスを対象に, 文献, 調査書送付及び訪問面接により調査した.<BR>結果: 各国とも無償かっ自発的な献血によって血液を収集している.<BR>対象国に共通して見られた血液の安全性確保の方策は, 次のとおりである: 献血時のHIV/AIDS教育, 教育内容の理解の確認, 証明書による本人確認と献血者情報の管理, 問診表と署名の活用, 面接研修を受けたスタッフによる面接と責任, 並びに献血後の血液使用辞退の申し出の勧奨. 初回献血前に血液センターへのコンタクトを求め, 事前教育や事前検査を行っている国もあった. また, HIV検査を一般の医療機関で受けられ, 医療保険が適用される. 特に, 初回面接を念入りに行っており, 感染リスク行為が献血希望者に具体的に提示されることが, 高い教育効果を上げると思われた.<BR>結論: 対象国では献血希望者に対するHIV/AIDS教育と理解の確認が徹底されている. また, 登録時の本人確認, 面接官の訓練と責任による慎重な面接及び一般のHIV検査の利用しやすさが, 感染リスク保持者の献血の減少に寄与しているものと思われた.
著者
坂田 雅正 中西 優子 亀島 雅史
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会四国支部会報 (ISSN:0915230X)
巻号頁・発行日
no.44, pp.24-25, 2007-12

2007年高知県の水稲早期栽培地帯において,台風4号(7月14〜15日)通過後,急性萎凋症(以下,青枯れ)が発生した.中でも,奨励品種として普及を開始した「南国そだち」で被害が大きく,著しい減収,品質劣化がみられた.そこで,現地実態調査から発生要因を解析し,風害対策法を検討した.