著者
谷口 清
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.55-63, 2012-03-01

G.Gottliebの発達理論、発達的心理生物学的システム論を概説した。 1)生体は遺伝子から環境まで多層の水準が双方向で作用するシステムである(双方向性)。 2)細胞は等能で、遺伝子は環境との相互作用によって発現し蛋白質を合成する(非決定性)。 3)発達は遺伝子から環境まで二つ以上の要因の相互作用(協働)である経験を通して遺伝子が発現し、機能・構造が形成される(確率論的後生説)。 発達科学構築にあたっての上記の主張の意義を考察し、今後の課題として人の発達環境の分析とそれを踏まえた世代の継承を担保する社会システム、養育システムのあり方を検証する必要性を指摘した。
著者
谷口 清弥
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (ヒューマン・ケア科学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6247号)
著者
前田 昌純 中元 賢武 中村 憲二 南城 悟 太田 三徳 谷口 清英 坪田 典之 多田 弘人 成毛 韶夫
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.350-358, 1988

1, 562例の気管・気管支形成例の術型について分析, 追補した。術型数は, 1, 569手術例に57, 施行されていた。12の基幹術式のなかで, BBが974手術(62.1%)と最も多く, 続いてTTの282手術(18.0%), TBの92 (5.9%)の順位となる。Tp18手術(1.1%), CRは32手術(2.0%)施行されていた。CR, TB, BB術式は, 各々10, 10, 28のsub type術型にわかれる。手術数の上位3位を示すと, CRでは_<TI>__-CR, _<MM>__-CR_<TM>, ^^<CR>T-IM, TBでは左右のSP, 左右のWPと_<TI>SL, BBでは左右の上葉スリーブ(_<MI>SL SL_<ML>), 左右上葉のWL, 左右のMU吻合術型となる。術型別の合併症では, Tpの77.8%, TMTの40.0%, Teの37.9%, CRの34.4%が目立つ。7気管軟骨輪以下切除のTT, BBのうち_<MI>SL, SL_<ML>, _<MI>WL, WL_<ML>を標準術型とした。合併症頻度は, 各々, 20.3%と12.1%であった。
著者
谷口 清英 坪田 典之 川口 仁 林 栄一 中元 賢武 前田 昌純
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.1071-1076, 1991-12-20

症例は74歳男性.1期肺腺癌術後肝転移に対し,rhG-CSF併用chemotherapy(MVP療法:CDDP80mg/m^2,VDS3mg/m^2,MMC8mg/m^2,2週間隔,5クール)で画像上PR(PertialResponse)を得た.化療中のCEA値を経時的に測定した結果,腫瘍体積と有意の相関をみた.画像上PRであったがCEA値は完全に正常化した.このことは,縮小した塊状影が腫瘍の壊死組織である可能性を示している.本症例の血清CEA値は,予後判定のうえで再発の指標となり,抗腫瘍効果のマーカーとして鋭敏に反応した.血清CEA値は画像診断の限界を補う新たな化療効果判定方法になりうることが示唆された.