著者
酒井 英行 齋藤 孝明
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.33-37, 2009-01-05

量子論の際立った特徴の一つに量子相関(もつれ合い,絡み合い)がある.アインシュタイン・ポドルスキー・ローゼン(EPR)は,古典的描像に基づく局所実在論の観点からこの量子相関に基づいた量子論の不完全性を議論した.この古典描像と量子描像の対立は,いわゆるEPRパラドックスとして知られるものであるが,当初実験的な検証は不可能だと考えられていた.しかし約30年後にベルは,局所実在論による相関に関して不等式が成立することを発見し,このパラドックスが実験的に検証できることを指摘した.我々は,強い相互作用をするフェルミ粒子系である陽子対についてスピン偏極相関の高精度測定に初めて成功し,量子論に特有な非局所性を確認した.本稿ではその内容について述べるとともに,1980年代に行われたアスペらによる光子対による実験との違いについても簡単に紹介する.
著者
酒井 英行
出版者
静岡大学人文学部
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.23-70, 2001

1 Sense of guilt of the hero for the girl in kobe is nothing but that for Naoko. 2 Hatsumi is the woman who makes the hero remember yearning in his boyhood, and feeling of fullness of those days is described by the vivid light of innumerable fireflys. 3 Through the relationship between Reiko and the hero, the relationship of reciprocal help, which is the most important theme of Noruuei no Mori, is described.
著者
酒井 英行
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.44-54, 1985

明治三十九年の漱石の課題は、教師と作家の間の宙吊りを清算して、作家として立つことであった。『坊つちゃん』を書くことによつて松山時代を追体験した後、『草枕』『二百十日』において熊本時代を追体験してゆくのである。明治三十九年の不徹底な生活に過去の卑怯な地方生活をオーバーラップさせて思い浮べていたのであり、現在と過去の卑怯さが相乗して、文学によって現実と闘う決意を固めさせていったのである。
著者
酒井 英行
出版者
静岡大学人文学部
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.23-70, 2001-07-31

1 Sense of guilt of the hero for the girl in kobe is nothing but that for Naoko. 2 Hatsumi is the woman who makes the hero remember yearning in his boyhood, and feeling of fullness of those days is described by the vivid light of innumerable fireflys. 3 Through the relationship between Reiko and the hero, the relationship of reciprocal help, which is the most important theme of Noruuei no Mori, is described.

1 0 0 0 IR 研究紹介

著者
大島 利雄 酒井 英行 長谷川 修司 蓑輪 眞 島田 敏宏 小間 篤 中村 正治 中村 栄一 杉田 精司
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学大学院理学系研究科・理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.6-14, 1999-09

古くて新しい代数解析/三体力の検証/電子の海のさざ波/ボロメータによる暗黒物質の直接検出/有機薄膜成長の精密制御/有機化学反応の解析:予測における量子力学計算の利用/惑星表面の高速衝突現象
著者
酒井 英行 畑中 吉治 青井 考 民井 淳 若狭 智嗣 岡村 弘之
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1998

本研究は、β^+型ガモフテラー(GT)遷移強度を、中間エネルギー(n, p)反応の微分散乱断面積及び偏極移行係数の精密測定から抽出し、池田の和則との比較から核内におけるクオーク自由度の関与を定量的に明らかにするのが目的である。1.(n, p)反応測定施設を全国共同利用研究センターRCNPに建設した。主要装置は、クリアリング電磁石、標的箱(MWDCと標的ラダー)、フロントエンドチェンバー、焦点面偏極度計からなる。2.300MeVに於いて^<27>Al,^<90>Zr(n,p)反応の微分散乱断面積ならびに偏極分解能の測定を行った。3.250MeVに於いてn+d弾性散乱の微分散乱断面横ならびに偏極分解能測定を行った。これは三体力の研究が目的である。4.^<90>Zr(n,p)反応の結果を多重極展開法で解析し、ガモフテラー遷移強度がβ^+=3.0±0.4と求まった。この値と以前に我々が求めたβ^-ガモフテラー遷移強度と組み合わせて、スピン和則値がQ=0.83±0.06と決められた。これから、核子・Δ粒子の結合定数(クオークスピン反転確率に比例する量)が、g'_<NΔ>=0.28-0.35と得られた。この様に、研究は順調に進み当初予定した成果を挙げることができた。尚、ここで実験的に得られたスピン和則値は最も信頼度が高いものであり、それから導かれたg'_<NΔ>は世界で最初の結果である。これから中性子星でのパイ中間子凝縮や通常核でのその前駆現象についての定量的な予測が可能になった。

1 0 0 0 IR お知らせ

著者
酒井 英行 真行寺 千佳子
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.19-23, 2005-05

人事異動報告/東京大学大学院理学系研究科・博士学位取得者一覧/理学系研究科・理学部の「学生支援室」が開催されました/あとがき

1 0 0 0 IR お知らせ

著者
酒井 英行 真行寺 千佳子
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.19-23, 2005-05

人事異動報告/東京大学大学院理学系研究科・博士学位取得者一覧/理学系研究科・理学部の「学生支援室」が開催されました/あとがき
著者
酒井 英行
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.29-44, 2003-01-31

1. Trying to escape from emptiness of being a housewife, 'she' exchanges letters. But on the contrary, by doing so, 'she' restrains herself more strongly. 2. T project my self weakness on the green beast and treat cruelly. It is caused by the weakness of being unable to face up to alienation herself.