著者
瀧口裕一 大石哲也 長谷川隆三 藤田博 越村三幸 倉門浩二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.567-569, 2011-03-02

本研究では、Wikipediaの単語(記事)のアクセス数解析に基づいた単語、もしくはカテゴリ間にある関連度を算出し、関連度の高い単語、カテゴリを抽出する方法について提案する。Wikipediaの単語(記事)単位で1時間毎に集計されたアクセス数を基に回帰分析や単語毎にアクセス数が急激に増えた(以下バーストと呼ぶ)期間を検出する方法を用いて、ある単語との関連度の高い単語をWikipedia内の全単語と、その単語内に記載されているリンク先の単語からそれぞれ抽出する。また、Wikipediaの全カテゴリについても単語と同様の方法を用いて、あるカテゴリと関連度の高いカテゴリを抽出する。
著者
越村 三幸 長谷川 隆三 藤田 博 峯 恒憲 力 規晃
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

ユーザの意図に適合した検索を行うWeb検索支援システムの構築を目指して,ソーシャルブツクマークやODP(OpenDirectoryProject), Twitter,プログ, Web閲覧履歴を用いたユーザの特徴抽出,及び, Wikipediaを知識源とした関連語抽出を行った.抽出した特徴に基づいたユーザ類似性に着目した情報推薦システムを試作した.また,時間的な距離に着目した関連単語の抽出を行い,タイムリーな検索支援に有効であることを確かめた.
著者
長谷川 隆行 飯野 浩一 宮原 健吾 加茂 竜一 大橋康二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.57, pp.9-16, 2006-05-26
被引用文献数
1

文化財の画像アーカイブにおいては,色の正確な保存,再現が重要となる.画像の取得にはデジタルカメラが広く用いられているが,カメラの信号値は人間の知覚色を表すものではないため,正確な色再現のためには色変換が必要となる.従来の手法では,カラーチャートの撮影画像に基づいた色変換を行うのに対し,分光データベースを利用した色再現手法では,被写体の分光反射率特性を反映した色変換を行うため,被写体に応じた最適な色再現を行うことができる.本手法の精度を主観的に検証するため,陶磁器とその再現画像を用いた評価実験を実施した.実験の結果,従来の手法と比較して,本手法では,より高精度な被写体の色再現が可能であることが確認された.Accurate color preservation and reproduction are important factors of cultural heritage image archives. Since color signals recorded by digital cameras, which are widely used for digital image acquisition, are not equivalent to the human perception, color conversion is necessary for accurate color reproduction. Conventional methods utilize a color chart image for color conversion, whereas a color reproduction method using spectra databases realizes superior color reproduction accuracy by incorporating spectral properties corresponding to real objects. An experiment using porcelain samples and their reproductions was carried out in order to visually evaluate the performance of the method. Results show the method is able to achieve more accurate color reproduction than the conventional method.
著者
倉門 浩二 大石 哲也 長谷川 隆三 藤田 博 越村 三幸
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2010-DBS-150, no.12, pp.1-8, 2010-07-28

近年,インターネットの普及に伴って,膨大な文書を閲覧することが可能となり,適切な文書を探すために検索エンジンを利用する機会が多くなっている.しかし,検索エンジンを利用しても,求める情報を得ることが難しい場合も多い.本研究は,Wikipedia のリンク情報やカテゴリ構造を解析することで,検索クエリの関連語を抽出し,検索結果の適切なリランキングを行うことを目的としている.
著者
田代 祐一 大石 哲也 越村 三幸 藤田 博 長谷川 隆三
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2010-DBS-151, no.40, pp.1-6, 2010-11-05

Web上の情報が増大するにつれ,ユーザが望む情報を推薦したり,フィルタリングしてくれるような技術の必要性が高まっている.近年,普及しているソーシャルメディアのひとつにソーシャルブックマークがあるが,このソーシャルブックマークにおけるあるユーザのブックマーク情報はユーザの嗜好に基づいてフィルタリングされた情報とみなすことができる.そこで,本研究では特定のトピックについて有用な情報を多くブックマークしているユーザを発見し,推薦する手法を提案する.
著者
大石 哲也 峯 恒憲 長谷川 隆三 藤田 博 越村 三幸 倉元 俊介 永田 廣人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.473, pp.37-42, 2007-01-16

これまでユーザに特化したWeb検索に関する研究が多数行われてきたが,ユーザの視点や状況に注目したWeb検索に関する研究は,まだ十分に行われていない.ユーザが必要とするときに必要な情報へ容易にアクセスできるようにする機能は,これからのユビキタス情報環境を構築する上で,最も重要な機能のうちの一つと言える.そこで,本稿では,ユーザの視点や状況を時間に沿って把握するための情報源として,時間の要素とユーザの趣向を併せ持ったスケジュールデータを用いた情報推薦システムを提案するとともに,そのシステムの概念について具体例を用いて説明する.
著者
長谷川 隆明 林 良彦 山崎 毅文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.1745-1754, 2004-07-15
被引用文献数
1

インターネットに接続可能な携帯電話の普及により、携帯電話に電子メールを転送するユーザが増えている。外出先からでも携帯電話に電子メールの着信が通知されるので、日々大量に電子メールを受信するユーザにとって、携帯電話を通して即時に電子メールを読むことは有効である。しかしながら、画面の大きさや送信可能文字数の制約により、転送される電子メールの本文すべてを読むことは難しい。本論文では、この問題を解決するために、電子メールの特徴を利用した重要文抽出手法と携帯電話向け要約システムへの適用を提案する。本手法の特徴は、電子メールに特有な表現とスタイルの特徴を利用したルールにより重要文を抽出することである。本手法により、人手により作成された重要文の正解との比較において、特に複数の評価者間で正解に対するコンセンサスの得られる電子メールに対して、高い精度で正解と一致する重要文を抽出できた。また、携帯電話向け要約システムへの適用を考慮した評価においても、電子メールの取捨選択に十分利用できる高い精度が得られた。With the spread of mobile phones that can access the Internet, most people are forwarding their incoming email to their mobile phones. Mobile phones enable heavy users of emails to access them anywhere. The restricted capacities (display size and message limits) of mobile phones, however, prohibit whole messages from being read as is. We propose a new rulebased method of sentence extraction which takes the features of emails into consideration and describe its application to an email summarizer for mobile phones. Our method uses the expression and style specific to emails. The sentences extracted by the proposed method are virtually the same as those selected manually by majority voting. A task-oriented evaluation of the proposed method reveals its high precision and recall in screening for emails through mobile phones given a practical message size limit.