著者
横堀 伸一
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

尾索動物の複数ミトコンドリアゲノムの全塩基配列の決定を行い、一次配列とそれ以外の高次情報に基づいて分子系統解析を行い、尾索動物の進化経路を明らかにすることを試みた。5種の尾索動物ミトコンドリアゲノムの全塩基配列を決定し、そのゲノムの多様性(遺伝子構造、コードする遺伝子の種類等)を明らかにした。また、分子系統解析から、タリア綱とホヤ綱腸性目の近縁性を示唆した。
著者
横堀 伸一
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

尾索動物の複数ミトコンドリアゲノムの全塩基配列の決定を行い、一次配列とそれ以外の高次情報に基づいて分子系統解析を行い、尾索動物の進化経路を明らかにすることを試みた。特に、ヒカリボヤPyrosom atlanticumのミトコンドリアゲノム配列の情報を加え、尾索動物の分子系統解析を行うと、タリア綱は腸性目の群内郡となり、腸性目ホヤ(管鰓亜目と無管亜目)が側系統群である可能性が示唆された。特に、ユウレイボヤ科ユウレイボヤ亜科が無管亜目の姉妹群に、またユウレイボヤ科ムネボヤ亜科が無管亜目の内群である可能性が示唆された。
著者
新槇 幸彦 多田 塁
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染を病因とするものが多いと考えられている。そこで当教室の正電荷リポソームを用いた経鼻投与型粘膜ワクチンシステムによるガン治療ワクチンの開発を目指した。その結果、正電荷リポソームと抗原蛋白質の経鼻投与により、抗原特異的血清IgG2cの亢進と免疫マウスリンパ球の抗原特異的IFN-g産生誘導が見られた。これらのことから、正電荷リポソームを用いた経鼻投与型粘膜ワクチンシステムは細胞傷害性T細胞(CTL)活性を誘導可能であることが明らかとなった。
著者
丸山 智広
出版者
東京薬科大学
巻号頁・発行日
2018-03-14

2017年度
著者
茨木 ひさ子
出版者
東京薬科大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2021-04-01

皮膚に塗布するmRNAワクチンシステムの基盤技術を創製する。mRNAの角質層および表皮内浸透性と、表皮樹状細胞(ランゲルハンス細胞)への取り込みから細胞質までの移行に優れる細胞内動態特性を兼ね備えた新規ハイブリッド脂質ナノ粒子を作製し、皮膚に塗るだけで細胞性免疫を誘導可能なmRNAワクチンシステムの基盤構築を目指す。角質細胞間脂質と樹状細胞に高親和性を示す生体脂質成分同定し、それらを配合したmRNA内封ハイブリッド脂質ナノ粒子をマイクロ流路法により作製し、その皮膚塗布後の角質層及び表皮内浸透性、樹状細胞指向性、標的タンパク質発現効果、免疫誘導効果をin vivo実験で検証する。
著者
林 良雄
出版者
東京薬科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)が有するプロテアーゼの阻害剤創製を通じ、電子吸引性のアリールケトン構造を基本的な阻害機構としたシステインプロテアーゼ阻害剤の創製手法の確立をめざした。過去の研究より得られた低活性な阻害剤を基に、初年度はトリペプチド型、最終年度はジペプチド型の強力な阻害剤創製に成功し、本阻害剤創製戦略が有効に機能することを確認できた。一方、阻害剤の効率的スクリーニング手法の確立に必要な、混ぜるだけで精製無しに基質をビオチニル化できる試薬の開発にも成功した。
著者
山岸 明彦 三田 肇 田端 誠 小林 憲正 横堀 伸一 東出 真澄
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

国際宇宙ステーションで実施した曝露実験試料および超高速微粒子捕集実験試料の解析を行い、生命の起源に関する二つの仮説を検証する結果を得た。エアロゲルの表面に0.1mm以上の衝突痕を合計200個以上発見した。捕集粒子および曝露パネルの分析から以下の結果を得た。1.微生物密度の上限を決定した。2.曝露微生物生存率を推定し、宇宙での死滅が指数関数的であることを確認した。3. 複雑態アミノ酸前駆体がヒダントインのような単純な前駆体よりも安定であることを確認した。4. 捕集超高速衝突粒子の無機鉱物分析を行い宇宙塵を確認した。 5. 世界最高性能エアロゲルを実証した。 6. 微小デブリの衝突頻度を得た。