著者
今泉 宗久 内田 達男 新美 隆男 内田 安司 阿部 稔雄
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.658-663, 1989-04-25 (Released:2009-04-21)
参考文献数
18

輸血が免疫能低下に関与することは,腎移植等で知られている.そこで,肺癌手術例の予後における輸血の影響につき,当教室で手術を行った肺癌症例のうち評価可能な150例を対象として検討した.1986年6月現在,生存66例,死亡84例であった.P-病期Iは63例,IIは20例, IIIは60例, IVは7例であった.切除例は121例,試験開胸例は29例で,うち輸血例は91例であった.これらの症例の生存率はCaplan-Meier法に基づき,有意差はLogrank testによって統計的に処理された.術後5年生存率は無輸血群48.8%,輸血群30.2%であり(p=0.129),輸血量による差は認められなかった.P-病期別の5生率は病期Iでは無輸血群69.3%,輸血群62.5%で,病期II+IIIでは無輸血群30.8%,輸血群6.5%であった(p=0.125).手術程度別には,切除例,特に葉切例での5生率は無輸血群75.0%,輸血群49.8%で両群間に有意に差が認められた(p<0.05).従って,輸血は肺癌切除例の予後に悪い影響を与え,肺癌手術に際して不心要な輸血はなるべく避けるべきであると考えられた.
著者
川田 知依 加藤 登志子 阿部 稔
雑誌
文化ファッション大学院大学紀要論文集ファッションビジネス研究
巻号頁・発行日
vol.3, pp.18-29, 2013-03-01

ミリタリーウェアとは軍用の制服のことであり、一般的に陸軍の軍服を指している。現在ではコレクションブランドからファストファッションに至るまで、軍服風のデザインを取り入れたファッション、いわゆるミリタリールックを多く発表しており、性別を越え、ファッションの定番として広く定着していると考えられている。本研究では、この認識のもとミリタリーウェアの魅力をさまざまな方面から探り、第二次世界大戦に、ドイツ陸軍で着用されていた 1936年型野戦服 「M36」 を通してミリタリーウェアの時代的変遷、機能性、デザイン性を研究、現代に適したミリタリー調のレディスウェアを提案し、制作を行なう。
著者
川田 知依 加藤 登志子 阿部 稔
雑誌
文化ファッション大学院大学紀要論文集ファッションビジネス研究
巻号頁・発行日
vol.3, pp.18-29, 2013-03-01

ミリタリーウェアとは軍用の制服のことであり、一般的に陸軍の軍服を指している。現在ではコレクションブランドからファストファッションに至るまで、軍服風のデザインを取り入れたファッション、いわゆるミリタリールックを多く発表しており、性別を越え、ファッションの定番として広く定着していると考えられている。本研究では、この認識のもとミリタリーウェアの魅力をさまざまな方面から探り、第二次世界大戦に、ドイツ陸軍で着用されていた 1936年型野戦服 「M36」 を通してミリタリーウェアの時代的変遷、機能性、デザイン性を研究、現代に適したミリタリー調のレディスウェアを提案し、制作を行なう。
著者
金子 真 阿部 稔 舘 〓
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.142-150, 1984
被引用文献数
5 6

動的なバランス制御を必要としない多足歩行機械は, 機能的にいくつかのレベルに分類されうる.筆者らは歩行機械の最低限の歩行機能として, (i) 二次元的歩行, (ii) 不整地における本体の水平保持, (iii) 本体の絶対高さの一定保持を定義している.<BR>ところで, 上記の機能を実現するのに必要かつ十分な能動自由度はいくつになるだろうか.自由度に関する考察は, 歩行機械を開発する際の基本のように思われるが, この問題についてはまだ十分に研究されていない.<BR>このような観点から, 本論文では静的安定でかつ最少の足数を有する4足歩行機械を使って能動自由度について調べている.その結果, 上記機能を実現する必要かつ十分な能動自由度は"6"であることを示している.