著者
阿部 紀之 細矢 貴宏 松田 雅弘
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.137-142, 2021-04-01 (Released:2022-04-15)
参考文献数
21

装具処方の必要性や装具種類の判断に有用な指標を明らかにするため,被殻出血患者34名を対象に装具処方有無の2群と,処方された装具の種類(長下肢装具 : KAFO·支柱付き短下肢装具 : MAFO·プラスチック短下肢装具 : PAFO)により3群に分け,脳画像所見,装具情報,身体機能をそれぞれ比較した.装具処方の有無では在院日数,入退院時の歩行能力,運動機能,ADLで有意差を認めた.また,出血量と短径はKAFO-PAFO群間,長径はKAFO-PAFO群,MAFO-PAFO群間で有意差を認めたが,身体機能は3群間の差を認めなかった.装具処方の必要性は身体機能やADLが有用な指標であるが,処方装具の種類には脳画像所見も有用な指標であることが示唆された.
著者
松田 雅弘 楠本 泰士 酒井 弘美 伊藤 公一 田上 未来 阿部 紀之 関 亮祐 本藤 伸男 山﨑 友豊 赤池 優也 二瓶 篤史 新田 收
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.495-499, 2016 (Released:2016-08-31)
参考文献数
10

〔目的〕マイクロビーズ製クッション上での臥位が,関節可動域と筋緊張に及ぼす影響を通常のベッド上臥位と比較して明らかにすることとした.〔対象と方法〕回復期脳卒中後片麻痺患者9名(52~84歳)とした.同一対象者に20分の臥床をクッション(クッション条件),およびベッド上背臥位で(臥位条件)行わせ,前後でのROMt,筋緊張(MAS),僧帽筋上部線維の筋硬度の変化と変化量を対応のあるt検定により統計学的に解析し,その違いを条件間で比較した.〔結果〕クッション条件では介入前後で,麻痺側肘屈曲,頸部左回旋角度に有意差がみられた.筋緊張,筋硬度も軽減している症例が多かった.〔結語〕マイクロビーズ製クッションが,脳卒中患者に対して筋緊張の軽減と関節可動域の増大に効果をもたらすことが示唆される.