著者
青山 修三 青山 達哉 間瀬 信継 佐々木 均
出版者
The Japan Society of Medical Entomology and Zoology
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.219-222, 2013-12-25 (Released:2014-06-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1 2

Japanese cockroach Periplaneta japonica (Stoll) was collected at a Japanese common wooden house and in a shrine of Hokkaido Jingu, and Maruyama Park in Sapporo city. In Hokkaido, this species was recorded only from the coastal area of the southern parts and Otaru city up to present. Therefore, these are the new records of this species from the landlocked city in Hokkaido, and the new record of invasion to a highly airtight house of Hokkaido.
著者
青山 修三 村上 竜仁
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー学会誌 (ISSN:09167382)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.25-29, 2004-04-30 (Released:2019-07-11)
参考文献数
4
被引用文献数
2

2003年北海道内胆振,日高,石狩,留萌,宗谷,空知地方に点在する史跡におけるシロアリ生息調査をした結果,胆振地方室蘭市内で初めてヤマトシロアリの生息が確認された.また今回の調査範囲では現存する歴史的建築物にシロアリ被害は見られなかった.特に胆振と空知地方はいまだ家屋被害が発見されていないので,継続調査が必要であると考えられた.
著者
青山 修三
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.59-62, 2015-10-25 (Released:2019-04-10)
参考文献数
8

札幌市内で6月と7月に捕獲したヤマトゴキブリ成虫雄5個体と雌9個体集団飼育し,本種の産卵・幼虫の孵化状況と 孵化幼虫の越冬に関する実験を行った.卵鞘数,孵化率,孵化幼虫数はいずれも8月が最多であり,卵期間は短かった.1齢幼虫での越冬は極めて難しいが,2齢から4齢幼虫では越冬できることから,札幌の野外環境で十分な定着が可 であることが示唆された.
著者
青山 修三
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.21-25, 2006-06-30 (Released:2019-04-10)
参考文献数
7
被引用文献数
3

札幌産ヤマトシロアリ職蟻の温度反応を3種の実験により他地域産のコロニーと比較した.二重の試験管の温度を20.0℃から徐々に-4.0℃まで低下させる温度下降に伴う反応行動を比較した結果,産地が南から北へ行くに従って活発行動を示す温度範囲が下降する傾向が見られた.温度下降終了後10時間後の平均蘇生率は札幌産84%,秋田産16%,つくば産46%,鹿児島産20%を示し,札幌産の蘇生率が高かった.しかしながら緩慢,停止,仮死の温度反応には産地間で明瞭な差は見られなかった.広口瓶を用いての越冬期間中の死亡率を比較した結果,越冬期間中の死亡率は札幌産が最も低い54.7%で,秋田産が93.3%,鹿児島産は100%であった.シャーレ内カラマツ蒸煮材の食害による早春季採餌量比較をした結果,実験終了時のカラマツ蒸煮材への食害度は札幌産(生存率86.8%)が最も大きく,秋田産(生存率55.6%)は軽微,鹿児島産(生存率6.8%)では認められなかった.これらの結果から,今回供試した札幌産ヤマトシロアリが他地域産よりも低温に適応している可能性が示唆された.
著者
永井 祐吾 勝見 正治 田伏 克惇 田伏 洋治 青山 修 江川 博 野口 博志 小林 康人 森 一成 山上 裕機 中井 健裕
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.28, no.7, pp.1511-1518_1, 1986

当教室ではじめて開発した内視鏡的マイクロ波凝固療法を早期胃癌25例に行い,本法による局所的癌完全消滅の可能性について検討した. 14例は根治手術予定の症例であり,術前内視鏡検査時に病巣の部分または全域凝固を行い切除標本にてマイクロ波凝固の影響を検討した.部分凝固群7例においては,凝固部はulII~IVの潰瘍となり,潰瘍底にはviableな癌細胞は認められなかった.全域凝固群7例中,3例においては,摘出標本の連続切片のいずれの部位にも腫瘍細胞は認められず,本法による局所根治例と考えられた.残りの4例中2例は凝固後の潰瘍底のsm層に,あとの2例では辺縁粘膜に,いずれも微少な癌病巣が残存していた. 内視鏡的治療のみを行った11例のほとんどは高齢や重篤な併存疾患のために手術の適応外となった症例であった.生検にて悪性所見が消失するまでに1~6回の凝固療法を要し,2~50カ月(平均17カ月)の経過観察中2例にのみ再発を認めた.再発例にはさらに凝固を追加し,再び悪性所見は消失した. 以上より局所的癌完全消滅という点においては,本法はsmまでの浸潤胃癌にまで有効であり,現時点においては,手術不適応となった早期胃癌の治療法として期待できると考える.
著者
青山 修三 青山 達哉 間瀬 信継
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.7-9, 2008-05-18
参考文献数
7
被引用文献数
1

Seventy-two houses infested by dark-brown ants, Lasius japonicus Santschi, were surveyed from April 2005 to September 2006 in Sapporo and neighboring cities. The ants were active in the warmer seasons, especially in June. The infested houses were categorized into two types: less than 5 years (30.6%) or more than 21 years (27.8%) after construction. These phenomena might be caused by changes in the external insulation in recent houses and the house deterioration in aged mortared houses.