著者
古宮 成 土生田 晴比古 北浦 英樹 土居 由佳子 高橋 克幸 中村 敦史 宮川 直康 西内 健一 山田 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.466, pp.11-16, 2007-01-11

我々は、記録材料Te-O-Pdを用いた追記型ブルーレイ・ディスクBD-Rの応用検討を行った。500Mbpsを超える高速データ記録チャネルに必要なレーザパルス条件を示して単層BD8倍速記録で実用的な再生ジッタを達成し、また、記録膜材料の透過率設計の自由度を活かして片面4層で100GBの大容量を実現した。更に、メディアに記録したデータの高温高湿環境の加速試験により推定寿命100年以上の長期安定保存が可能なことを示し、本記録材料が、高速化/多層化/保存信頼性のすべての面で優れたポテンシャルを有することを実証した。
著者
高木 浩一 高橋 克幸 上野 崇寿 秋山 雅裕 佐久川 貴志
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.202-215, 2011-03-25
参考文献数
29
被引用文献数
10

パルスパワーは,軍事や慣性核融合を目的に,世界中の発電電力規模の,大型な装置技術として発達してきた.このため,世に広く普及とまではいかず,限られた施設や研究グループのみで扱われてきた.しかし"ちょっとした"パルスパワー(ちょいパル?)が使えると便利なことも多い.水処理,殺菌,ナノパウダー,オゾン生成,きのこ増産,イオンドープ,食品保存,バイオ応用,医療応用など多くの場面で活用できる.また園児・児童・生徒を相手にしたサイエンス教室でも,100円かみなり,脱色やプラズマのデモなどに使用できる.ここでは,学術を少し離れ,簡単に,安価なパルスパワー発生回路を作ることに比重をおく.想定は,4.1,4.4節は理系コースの高校生(物理履修)が,4.2,4.3節は電気系大学生が作ることになる.ここで取り扱う回路は,電圧が数kV〜数十kV(数万ボルト)で,製造コストはお菓子の買える価格帯(100円程度)から高級家電(数十万)になる.
著者
杉浦 省三 高橋 克幸 小林 佳瑚
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.85, no.5, pp.503-505, 2019-09-15 (Released:2019-09-28)
参考文献数
13

ウナギ代替フィレの開発を目的として,外来ナマズ2種(クララ,カイヤン)に肥育飼料を給餌して養殖した。これを,養殖業者から購入したニホンウナギとあわせて,化学分析と食味試験(蒲焼)によって比較・評価した。両種とも,肥育飼料を給餌することで,フィレの脂質含量が増加した。食味試験では,ウナギとクララの肉質(固さ)が同等の評価となった。「脂濃さ」では,カイヤンの腹肉がウナギよりも高い評点となった。一方「うなぎらしさ」で,クララが最も高い評点となった。
著者
佐藤 岳彦 上田 義勝 高橋 克幸 高木 浩一
出版者
日本混相流学会
雑誌
混相流 (ISSN:09142843)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.251-258, 2021-06-15 (Released:2021-07-08)
参考文献数
35
被引用文献数
3

In this review, inactivation and activation of microorganisms using fine bubbles are introduced. In the first chapter, we introduce domestic and overseas research trends of sterilization methods using ozone and plasma. In the second chapter, we focus on researches such as cleaning of lipstick at cosmetic application, generation of plasma-activated microbubbles for sterilization of fresh foods and verification of underwater plasma characteristics under fine bubble dispersion for improvement of chemical activity of bubbles. The third chapter is an introduction of our activity through International Symposium on Application of High-voltage, Plasma & Micro/Nano Bubble to Agriculture (ISHPMNB).
著者
山田 清美 我妻 堯 瀧 直彦 鈴置 洋三 長町 典夫 高橋 克幸
出版者
Japanese Society of National Medical Services
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.346-349, 1987

反復性流産における遺伝的要因を明らかにするために, 自然流産歴を2回以上もち流産の原因が全く不明の夫婦組を対象として染色体検査を行つた. 染色体分析はすべてGバンド法による分染法を用いて精査した. その結果, 検査した夫婦100組中の10組(10%)に均衡型の相互転座による染色体異常を認めた. 妻が転座保因者と判明したものが8人で, 夫は2人であつた. この転座保因者の頻度は新生児集団では約700人に1人と推定されるので, それと比較してみると流産夫婦集団では妻が54.8倍で夫が13.7倍高いことが明らかになつた. 流産夫婦群に多い転座保因者の存在は, 自然流産や奇形児出産の危険性の上から日常の診療の際に十分に考慮すべき遺伝要因である. そのため, 分染法を用いての精査による染色体検査の必要性を強調したい.