著者
高木 浩一 齋藤 達也 日下 智博 坂本 裕一 高橋 久祐 成松 眞樹 長根 健一 山口 諒
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.483-489, 2012-11-01 (Released:2014-02-20)
参考文献数
11

食用きのこの増収を目的に,電気刺激用パルス電源の開発と,それを用いて増収効果を検証した。木材腐朽菌のシイタケ,ナメコ,クリタケ,ハタケシメジの4種類を実験に用いた。パルス電源は,軽量コンパクト化が可能な誘導性エネルギー蓄積方式で構成した。電源出力は100kV以上,パルス幅は約100nsである。この電源でホダ木や菌床に高電圧を印加し,収量を調べた。電圧印加により,収量は1.3∼2.0倍に増加した。シイタケの4シーズンの累積収量は,電圧50または100kVの1回印加で,160から320gへ増加した。しかし電圧130kVでは240gに減少した。他のきのこも,50∼100kVで増収となった。
著者
高木 浩一 猪原 哲 高橋 徹 杉山 敏樹
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.669-677, 2004-08-25
被引用文献数
2

Four scientific demonstrative presentations concerning a lightning are presented in this article. All presentations can be easily performed on the scientific events held in educational and/or research institutions, such as university, college, research center, elementary, secondary and high schools. The first topic is long gap discharge which shows the model of the lightning from lightning clouds to ground. The high voltage is generated using an impulse voltage generator, which consists five capacitors, gap switches, and dc high-voltage power supply. Human shaped wet sponges were employed in the presentation as a human-body. The second topic is turning-on a fluorescent lamp without direct power supply using Tesla coil as electromagnetic wave radiation source. We show not only some commercial products of Tesla coil but also show how to construct the Tesla coil with much higher output voltage than the merchandise. The third demonstration is a ball lightning using a microwave. Finally, we show a handicraft of small lightning generation on the name card using a piezoelectric crystal in an electric throwaway lighter.
著者
高木 浩一 高橋 克幸 上野 崇寿 秋山 雅裕 佐久川 貴志
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.202-215, 2011-03-25
参考文献数
29
被引用文献数
10

パルスパワーは,軍事や慣性核融合を目的に,世界中の発電電力規模の,大型な装置技術として発達してきた.このため,世に広く普及とまではいかず,限られた施設や研究グループのみで扱われてきた.しかし"ちょっとした"パルスパワー(ちょいパル?)が使えると便利なことも多い.水処理,殺菌,ナノパウダー,オゾン生成,きのこ増産,イオンドープ,食品保存,バイオ応用,医療応用など多くの場面で活用できる.また園児・児童・生徒を相手にしたサイエンス教室でも,100円かみなり,脱色やプラズマのデモなどに使用できる.ここでは,学術を少し離れ,簡単に,安価なパルスパワー発生回路を作ることに比重をおく.想定は,4.1,4.4節は理系コースの高校生(物理履修)が,4.2,4.3節は電気系大学生が作ることになる.ここで取り扱う回路は,電圧が数kV〜数十kV(数万ボルト)で,製造コストはお菓子の買える価格帯(100円程度)から高級家電(数十万)になる.
著者
高木 浩一 浪平 隆男
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 = The journal of the Institute of Electrical Engineers of Japan (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.126, no.12, pp.784-787, 2006-12-01
参考文献数
6
被引用文献数
5 3

本記事に「抄録」はありません。
著者
佐藤 岳彦 上田 義勝 高橋 克幸 高木 浩一
出版者
日本混相流学会
雑誌
混相流 (ISSN:09142843)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.251-258, 2021-06-15 (Released:2021-07-08)
参考文献数
35
被引用文献数
3

In this review, inactivation and activation of microorganisms using fine bubbles are introduced. In the first chapter, we introduce domestic and overseas research trends of sterilization methods using ozone and plasma. In the second chapter, we focus on researches such as cleaning of lipstick at cosmetic application, generation of plasma-activated microbubbles for sterilization of fresh foods and verification of underwater plasma characteristics under fine bubble dispersion for improvement of chemical activity of bubbles. The third chapter is an introduction of our activity through International Symposium on Application of High-voltage, Plasma & Micro/Nano Bubble to Agriculture (ISHPMNB).
著者
高木 浩一 齋藤 達也 日下 智博 坂本 裕一 高橋 久祐 成松 眞樹 長根 健一 山口 諒
出版者
農業機械學會
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.483-489, 2012-11-01
参考文献数
11

食用きのこの増収を目的に,電気刺激用パルス電源の開発と,それを用いて増収効果を検証した。木材腐朽菌のシイタケ,ナメコ,クリタケ,ハタケシメジの4種類を実験に用いた。パルス電源は,軽量コンパクト化が可能な誘導性エネルギー蓄積方式で構成した。電源出力は100kV以上,パルス幅は約100nsである。この電源でホダ木や菌床に高電圧を印加し,収量を調べた。電圧印加により,収量は1.3∼2.0倍に増加した。シイタケの4シーズンの累積収量は,電圧50または100kVの1回印加で,160から320gへ増加した。しかし電圧130kVでは240gに減少した。他のきのこも,50∼100kVで増収となった。
著者
鈴木 智一 Muaffaq Achmad Jani 工藤 昭一 高木 浩一 加藤 昭二 藤原 民也
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.119, no.1, pp.13-18, 1999-01-01 (Released:2008-07-15)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

Analysis of NOx removal by a discharge plasma is made with an equivalent circuit. The used NOx reduction system consists of a neon transformer and a plasma reactor based on a dielectric barrier discharge. Impedance of the neon transformer has been determined experimentally, The equivalent circuit based on a series connection of two capacitors is used for the plasma reactor. The capacitances are obtained from experimental V-Q Lissajous diagram. Comparison with experimental data of consumed energy and the dependence of NO removal on gap length is successfully done.
著者
長洲 南海男 伊佐 公男 今村 哲史 熊野 善介 山下 宏文 山崎 貞登 新田 義孝 杉山 憲一郎 畑中 敏伸 八田 章光 島崎 洋一 高木 浩一 藤本 登 滝山 桂子 安藤 雅之 出口 憲 大高 泉 内ノ倉 真吾 丹沢 哲郎 佐藤 修 尾崎 誠
出版者
常葉学園大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

英、仏、米国、オーストラリアでのエネルギー環境教育調査により独立教科はないが、ESDとして積極的に取り組んでいた。日本国内のエネルギー環境教育実践校のデータベース研究により意思決定の教育実践は少なかった。理工学系、教科教育等の多様な研究分担者等によりエネルギー環境リテラシー育成のカリキュラム構築の基本的枠組が、次の2点の合意形成を得た。エネルギー環境リテラシー育成のカリキュラムフレームワークの目標と内容の二次元マトリックスと重層構造図である。
著者
勝木 淳 高木 浩一 浪平 隆男
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.268-275, 2011-04-25
被引用文献数
12

パルスパワーは,宇宙,慣性核融合,超高エネルギー密度物性研究などの大型科学研究とともに発展してきた.最近では,小型化や高繰り返し化などの電源技術の飛躍的発展によって,光源,環境,医療,食品,農業など,身近なところで利用されつつある.パルスパワー技術入門の最終回となる今回は,パルスパワーの利用形態を述べ,いくつかの特徴的な応用を挙げその概略を述べる.
著者
北野 勝久 谷口 和成 酒井 道 高木 浩一 浪平 隆男 服部 邦彦
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.19-28, 2008-01-25
被引用文献数
6

近頃の大気圧プラズマ生成技術の進展により,比較的容易,そして安価にプラズマ生成実験が行えるようになってきている.少し前までは,大学の研究室レベルでの研究内容だったが,ハンディー型のプラズマ源が開発され高校の理科教育にまで用いられるなど,大気圧プラズマ研究の裾野は着実に広がりつつある.また,印加電圧波形の制御法に工夫を凝らして,大気圧下で非平衡な低温プラズマを生成する技術も多方面から開発されており,低温プラズマの特徴を生かして熱プラズマでは不可能な高分子表面処理などの研究も精力的に進められている.本章では,簡易に大気圧プラズマを生成できる実施例をいくつか紹介しますが,読者のみなさまに大気圧プラズマに興味を持っていただき,"大気圧プラズマを点けてみよう"と思っていただけると幸いです.
著者
高木 浩一
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.130, no.10, pp.963-971, 2010-10-01
被引用文献数
15 6

Agricultural and food processing applications of pulsed power and plasma technologies are described in this paper. Repetitively operated compact pulsed power generators with a moderate peak power are developed for the agricultural and the food processing applications. These applications are mainly based on biological effects and can be categorized as germination control of plants such as <i>Basidiomycota</i> and <i>arabidopsis</i>; inactivation of bacteria in soil and liquid medium of hydroponics; extraction of juice from fruits and vegetables; decontamination of air and liquid, etc. Types of pulsed power that have biological effects are caused with gas discharges, water discharges, and electromagnetic fields. The discharges yield free radicals, UV radiation, intense electric field, and shock waves. Biologically based applications of pulsed power and plasma are performed by selecting the type that gives the target objects the adequate result from among these agents or byproducts. For instance, intense electric fields form pores on the cell membrane, which is called electroporation, or influence the nuclei. This paper mainly describes the application of the pulsed power for the germination control of <i>Basidiomycota</i> i.e. mushroom, inactivation of fungi in the soil and the liquid medium in hydroponics, and extraction of polyphenol from skins of grape.
著者
高木 浩一 山口 利幸 岸本 昇
出版者
和歌山工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

梅干しの調味廃液の有効利用を図るために、(1)調味廃液中のグルタミン酸,クエン酸などの有効成分の分離回収、(2)調味廃液に含まれる糖およびクエン酸を用いたムメフラールの合成法の確立、(3)調味廃液中の色素を用いた色素増感型太陽電池の作製に関する研究を実施した。その結果、(1)選択的回収法に関する知見を得た、(2)調味廃液からマイクロ波を用いた反応で5-ヒドロキシメチル-2-フルフラールの合成に成功した、(3)太陽電池を作製し、発電を確認した。
著者
加藤 邦庸 高木 浩一
出版者
岩手大学地域連携推進センター
雑誌
岩手大学生涯学習論集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.48-68, 2009-03-01 (Released:2016-05-17)

「ロボット大会」をものづくり教育などに活用する動きは、ますます広がっている。代表的なものとして、NHKで放送されている「高専ロボコン」(1) がある。テレビ番組で継続して放送され注目を浴びる理由として、ロボットに対して興味を持っている人が多いことや日本において、ものづくり教育の必要性が高まっていることがある。また、ロボットをターゲットとした大会はこの他にもいくつかあり、参加資格は大会にもよるが子どもからお年寄りまで幅広く対応しており、比較的解放的なものとなっている。これらのことから、「ロボット大会」をターゲットとすれば、成果が目に見えて理解しやすいため、学生も興味を持って取り組み、ものづくり教育のいい教材となる。加えて大会優勝という明確な目標があることから比較的良好な教材になると考え、本稿で述べるロボット大会参加へ向けた取り組みを行った。