著者
金子 賢人 石坂 正大 千葉 康平 山下 智幸 乃美 証 田中 清和 髙橋 仁美 久保 晃
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.537-542, 2022 (Released:2022-12-15)
参考文献数
13

〔目的〕重症COVID-19肺炎で入院し,自立歩行で退院した患者の特徴を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕集中治療室でリハビリテーションを実施した112例を対象に,退院時の歩行の可否で自立群(76名)と非自立群(36名)を基礎情報,呼吸機能,身体機能,離床状況を2群で比較,検討した.〔結果〕自立群と非自立群は,年齢(55.8 ± 12.3 vs 66.7 ± 13.0歳),せん妄(12 vs 12名),Sequential Organ Failure Assessment score(SOFA)スコア(7 vs 8),ferritin(1813 vs 1168 ng/mL),挿管期間(6.1 vs 11.1日)で有意差がみられた.〔結語〕自立群では,年齢,せん妄,SOFAスコア,ferritin,挿管期間が関係することが示唆された.
著者
髙橋 仁大 柏木 涼吾 岡村 修平 大澤 啓亮 村上 俊祐
出版者
日本スポーツパフォーマンス学会
雑誌
スポーツパフォーマンス研究 (ISSN:21871787)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.267-276, 2022 (Released:2022-11-29)
参考文献数
21

本研究は,大学女子テニス選手1 名を対象に,サービスのパフォーマンス向上を目的とした取り組みとその効果を事例的に検討したものである.対象とした女子選手は,比較的身長が高く,サービスを自身の武器として認識しており,そのパフォーマンスをさらに向上しようとする意欲を持っていた.指導者は対象とした選手のサービスの能力について高く評価しており,そのパフォーマンスをより良くすることを目指した.サービスのパフォーマンスを向上するための主な取り組みとして,技術面の具体的目標は1st サービスのスピードを上げることと,2nd サービスの回転数を増やすことを目指すものであった.およそ5 ヶ月間の取り組みの中では,スイングスピードを向上することや,回転数を増やすためにスイングの方向やラケットとボールの当て方を修正することなどを試みた.取り組みの前後で,対象選手の1st サービスのスピードは速く,2nd サービスのスピードは遅くなっていた.2nd サービスの回転数は大きくなる傾向にあった.また打点の高さが有意に低くなっており,1st サービスのスピードの向上に貢献していると考えられた.2nd サービスの回転数の増加には技術的課題の克服が貢献していると考えられた.
著者
岩嶋 孝夫 髙橋 仁大
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.283_1, 2019

<p> テニスラケットのグリップエンド部に装着するだけで様々なデータを取得できるテニスセンサー(以下センサーとする)であるが、その信頼性についての検証はまだなされていない。そこで本研究では、ドップラー効果を応用することで打球データを測定することができるトラックマンを用いて、センサーで得られた球速データとの比較及び検討を行った。測定にあたっては、レベルの異なる男女9名にひとりあたりフォアハンド、バックハンドそれぞれ30球ずつ打球させた。</p><p> その結果、全打球におけるセンサーの球速データとトラックマンによる球速データの間に有意な相関関係が見られた。さらに打球者のレベルや球速域の違いによる相関や誤差について比較、検討しながら、センサーデータの信頼性について考察していく。</p>