著者
増田 隆一
出版者
北海道大学総合博物館
雑誌
北海道大学総合博物館研究報告 (ISSN:1348169X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.103-108, 2013-03

Previous studies by our group have been summarized in this paper. To understand the genetic status of the Okhotsk people who lived in the southern coastal regions of the Okhotsk Sea between the fifth and twelfth centuries, nucleotide polymorphisms in hypervariable regions I and II (HVR I and HVR II) and the coding regions of mitochondrial DNA (mtDNA) were investigated. MtDNA haplogroups of the Okhotsk people examined were classified according to mtDNA lineages previously reported in northeastern Asians. The comparison of mtDNA haplogroup frequencies between the Okhotsk people and other Asian populations revealed that the genetic structures of the Okhotsk people are similar to those of populations currently living around the lower regions of the Amur River and the Ainu in Hokkaido. These results support our previous study on molecular phylogeny of only HVR I sequences in mtDNA (Sato et al. 2007), and strongly show that the Okhotsk people could have originated around lower regions of the Amur River and played the role of intermediate for gene flow from the continental-Sakhalin people to the Ainu (Sato et al. 2009a). To study further the genetic characteristics of the ancient people around Hokkaido, allele frequencies of the adenosine triphosphate-binding cassette sub-family C11 (ABCC11) gene, which determines the earwax phenotypes (dry or wet type), were analyzed. Interestingly, one homozygote for the 27-bp deletion in the ABCC11 gene was found first in the Epi-Jomon. Exact tests of people differentiation (including the previously reported data on modern people) showed that allele frequencies of the ABCC11 gene between the Jomon people and Ainu were significantly different statistically, whereas those between the Jomon and Epi- Jomon and those between the Epi-Jomon and Ainu were not significantly different. These results suggest that the Epi-Jomon people in Hokkaido were genetically affected by the Okhotsk people who possessed high frequency of allele A (recessive dry allele) of the ABCC11 locus (Sato et al. 2009b; Kazuta et al. 2011). On temporal genetic changes in ancient people of Hokkaido, the result of the ABCC11 analysis supports mtDNA haplogrouping.

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@dMUAYFRBv6GsJZx @Q8SGdoxAz7oesx4 @k2Bo5rRSaaJaDk5 @SingHear51434 @beruhaneko5 @htmdxmama 画像の元論文は母系先祖を示すミトコンドリアDNA研究。アイヌがオホーツク人由来のミトコンドリアハプログループYを継いでおり母系先祖にオホーツク人が居たということが判明したという研究結果であって、「縄文人陵辱」などという薄汚い妄言の根拠にはなり得ない。黙れ異常者https://t.co/KHaqGsuhgb
@dMUAYFRBv6GsJZx @ronettes29 画像元である増田氏佐藤氏の研究はオホーツク人mtdna研究でありオホーツク人由来のミトコンドリアDNAハプロYを受け継いでいるのでアイヌの母系先祖にオホーツク人がいることが判明したという研究。母系先祖の判明が「陵辱」などという妄言の根拠になる訳ないだろキ◯ガイ。https://t.co/KHaqGsuhgb
@shiroshigenaoto @shop_kakiko DNAの研究からも、北海道アイヌは縄文人とオホーツクアイヌの中間型だと言われています。 さらにややこしいのは近代になって樺太アイヌがロシア人に迫害・レイプされ樺太アイヌが北海道に逃げてきて、北海道アイヌと交雑したこと。 https://t.co/rQkC5mlyLe
@con_con_sp @doshinweb これデマなんですかね。。。? 遺伝的特徴から見たオホーツク人 : 大陸と北海道の間の交流 https://t.co/tU4t9d304L
@nagaoka_sun @Studying_Ainu2 @1XExNHxnxweSyrw 1991年? こちらは2013年やでw mtDNA(ハプログループY)+耳垢 https://t.co/4vNdzRDfzd
@ABOFAN @k2Bo5rRSaaJaDk5 @otoroshi @azkn_t 「なぜアイヌの解析が進まないのですかね?」 とんだ言いがかりでは? 縄文人とオホーツク人:発掘された遺伝子(2011) https://t.co/1aUPleAAyD 遺伝的特徴から見たオホーツク人 : 大陸と北海道の間の交流(2013) https://t.co/6GosLgKIIs
@ono01255 @tosikuni_japan1 アイヌに残るオホーツク人遺伝子は母系を示すミトコンドリアに多く現れており、縄文人がオホーツク人女性を妻とした構図になります。https://t.co/KHaqGsuhgb
@2chsenshi @toshibo54432047 @bac_yumenara @mitsusato_ 13世紀にオホーツク人と混血したなどと言ってる学術研究者は居ないですよ。考古学的には北海道にオホーツク人が到来していた5〜9世紀の間で北海道集団と文化が影響しあっています。また耳垢遺伝子では続縄文時代に混血が始まっていた可能性を示しています。https://t.co/KHaqGsuhgb
@1966m12 @Mytea9 @onoderamasaru 根拠文献の一つは恐らく下記。 https://t.co/lgSU3bbiXF 二つ目は恐らく下記。 https://t.co/q2SdePXhFL
@Messe_Noir_ @rosswise @OGalapa3 “mtDNA 分析結果では続縄文人とオホーツク人の交流は認められなかったが,耳あか遺伝子分析 では縄文から続縄文にかけて乾型対立遺伝子頻度が徐々に上昇しており,すでに続縄文期からオホー ツク人の影響を受けていたことを示唆している”https://t.co/KHaqGsuhgb
@U48hVk81IXvTPEY 北海道住民にY遺伝子をもたらしたのは5世紀から9世紀に北海道に来ていたオホーツク人であるということは遺伝子研究で判明しています。https://t.co/KHaqGsuhgb アイヌ「そのもの」が鎌倉時代にやってきたというあなたの主張は何を根拠とされているのでしょうか?
@IgamiJapan こんな論文を見つけました https://t.co/w23DDb1XYn
@sports_hoo 記者会見の記事ってどれ? 北大DNA調査はこの論文 https://t.co/4vNdzRl6l5
@motopoppo 北大DNA調査はこの論文 https://t.co/4vNdzRl6l5
ある論文によれば、アイヌは遺伝的特徴から北海道の縄文人と、北方からやってきたらしきオホーツク人を祖先に持つらしい。その意味でも縄文人が先住民族。 オホーツク文化 https://t.co/undvCafeaE 遺伝的特徴から見たオホーツク人 : 大陸と北海道の間の交流 https://t.co/bOLacaxqhR https://t.co/6ip5JUgi5o
教えてもらったキーワードで「アイヌ」の続報。サハリンから来たオホーツク人が5-10世紀頃に北海道北東沿岸にオホーツク文化を形成。これと北海道縄文人が混交しアイヌへ。 遺伝的特徴から見たオホーツク人 https://t.co/bOLacaxqhR 謎の北方海洋民族の生活いきいき https://t.co/xM6yQcFMKR https://t.co/GdNpdKuSKn
@studying_Ainu 文化には疎いです。でも、これを見つけました。オホーツク人が5〜12世紀頃に後から流入、で納得です。 《やはりオホーツク人が現在のアムール河下流域集団であるウリチ,ネギダールそして北海道のアイヌに近縁であることを示している。》 遺伝的特徴から見たオホーツク人 https://t.co/bOLacaxqhR https://t.co/9B74dEHVNq
@rosswise @akiranara10 @usaanpe 遺伝的特徴から見たオホーツク人 : 大陸と北海道の間の交流 https://t.co/IlDCAV2e2h
@8fZvLE6GsjWDkrc @Serok_Ayris 渡来は何時? オホーツク文化とする説が有力です https://t.co/n8ZWYlkRSt mtDNAの解析から 「オホーツク人からの遺伝子の流れが北海道縄文系と合流し,現代へと変遷したことを支持している。」 オホーツク文化は3世紀から13世紀ですので、この北方渡来人は13世紀に渡来してきていません。もっと前
@Ax2Junky @nobutake_Ishii 渡来は何時? オホーツク文化とする説が有力です https://t.co/n8ZWYlkRSt mtDNAの解析から 「オホーツク人からの遺伝子の流れが北海道縄文系と合流し,現代へと変遷したことを支持している。」 オホーツク文化は3世紀から13世紀ですので、この北方渡来人は13世紀に渡来してきていません。もっと前
@nobutake_Ishii 理解できない。その時間的乖離って何? 遺伝的特徴から見たオホーツク人——­大陸と北海道の間の交流 約 5 世紀から 12 世紀頃にオホーツク海南部の沿岸地域(サハリン南部,北海道北部から東部,千島列島)において主に狩猟・漁労を生業として繁栄した文化である。 https://t.co/8ua11LYIbo
@sports_hoo 縄文人の直系なら、何故アイヌは縄文文化を持たないの? 何故アイヌは土器の技術が無かったの? 何故アイヌは石器の技術が無いの? 貝塚を作り竪穴式住居に住んでいたのは誰? 平取アイヌDNAに20%も含まれるオホーツク人のハプログループY1はいつどうして混ざったの? https://t.co/RKldH7yiG7 https://t.co/CE9t2RaYMD
@NaraAkinara @xiongmao53 ちゃんと読めば。北海道大学総合博物館研究報告。 https://t.co/hvN09EefhL' 「民族」とハプログループの違いが理解できないのなら、無理しないほうがいい。
@NaraAkinara @Bell_Boyd 失礼しました。オホーツク人は5世紀〜13世紀にかけて、北海道にいた人たちでしたね。アメリカへは、その遥か前のお話と。 https://t.co/foGsFObtCS https://t.co/fDkn1gRbPS
@kUghNtyRhSMRULY @wittgenstein00 この文献だとアイヌは単なる混血の一種になってしまいます 遺伝で別けると日本人のくくりが消滅すると思います。 日本人は地域・島ごとにDNAに特徴があります。 NowBrowsing: 遺伝的特徴から見たオホーツク人 : 大陸と北海道の間の交流: https://t.co/cmhLEOv6jk
出典:北海道大学学術成果コレクションHUSCAP 遺伝的特徴から見たオホーツク人:大陸と北海道の間の交流/著者:増田隆一 https://t.co/ktm4MUr02K アムール河下流域集団であるウリチ,ネギダール,北海道のアイヌに近縁であることを示している.北海道縄文人,続縄文人はハプログループ Y が検出されていない https://t.co/IVPFy4R4Lz

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