- 著者
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石井 吉之
小林 大二
- 出版者
- 北海道大学
- 雑誌
- 低温科学. 物理篇. 資料集 (ISSN:03853683)
- 巻号頁・発行日
- vol.53, pp.11-20, 1995-03
北海道北部の母子里試験地の山腹斜面において地温の連続観測を行なった。1991年11月から1994年8月までの期間に,南西向き及び北西向き斜面の各々4地点で50cm, 100cm, 200cm深の地温を観測した。融雪期には全ての地点で顕著な地温低下が観測されたが,温度変化は 200cm深で最も大きく,50cm深で最小であった。一方,夏の大雨時には50cm深で最大の温度上昇が起きた。こうした変化は土壌水の圧力水頭の変化傾向と一致し,水頭変化の顕著な場所で大きな地温変化が生じている。