著者
広沢 文則
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.5-15, 2003-03-15
著者
横川 眞顕
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.A31-A36, 2006

1920年代初頭、上海を中心として主要都市に次々と大小の映画会社が設立された。その中には名ばかりの会社もあり、その規模も様々であったことは伺い知ることができる。今回、取りあげるのは中国映画史上燦然と輝き、その名を残すことになった極めて重要な映画会社である明星映画会社を取り上げた。明星映画会社は張石川(監督)、鄭正秋(脚本)、張偉涛の3人を鼎として、それに鄭〓鴣(製作)、周剣雲(配給)の5人が中心になって作品作りに努めた。彼等は各自が映画のもつ力、その重要性、当時の中国社会の状況を捉えつつ、人民に啓蒙する主旨をもつことの大切さ等持論を展開し、製作していく一歩を踏みだした。明星映画会社は製作に力を入れるだけでなく、映画俳優を育成する明星影戯学校や映画雑誌「明星」を発行した。明星映画会社が設立される当時の中国社会を背景に、同社の設立とその過程や体制について次回からの明星映画会社と中国映画界及び中国映画の傾向等を検討していく前程ともいえるものである。
著者
開發 孝次郎
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.95-109, 2001
著者
相川 宏
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.A23-A37, 1998
著者
相川 宏
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.A83-A94, 2000-03-05
著者
池田 博
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.5-15, 1999-07-15

これは映画作品における文体論である。映画の文体については、拙著「映像の詩学」(審美社刊)においてもふれているが、この場合の「スタイル」とは、「manner of writing」「mode of expression」の意である。
著者
山内 淳
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.69-78, 2000-07-15

マグダラのマリアは、キリスト教の数多い聖人の中でも、とくにその名を知られている。彼女に捧げられた教会は各地に見られるが、とりわけフランスのプロヴァンス地方は、中世以来最大の巡礼地となっている。本論は、この聖女への信仰がいかにしてこの地に根づいたのかということから出発し、また女性とは一線を画してきたはずのキリスト教の中で、聖母マリアとともにマグダラのマリアが何故に特別の位置にあるのかを、『聖書』あるいは古代宗教との関連を通して考察しようとするものである。今回はその前半部となる。
著者
小林 直弥
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.13-23, 2005

日本の芸能の深層には、常にその担い手である芸能者に「巫=シャーマン」の要素を求めてきた歴史がある。中でも一年間の節目に、山や他界から来訪する鬼神の存在は、「翁」を創造し、後に七道者(しちどうもの)を通し芸能化していった過程を考察することもできる。本論ではそうした「翁」の創造と芸能との関係を考察する一方、折口信夫が唱えた「まれびと論」を参考に、芸能における演じる側の役割はいったいなんであったのかについて研究した。
著者
金 龍郎
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.39-51, 2006

中国伝媒大学にてマスコミと人権をテーマにした講義を行った際、日本のマスコミ及び日本大衆には品性が欠落しているのではないかとの問題提起を受けた。品性の有無が報道の優越を分ける決定的な要因であるとは言えないだろう。が、我々日本人は、特に脱亜入欧を意図した明治期と修身教育が否定された戦後において、儒教を土台としたそれまでの道徳的価値観を崩壊させており、その影響から、品性そのものが育まれにくい社会になったとは言えるのかも知れない。また、近年の報道不信にしても、マスコミ関係者の道徳的価値観そのものに対する不信が露呈したものと捉えられる。報道への信頼を取り戻すためには、個々の報道人が特定個人となって国民の批判や称賛を直接的に受ける著名報道が求められるだろう。国民との密接な関係性の中で、職務とその重責を再認識していく必要がある。