著者
有村 博紀 喜田 拓也
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.4-11, 2005-01-15
参考文献数
13
被引用文献数
6

大量の電子化データの流れであるデータストリームから,有用な情報を少ない資源で効率よく取り出すためのストリームマイニング技術を概観する.まず,データストリームの特徴と,データマイニングの目的について整理し,限定された計算資源を用いて無限に続くデータストリームからマイニングを行うためのシステムに要求される性質について議論する.次に,さまざまな要約データ構造とオンライン化技術についてまとめ,最近の研究のうち特色のあるものを紹介する.
著者
安田 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.128-132, 1999-02-15
被引用文献数
3

情報産業の花ともいうべきマルチメディアサービス産業の規模は2010年にはGNPの5%を超え, 従来型の自動車産業や家電産業を抜き, 先進国の「米」となると想定されている. この情報産業の大繁栄をもたらす原因は, 情報大量消費文化に端を発する情報大量流通である. 21世紀を特徴付けるこの情報大量流通は,「通信網」と「マルチメディア」が「専門家のための」ではなく「大衆のための」要素となっていくことからもたらされるのである (「ディジタル」が技術を大衆化し,「インターネット」が通信網を大衆化し,「MPEG」がマルチメディアを大衆化した). たとえば使いやすいTV対話は, 専門家同士の打合せのみに使用されていたものが, 主婦の井戸端会議にも使われるようになろう. 取締役会や学会理事会といった小さな集団での電子投票が, 国民投票の電子化になってこよう.「電話網の大衆化」が「隣の家でも電話する・子供でも電話を使う」ことならば,「通信網とマルチメディアの大衆化」は, 仮に2人の人間が物理的に近い距離にいたとしても,「ある場面ではフェース・ツー・フェースよりも通信網を用いたほうが効率的なコミュニケーションが図れる」ということになろう. また素人の性急な個別要求を満足させるための通信網も必要となろう.「専門家」が使う場合には,「機能・性能・コスト」が未熟・不満足であっても本人の工夫によりそれなりの使用効果をあげることが可能である. しかしながら「大衆」が使うとなれば, 無意識ではあるが「機能・性能・コスト」に対する要求条件は厳しくなってくる. したがってより高速・高機能な通信網が要求されることは自明の事実であろう. 本稿は, このような流れの中で, マルチメディアの現状と現状要素技術の進展の状況を述べ, 将来の技術開発方向を模索するものである.
著者
末包 良太
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.149-149, 1973-02-15
出版者
オーム社
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.25, no.12, pp.p1313-1410, 1984-12
著者
上田 修功 斉藤 和巳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.282-289, 2004-03-15
被引用文献数
10

前回,テキストモデリングではトピックの多重性を如何にモデル化するかがポイントであり,かつ,単一トピックのNBモデルを要素分布として混合した混合NBモデルでは多重性は表現できないことを説明した.これを受けて,本稿では,前回でも簡単に紹介したトピックの多重性を扱う3つのモデル(pLSA1) LDA2) PMM3))について解説する.
著者
岩井 大輔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.408-413, 2010-04-15
参考文献数
7
被引用文献数
2
著者
久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.318-324, 1988-04
著者
久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.727-735, 1990-06
著者
金子 浩之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.222-229, 2009-03-15
参考文献数
6
被引用文献数
2

ITセキュリティ評価の国際標準であるコモンクライテリア(CC:Common Criteria.ISO/IEC15408と同義)は、開発者が主張するセキュリティ保証の信頼性に関する評価の枠組みを規定したものであり、主にエビデンス評価とテスト評価を実施する際の視点でまとめられている。一方、セキュリティ保証を製品やシステムのライフサイクル上で継続して実現するためには、脅威事象や個別要求の変化に応じて対策を講じていく必要がある。本稿では、CCに基づく評価を実施する立場から、製品やシステムの開発・保守におけるセキュリティ保証の現状課題を概説し、CCに準拠した保証活動のなかで、開発現場において要求分析を効果的に適用するための方向性について述べる。
著者
谷岡 一郎
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.118-125, 2012-01-15

ギャンブルは大別して、完全情報ゲームと不完全情報ゲームに分かれる。特に前者はアルゴリズム化の進む分野であるが、完全情報ゲームでも、期待値が固定されたもの(たとえばルーレット)と変化するもの(ブラックジャック)が存在する。ギャンブラーの多くは、これらの数学的事実を無視するか、勝手な解釈に陥りがちであり、逆に胴元はそれを利用する。不完全情報ゲームとしてのギャンブル・アイテムには、スポーツ・ブッキング、麻雀、ポーカーなどがあるが、非対称の情報をどう活かすかがプレイ選択の鍵となる。特にスポーツ・ブッキングにおける集団心理を利用すると、期待値100%以上のベットがありえる。
著者
藤田 礼子
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1140-1145, 2012-10-15

本稿は,観光政策におけるICTの重要性が高まっている中,①外国人の訪日促進に関する情報発信と受入環境整備,②旅行者の動向分析におけるICTの活用について,最近の動向を取り上げている.具体的には,日本政府観光局(JNTO)の多言語観光情報ウェブサイトによる海外発信,ICTの活用による訪日外国人の移動容易化等のための情報提供や無料公衆無線LAN環境の整備の促進,東北観光博におけるICTの活用,東京スカイツリー周辺におけるICTを活用した流動調査について紹介する.