著者
西田 豊明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.542-546, 2000-05-15
被引用文献数
9

ネットワーク社会における知の創造と伝承の支援は,これからの情報処理技術が向かうべき方向の1つである.本稿では,ネットワーク社会における新しい知のプロセスの担い手として大きな役割が期待されているネットワークコミュニティに注目し,ネットワークコミュニティにおける知のプロセスを支援するテクノロジーの研究開発の進め方について論じる.
著者
上村 務
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.p238-247, 1989-03-15
著者
勞世こう 山口 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.319-326, 2009-04-15

近年,デジタルカメラやビデオカメラなどのデジタル画像機器の普及とコンピュータの処理能力の向上に伴って,顔画像のデジタル処理を手軽に行うことができるようになってきた.顔画像処理技術は大きく2種類に分けることができる.まずは,顔を理解するための技術として,顔検出,顔トラッキング,個人識別,性別年齢推定,表情推定,顔の疲れや眠気の推定の技術が広く研究されている.また,顔を表現する技術として,美肌補正,美白補正,赤目補正,表情合成,自動似顔絵作成,デジタル化粧などの研究開発も急速に広がりを見せている.本稿では,2回にわたってこれらの最新動向を紹介する.1回目は顔を理解するための要素技術の動向,2回目はアプリケーションについて紹介する.
著者
山岡 正輝 廣田 和也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.522-527, 2004-05-15
参考文献数
8

欧州連合(EU : European Union)に加盟する15カ国(以下,この地域を欧州と呼ぶ)は,各加盟国の自主性を尊重しながら,欧州憲法の制定やユーロという単一通貨の導入など,各国の枠を超えた共有圏の実現を目指している.当然のことであるが,このような欧州の大方針は,電子政府実現に向けての欧州の取り組みにも大きな影響を与えている.各国ごとに自律している既存の電子政府システムを活かしながら,国を超えた電子政府サービスの実現を図ろうとする試みがされているのである.このように,EU各加盟国の電子政府システムの自律性を尊重しながら,欧州共有の電子政府実現を目指して,各加盟国の電子政府システムの相互運用性(インターオペラビリティ)確保に重点が置かれていることが,電子政府実現に向けての欧州の取り組みの特徴の1つであるといえる.米国では,電子政府システム構築計画の策定にあたり,IT投資やITシステム管理を最適化するための政府行政機関全体の設計図(Federal Enterprise Architecture)1)を構築することの重要性が指摘されている.これとは対照的に,欧州では,自律している既存のシステムのインターオペラビリティを確保するためのアーキテクチャを構築し共有を図ることが重視されている.本稿では,欧州の電子政府施策について,インターオペラビリティの確保に焦点をあて,具体的な事例を紹介する."
著者
岡村 耕二 平原 正樹 大森幹之 浅原 雄一 渡辺 健次
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.1198-1203, 2002-11-15
被引用文献数
1

九州ギガポッププロジェクトとは,研究開発機関群が,日常的なインターネット利用とは独立に研究開発型インターネット接続を持ち,複数のインターネットバックボーンへ接続する際に,ギガポップと呼ぶアクセス回線集約機構を協調して準備する,次世代相互接続アーキテクチャおよび研究開発インフラ構築に関する研究開発である.
著者
櫻井 保志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.755-761, 2006-07-15
被引用文献数
4

ユビキタスコンピューティングという言葉があるように,今後センサの小型化や低価格化によって,大規模なセンサネットワークがさまざまなところで構築されるようになると考えられる.その際に,大量のセンサから送られてくる時系列データ,すなわちデータストリームを高速に分析するストリームマイニング技術は非常に重要になってくる.ストリームマイニングの研究には,探索,トレンド検出,予測などさまざまな取り組みがあるが,本稿では,各々の取り組みから代表的な技術を紹介する.さらに,最新の取り組みとして,ストリームからの遅延相関検出技術を紹介する.この技術によって,たとえば類似したトレンドのストリームを出力するセンサ群をリアルタイムに検出したり,あるいは故障によって異常値を出力するセンサを即座に発見することが可能になる.
著者
松井 充
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.516-520, 1996-06-15
参考文献数
10
被引用文献数
2
著者
山本 雅人 小笠原 寛弥 鈴木 育男 古川 正志
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1184-1191, 2012-10-15

2011年3月11日に発生した東日本大震災の際,携帯電話などの通信手段が途絶えた中で平常通り機能していたTwitterでは,災害情報や避難地情報などについての情報伝播が活発に行われた.本稿では,東日本大震災発生後のTwitterにおけるリツイートをベースとした情報伝播ネットワークを作成し,震災時のネットワークを分析することで,多くのユーザが関心をもち,より緊急性の高い話題の情報伝播の様子について分析する.そして,観光分野や災害時におけるTwitterでのリアルタイム情報発信の可能性について言及する.
著者
富田 眞治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, 1996-09-15
著者
濱野 智史
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.489-494, 2012-04-15
被引用文献数
1

動画共有サイト「ニコニコ動画」は世界的に見ても極めて特異なサービスである.本稿では「擬似同期」「N次創作」「Fluxonomy(フラクソノミー)」という3つの概念をもとにその特異性を明らかにする.同サイトがもたらす「擬似同期」性が,W.ベンヤミン以来のメディア論(一回性とアウラをめぐる議論)を大きく塗り替えるものであるということ.そして同サイトの「タグ」の仕組みが,従来の「Folksonomy(フォークソノミー)」と呼ばれたものと大きく異なり,流動性が極めて高い仕様となっていること.これらの同サイトの特徴が,「初音ミク」を初めとするユーザーの「N次創作」を著しく活発化させたことなどを論じる.