著者
平田 圭二 塚本 昌彦 乾 健太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.86-91, 2014-12-15

情報処理学会が編集発行している雑誌は常に時代の先を見据えてさまざまな企画を実施し記事を掲載してきた.ジャーナル論文誌編集長の乾健太郎(東北大),学会誌編集長の塚本昌彦 (神戸大),ディジタルプラクティス編集長の平田圭二 (公立はこだて未来大学) の3人が集まり,学会出版物の役割や相互の関係,学会出版物の今後などについて,アイディアや意見を交換し,将来の雑誌相互の発展に資する鼎談を行う.
著者
清水 康敬
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.677-683, 2005-06-15
参考文献数
6
被引用文献数
2

インターネット技術が進展し、教育用コンテンツがインターネットで提供され、インターネットを使用して学習することが可能となっている。そこで、教育用コンテンツの共有化と流通を促進するためのLOM(Learning Object Metadata 学習オブジェクトメタデータ)について解説する。LOMは、IEEEによりの国際標準化が進められ、諸外国ではLOMを使用した教育コンテンツを扱うWebサイトが運用されている。また、我が国においても国立教育政策研究所の教育情報ナショナルセンター(NICER)、メディア教育開発センター(NIME)において、LOMシステムの開発・運用が進められている。
著者
塚本 亭治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.p237-244, 1977-03-15
被引用文献数
1

A technique named 'program stacking' is introduced and its applications are described. The techique pushis programs into parallel stacks, transfers control to them, and pops them up when completed their execution. The concept of program stacking extends 'execute instruction' to a program. Programs are protected and executed in parallel stacks. Therefore, this technique enable seven a program with program modification to be reentrant of recursive.
著者
四方 順司 渡邉 洋平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.260-267, 2014-02-15

現代暗号理論における安全性は,主に計算量理論的安全性(計算量的安全性)と情報理論的安全性(情報量的安全性)に大別される.情報理論的安全性に基づいた暗号技術では,攻撃者が知りえない情報量を担保にして情報理論的あるいは確率論的立場から安全性を保証し,攻撃者の計算能力が無制限であっても安全性を達成できる.本稿では,情報理論的安全性に基づいた暗号基礎技術(暗号化,認証技術)について解説する.一般に,情報理論的安全性を保証するためには,この分野特有のモデルや仮定を必要とするが,それに関しても本稿で概観し,実用的・応用的な観点からの研究動向についても紹介する.
著者
西村 治道
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.682-688, 2014-06-15

Shorが整数の素因数分解に対する多項式時間量子アルゴリズムを発見して20年,この間に量子計算の理論は量子情報科学の分野の中核をなす理論として大きく進展した.本稿では,量子計算を理解する上で必要な量子力学の基礎概念や,量子計算の計算モデル,およびその基本原理を紹介する.加えて計算量という観点からの量子計算と古典計算の違いについて述べる.
著者
岡田 直之 中村 順一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.1385-1394, 1993-11-15

初心者を対象とした講座の開始にあたり、自然言語処理技術の目標、技術の現状について述べるとともにその歴史を概観する。また、本講座の対象範囲・構成について説明する。
著者
郷健太郎 JohnM.Carroll 今宮 淳美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.82-87, 2000-01-15
被引用文献数
11

ユーザに視点を置いた設計プロセスに関するISO13407や,製品の品質保証に関するISO9000のような国際標準,さらに製品の安全性に関する製造物責任法(PL法)の制定により,ユーザの視点をシステム設計に反映させる手法の重要性が増している.そこで本稿では,シナリオが積極的に用いられている4つの分野について紹介し,それらの関係を説明する。
著者
工藤 卓哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1217-1220, 2013-11-15

【背景と目的】公共データのオープン化が進んでいる.しかしながら,その定義は提供サイドによりばらつきがあり,利用側も真の利用価値を見出していないケースが多い.しかし,データの利用においては,利便性だけではなく,信憑性や品質,鮮度等の複合的な評価項目が満たされなければ,利用者側で価値を訴求することは難しい.本寄稿の目的は,提供サイドである行政機関やオープンデータ提供事業者が意識すべき事項と,利用者となる企業側においても,最低限求められる素養が存在することを明らかにし,双方に求められる視点をバランスよく紹介することで,真の意味でのデータ利活用を促進することにある.
著者
高木 聡一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1238-1243, 2013-11-15

日本では「電子行政オープンデータ戦略」の制定から1年余りが過ぎ,政府・自治体,また民間でもオープンデータへの取り組みが見られるようになった.海外諸国には,日本より数年先行して様々な取り組みを行っている国々がある.こうした国々では,高い理想を掲げる一方,利活用を推進するにあたって様々な課題にも直面し,それらの課題を克服するための方策を模索している.本稿では,海外諸国での経験を紹介するとともに,今後日本でも課題になると考えられる点についての示唆を導出する.
著者
谷 聖一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.37-43, 2009-01-15
被引用文献数
3

2008年8月16日より8月23日までエジプト国カイロ市近郊の十月六日市(6th October City)で開催された第20回国際情報オリンピック(International Olympiad in Informatics,IOI)において,日本から参加した4名の選手全員がメダル獲得という快挙を達成した.誌面をお借りして,選手たちの活躍ぶりやIOIの概要およびIOI日本委員会の活動を報告する.
著者
池内 孝啓
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.958-963, 2014-08-15

ビッグデータを活用したマーケティングが普及しつつある今,マーケティング施策の効果測定を行う手法もまた,ビッグデータの3V(3V=Volume/Variety/Velocity)に対応する必要が生じている.多様な大量データを用い,高い頻度かつ柔軟な軸でKPIのモニタリングを行うために,ダッシュボードがどのように進化してきたか,ビッグデータを取り巻く環境とダッシュボートという軸で解説する.
著者
當仲 寛哲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.982-988, 2014-08-15

ビッグデータ処理といえば,Hadoopを用いた分散ファイルシステムや分散処理が頭に浮かぶが,一方で,UNIX系OS(Linux,FreeBSD等)の基本機能であるシェルスクリプトを用いてテキストデータを処理し,コンピュータの性能を最大限に活かすプログラミング手法にも注目が集まっている.本稿はシェルスクリプトをベースにしたビッグデータ処理の事例として「ユニケージ開発手法」やシェルスクリプトによる並列処理,シェルスクリプトで動作する統計コマンド群などについて紹介する.
著者
細野 直恒 三樹 弘之 赤津 裕子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.157-162, 2003-02-15
被引用文献数
3 1

公共機器とは,公共の場でさまざまな利用者のためにサービスを提供する機器を指すが,本稿では,特にATM/券売機分野を中心に論じる.ここでは,製品,対応組織,設計プロセスという利用品質の3つの側面から検討する.
著者
米長 邦雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, 2010-08-15
著者
柳川 隆之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, 2003-01-15
著者
藤村 直美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.602-605, 2014-05-15

大学の情報学習環境としてのホスト計算機と専用端末からサーバとパソコン,パソコンだけへという設備の変遷,Web教材の導入や授業の録画の公開などによる教材の提供方法の変化とOCW (Open-CourseWare)とのかかわり,何時でも,何処でも,自分のペースで学習できるための学生PC必携化の導入とそれに関連した活動や現状,九州大学が今後の教育を見据えて設置した教材開発センターの紹介,最後に今後盛んになると推測されるMOOC (Massive Open Online Course) の現状と問題点などを述べている.
著者
根本 香絵 Simon Devitt W.J.Munro
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.702-709, 2014-06-15

本稿では近年の量子コンピュータ・アーキテクチャーとその制御系についてまとめる.具体的な例として光モジュールを用いて,量子コンピュータがモジュールからどのように組み立てられるのか,またそのような誤り耐性のある量子情報システムはどう制御されうるのかについて解説する.さらに,量子情報処理と古典情報処理の融合によって生じるさまざまな新しい課題についても紹介する.