著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構 一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.33-36, 2010

近年、学術論文の参照文献において、ネット情報源の使用が増加している。Webページは更新や消失が頻繁に行われるため、ネットからの参照文献は、読者が後年になって入手できるとは限らない。本調査は、2007年と2005年に刊行された図書館情報学関係学術誌4誌に掲載された論文の参照文献のうち、ネット情報源を使用した858件に記述されているURLにアクセスし、その文献を入手できるかどうかを調べた。その結果、2007年では28%、2005年では41%のネット文献が見つからなかった。文献の種類やトップドメイン名の種類による違いも調べた。記述されたURLで見つからなかったネット文献を、さらにサイト内検索や検索エンジンなどで探索すると、2007年は89%、2005年では82%が入手可能となった。参照されたネット文献の保存、サイト運営者の適切な管理運営、著者の的確な引用と、書誌事項の正確な記述が入手可能性を高める。
著者
藤田 節子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.135-140, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)

図書の索引がどのように作成されているのか,その実態を把握するために,学術出版社の編集者へのアンケートとインタビュー調査,および著者へのインタビュー調査を行った。その結果,索引の必要性については,編集者,著者とも認識しているが,編集者は,時間の制約や体系的な索引作成技術の欠如などから,十分な索引編集を行なえない状況にある。一方,著者は,自分の図書の内容については熟知しているが,索引作成の技術や経験が少ない。総じて索引作成が適切に行なわれていない現状が明らかになった。今後,著者や編集者,出版社に対して,索引作成技術の普及やガイドブックの整備が求められる。
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.492-503, 2010
被引用文献数
1

近年,学術論文の参照文献に,インターネット情報の利用が増加している。Webページは更新や削除が頻繁に行われるため,インターネットからの参照文献は読者が後になって入手できるとは限らない。本調査は,2007年と2005年に刊行された図書館情報学関係学術誌4誌に掲載された論文の参照文献のうち,インターネット情報を参照した858件の入手可能性を調べた。その結果,2007年では参照されたインターネット文献のうち28%,2005年では41%が,論文の著者が記述したURLのもとでは見つからなかった。見つからなかったインターネット文献を,そのサイト内で検索したり,検索エンジンを使うと,2007年は89%,2005年では82%が入手可能になった。参照されたインターネット文献の保存,サイト運営者の適切な管理運営,著者の正確な引用と,必要十分な書誌記述が入手可能性を高める。
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.564-575, 2007 (Released:2007-01-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

筆者は2005年本誌で科学技術分野の投稿規定の分析調査結果を発表した。今回は人文・社会科学分野167学会の学会誌172誌の投稿規定を収集して,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳しく調べ,昨年の科学技術分野の調査結果と比較し,人文・社会科学分野の学会誌の実態や特徴を分析した。また,1997年に寺村由比子が行った投稿規定による分野別特徴の調査結果とも比較し,最近の電子化に伴う変化を探った。本稿では,投稿規定の概要と投稿者の資格など11の記載項目の分析結果を報告する。他の7項目と本調査の考察は次稿で報告する。
著者
藤田 節子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.82-88, 2017-02-01 (Released:2017-02-01)

わが国の料理本の索引の実態を調査するため,2014,2015年の「料理レシピ本大賞in Japan」で一次選考を通過した,27冊の巻末索引を詳細に分析調査した。その結果,レシピ名と材料を索引対象として,体系順に配列された材料の分類の下に,レシピ名が50音順あるいは頁順に配列されている索引が多いことがわかった。相互参照や凡例はなく,見出し語の選択,副見出しの記述,配列のしかたなどに課題が見られ,料理本の索引が不十分であることが明らかになった。今後,料理本の著者や編集者,出版社に,索引に関する知識や索引作成技術の普及が必要であろう。
著者
藤田 節子 平田 泰子 戸塚 隆哉 井上 孝 山﨑 久道
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.108-114, 2022-03-01 (Released:2022-03-01)

書籍の巻末索引は,重要であるにもかかわらず,「本の飾り」くらいにしか思われていない傾向がある。INFOSTA分類/シソーラス/Indexing部会では,この巻末索引についての研究の一環として,一般向け書籍3冊を選び,メンバーで分担して索引作業を実施し,その結果を共有して議論した。2冊については,語による索引を付与し,1冊については,段落ごとにUDC(国際十進分類法)の分類番号を振ることにした。その結果,索引における索引語の選択基準や索引語と本文中の語との関係などの多岐にわたる問題について,検討することとなり,一定の知見が得られた。この知見は,書籍の索引を作成する場合はもとより,論文などの索引付けや文献データベースの索引部分の設計にあたっても,参考にできる。
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.492-503, 2010 (Released:2010-12-01)
参考文献数
13

近年,学術論文の参照文献に,インターネット情報の利用が増加している。Webページは更新や削除が頻繁に行われるため,インターネットからの参照文献は読者が後になって入手できるとは限らない。本調査は,2007年と2005年に刊行された図書館情報学関係学術誌4誌に掲載された論文の参照文献のうち,インターネット情報を参照した858件の入手可能性を調べた。その結果,2007年では参照されたインターネット文献のうち28%,2005年では41%が,論文の著者が記述したURLのもとでは見つからなかった。見つからなかったインターネット文献を,そのサイト内で検索したり,検索エンジンを使うと,2007年は89%,2005年では82%が入手可能になった。参照されたインターネット文献の保存,サイト運営者の適切な管理運営,著者の正確な引用と,必要十分な書誌記述が入手可能性を高める。
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.622-631, 2007 (Released:2007-02-01)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1 3

筆者は2005年本誌で科学技術分野の投稿規定の分析調査結果を発表した。今回は人文・社会科学分野167学会の学会誌172誌の投稿規定を収集して,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳しく調べ,昨年の科学技術分野の調査結果と比較し,人文・社会科学分野の学会誌の実態や特徴を分析した。また,1997年に寺村由比子が行った投稿規定による分野別特徴の調査結果とも比較し,最近の電子化に伴う変化を探った。本稿では前稿に引き続き,参照文献の書き方など7項目を詳細に分析した。これらの結果から,10年前に比べると特に社会科学分野で整備が進んでいるが,人文・社会科学分野は科学技術分野に比べて投稿規定の標準化がなされていないことがわかった。
著者
藤田 節子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第2回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.143-146, 2005 (Released:2005-10-19)
参考文献数
7

学術雑誌の体裁や記述のしかたを規定した投稿規定は、その学会誌や分野の特徴をよく表わしている。しかし、投稿規定は学会毎に独自に作成されているため、規定内容がそれぞれ異なり、研究者の論文作成に煩雑さを招いている。国内科学技術分野の学協会の投稿規定調査は、以前から行われてきたが、近年の電子ジャーナル化や電子投稿の増加などにより、その形態や内容が変化している。投稿規定や学術論文の書誌的構造等の標準化を推し進めるために、投稿規定を収集し、その記載項目やその内容の詳細を調査分析し、過去の調査結果と比較した。特に、参照文献の記述、電子投稿、著作権について詳細に考察し、SIST02(参照文献の書き方)の改訂や普及、投稿規定の標準化、著作権規定の必要性を考える。
著者
藤田 節子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.113-117, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
5

図書の索引がどのように作成されているのか、その実態を把握するために、 編集者へのアンケートとインタビュー調査、および著者へのインタビュー調査を行った。その結果、学術書に索引が必要であるということについては、編集者も著者も認識しているが、編集者は、時間の制約や体系的な索引作成技術の欠如などから、十分な索引編集を行なえない状況にある。一方、著者は、図書内容については熟知しているが、索引作成の技術や経験が少ない。その結果、総じて適切な索引作成が行なわれていない現状が明らかになった。今後、著者や編集者、出版社に対して、索引作成技術の普及やガイドブックの整備が求められる。
著者
藤田節子著
出版者
地人書館
巻号頁・発行日
2019
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.667-676, 2006 (Released:2006-01-01)
参考文献数
14
被引用文献数
3 2

学術雑誌の投稿規定は,その学会誌や分野の特徴をよく表している。国内科学技術分野の学会誌の投稿規定調査は以前にも行われているが,近年の電子ジャーナル化や電子投稿の増加などによりその形態や内容が変化している。最近の投稿規定の現状,特に参照文献および著作権について把握するために,127学会の199誌の投稿規定を収集し,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳細に調査分析し,過去の調査結果と比較した。本稿では,投稿規定の概要と11記載項目の分析結果を報告する。他の7項目と本調査の考察は次稿で報告する。
著者
藤田 節子 戸塚 隆哉 平田 泰子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第18回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.49-53, 2021 (Released:2021-06-21)

書籍の巻末索引は、重要であるにもかかわらず、「本の飾り」くらいにしか思われていない傾向がある。INFOSTA分類/シソーラス/Indexing部会では、この巻末索引についての研究の一環として、一般向け書籍3冊を選び、メンバーで分担して索引作業を実施し、その結果を共有して議論した。2冊については、語による索引を付与し、1冊については、段落ごとにUDC(国際十進分類法)の分類番号を振ることにした。その結果、索引における索引語の選択基準や索引語と本文中の語との関係などの多岐にわたる問題について、検討することとなり、一定の知見が得られた。特定の事例に基づく知見であるので、ここで示す考察や結論は、必ずしも普遍性を担保されたものではないが、この知見は、書籍の索引を作成する場合のひとつの指針になることはもとより、論文などの索引付けや文献データベースの索引部分の設計にあたっても、参考にできるものと考えられる。
著者
山崎 久道 高橋 正美 原田 智子 藤田 節子 横山 亮一 吉野 敬子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.824-842, 1993-09-01 (Released:2017-05-30)

シソーラスの評価をおもに,利用者の観点から行うための評価基準を開発した。これまでの,評価の試みや作成のガイドラインが,語の取扱いや表示に重点をおいているのに対して,情報源(おもにデータベース)と利用者との結節点としてシソーラスが機能しているかどうかの評価項目に重点をおいた。評価基準は,52項目からなり,1.シソーラスの作成方針と作成方法,2.シソーラスの仕様,3.語および語間の関係,4.シソーラスの表示,の4部分に大別される。評価基準を用いた評価の試行も行った。
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.667-676, 2006
被引用文献数
1 2

学術雑誌の投稿規定は,その学会誌や分野の特徴をよく表している。国内科学技術分野の学会誌の投稿規定調査は以前にも行われているが,近年の電子ジャーナル化や電子投稿の増加などによりその形態や内容が変化している。最近の投稿規定の現状,特に参照文献および著作権について把握するために,127学会の199誌の投稿規定を収集し,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳細に調査分析し,過去の調査結果と比較した。本稿では,投稿規定の概要と11記載項目の分析結果を報告する。他の7項目と本調査の考察は次稿で報告する。