著者
河谷 大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. グラフィクスとCAD研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.132, pp.35-38, 2008-10-07
参考文献数
5
被引用文献数
1

日本におけるアニメ作品は,国内及び世界的にも高く評価されており,代表的なデジタルコンテンツ産業の一つとなっている.その一方で,動画投稿サイトや同人活動,個人的な趣味の場において,これらの資源を再利用した二次創作物の制作意欲が日々高まりつつある.しかしそれらの制作にあたり,技術面などから手をつけられずにいることも多い.そこで本稿では,アニメ作品の肝であるキャラクターに着目し,それらに特徴的である顔の輪郭形状,目領域,髪領域などに関する特徴量を自動で抽出し,アニメ作品に特有な描画調の強さの度合いを示すアニメ度の定義をし,キャラクターの評価を行う手法を提案する.また,その応用例についての検討を行う.
著者
渡部 秀文 北川 晴香 斎藤 隆文
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. グラフィクスとCAD研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.139, pp.F1-F6, 2010-07-16
参考文献数
5

本報告では,多数の文献の参照関係を可視化した北川らの手法の改良手法として,ノード位置の自動補正の手法を提案する.北川らの手法は,文献をノード,その参照関係をリンクとしてグラフ形式で可視化する.ノード配置法については,横方向を文献の発表年にあてている.このことにより,先行研究の手法では把握が難しかった,文献発表年の前後関係が一目で把握できるようになった.しかし,縦方向については,同年の文献については単純に下から上に積み上げているだけであるため,ノード数が多くなるとリンクが乱雑になるため画面全体が塗りつぶされてしまい,概要情報が把握できなくなる問題がある.そこで本報告では,グラフレイアウト技術の 1 つであるばねモデルを応用し,ノードの縦方向位置を自動的に補正することで,リンクで接続されたノードを近くに配置する手法を提案する.また,北川らの手法ではノードの縦方向が固定されている上リンクの色が同一である.そのため,多数の文献から参照される文献の把握はできても,どのようなトレンドを持っているか,概要情報からの把握は困難であった.そこで,リンクの色を塗り分けることで,その問題を解決する手法を提案する.We propose methods to adjust the arrangement of nodes automatically for improving the method of Kitagawa et al which visualizes the relationship of references among the vast of papers. In Kitagawa's method, information of papers is visualized by a type of graph assigning papers to nodes, and relationships of references to links. In the theory of arrangement of the nodes, horizontal direction is assigned as published year. By this theory, we can know the order of publishing by a glance. But there is a problem that if the number of papers is vast, links are drawn messy and the display would be painted out because there is no special theory in the arrangement of the nodes by the vertical direction. As the result of this problem, we can't get any information from the overview. Therefore, we propose a method to adjust the vertical arrangement of the nodes automatically by applying "Spring model". On the other hand, in the Kitagawa's method, it is difficult to know the trend of reference from the overview because all the links are not only messy but also drawn by one color. Then, we propose a method to solve this problem drawing links by different colors.
著者
太田 篤史 田中 敏光 大西 昇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. グラフィクスとCAD研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.115, pp.61-66, 2000-12-08
参考文献数
6
被引用文献数
2

本研究では、魅力的な3次元CGアニメーションを作り出すために、カメラワークを自動生成する、または、カメラワークの設計を支援する手法を提案する。提案手法では、映像文法に基づいてカットの提案・追加提案・評価を行う仮想的な演出家を定義する。各演出家は、独自のポリシーに基づき、シーンの3次元モデルや負荷情報を考慮していくつかのカットを提案する。また、他の演出家のカットに自己の案を追加したカットも提案する。さらに、提案されたカットの1つ1つに評点を与える。評点の高いカットをつないで仮のカメラワークを複数個構成する。その中から評点の合計が最も高いものを最終的なカメラワークとして採用する。映像生成実験により、提案手法の有効性を示す。
著者
古田 陽介 三谷 純 福井 幸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. グラフィクスとCAD研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.76, pp.13-18, 2006-07-11
参考文献数
6

折紙は日本の伝統芸能であるが、折紙の形状を対話的に生成するための研究はまだあまり行われておらず、発展の余地が残された分野である。そこで、折紙を計算機上で折るためのデータ構造、アルゴリズム、およびインターフェース等を考案し、実装を行った。これにより、今まで計算機上で扱うことが難しかった立体的な折紙の形状を容易に扱えるようになった。また、本システムでは特別な三次元入力装置を用いずともマウスのみの操作で直感的に形状の生成を行うことができる。