著者
池田 眞理
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.479-488, 1994-09-01 (Released:2008-05-30)

(社)海外広報協会が1985年にスタートした先端技術とニューメディアを活用した新しい海外広報プロジェクト構想は1994年4月現在, 海外における日本情報の発信拠点である在外公館と主要な日本研究機関等に対し最新の日本関連情報を英文で提供するJIN (Japan Information Network)として結実した。JINは主に政府の発表する情報を英文で提供するデータベースと, これを補完するアドホックベースの問い合わせに対応する電子メール機能を有したオンライン情報提供システムをメインフレームとするコミュニケーションのネットワークである。ここでは, 技術的側面からのシステムの紹介というより, 同ネットワークの目的である海外広報活動という観点からJINを紹介する。
著者
酒井 由紀子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.105-115, 2008 (Released:2008-05-01)
参考文献数
28
被引用文献数
2 2

欧米と日本でのEvidence-Based Medicine (EBM) とEvidence-Based Librarianship (EBL) /Evidence-Based Library and Information Practice (EBLIP) における,医学図書館員を中心とした図書館員の活動を対比しながら概観した。欧米では,EBMにおける医療従事者の支援活動が臨床の場にまで拡大され,EBL/EBLIPにおいても調査研究を中心とした幅広い活動が積極的に行われていることがわかった。日本でもEBL/EBLIPの適用を通じて図書館の活性化が可能か,その課題と展望についても考察した。後編では,EBL/EBLIPにおける図書館員のEvidence-Based Practice (EBP) 実践活動に続き,考察を述べる。
著者
酒井 由紀子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.2-10, 2008 (Released:2008-04-01)
参考文献数
19
被引用文献数
2 1

欧米と日本でのEvidence-Based Medicine(EBM)とEvidence-Based Librarianship(EBL)/Evidence-Based Library and Information Practice(EBLIP)における,医学図書館員を中心とした図書館員の活動を対比しながら概観した。欧米では,EBMにおける医療従事者の支援活動が臨床の場にまで拡大され,EBL/EBLIPにおいても調査研究を中心とした幅広い活動が積極的に行われていることがわかった。日本でもEBL/EBLIPの適用を通じて図書館の活性化が可能か,その課題と展望についても考察した。前編では,EBMにおける医学図書館員のEvidence-Based Practice (EBP) 支援活動について述べる。
著者
小林 龍生
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.176-184, 2015

符号化文字集合を論じるうえで欠くことのできない,字体と字形という2つの言葉の意味を明確にしたうえで,利用者集団や目的によって字体を区別する粒度が異なることについて論じる。
著者
小林 龍生
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.147-156, 2012
被引用文献数
1

本稿では,日本における国際符号化文字集合を含む文字符号標準の変遷を,国語施策との関わりを軸に概観すると共に,人名の表記に用いる漢字の特殊性と情報通信機器に実装する際の問題点について述べる。
著者
宮入 暢子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.446-456, 2007 (Released:2007-10-01)
参考文献数
18

本稿では,Web of Science®データベースより抽出したサンプルレコードを通して,日本の科学者が手がけた先駆的研究について振り返った。さまざまな分野の重要な科学史上の功績とその背景を紹介しながら,20世紀初頭から1980年代にかけての日本の科学技術の発展を回顧した。日本の科学者が世紀初頭より活発に論文を出版し,今日に至るまで長く引用されるような世界初の研究成果や発明を残していることが確認された。ノーベル賞受賞者を含む多くの日本の科学者が,日本からの国際発信に貢献したことがわかった。
著者
池田 貴儀
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.193-203, 2015

インターネット時代における灰色文献の動向について,灰色文献の定義の変容,灰色文献資源の政策策定に関するピサ宣言の2つの視点を中心に,さまざまな角度から考察する。まず,灰色文献の定義について整理する。次に,定義に関連して,インターネット時代における灰色文献の現状や課題について触れる。最後に,2014年に公表された,灰色文献資源の政策策定に関するピサ宣言を取り上げ,灰色文献をめぐる最新の動向について紹介する。
著者
岡野 弘行
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.715-733, 1990 (Released:2012-03-23)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

社内データベースの構築における用語管理として, 索引および検索の実用面からみた自然語による情報検索システムと統制語によるシステムの現状および問題点, 解決すべき課題, 新しい技術及びその実例などについて報告した。特に統制語と自然語の併用方式を採用する例が多いことを指摘。固有名詞および同義語の整理に重点を置いて, シソーラスの作成および更新のやり方について解説。用語管理システムとしては, 会話型の同義語辞書処理システムおよび検索者の意見が端末からシステムへ転送される語彙選択支援システムを推賞し, 簡単に紹介。