著者
鈴木 秀和 西 仁司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第23回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.216, 2007 (Released:2009-01-14)

近年,医療・福祉分野においてロボットの利用が検討され始めている.動物と触れ合うことによる癒し効果を治療に役立てようとするアニマルセラピーの分野では,感染症などの危険がないことから,動物型ロボットにより同様の癒し効果を得るロボットセラピーが注目され始めている.このような動物型ロボットが癒し効果を発揮するためには実際の動物に近い動作をすることが重要である.本報では基本的な動作である「歩行」に着目し,4脚ロボット「AIBO(Sony製)」の動物的な歩容生成法について報告を行う. 歩容生成では,まず1脚のみに着目した動作生成を行う.実際の犬の歩行時の脚軌道をベースとし,遺伝的アルゴリズムを用いてロボット用に最適化を行う.最適化された脚軌道を用い,4脚の切り替えタイミングを動物学における基本的な歩容である「トロット」に一致させることで動物的な歩容生成を行う.
著者
中津山 幹男
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第23回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.431, 2007 (Released:2009-01-14)

絵画から音楽に変換する準客観的な手法として、絵画を適当な区画に別けて平均的なRGBの成分を抽出して、音符を割り当てる。これにより作成された音楽のフラクタル次元が存在し、また和洋の音楽のフラクタル次元と、ほぼ似た値がでることが判明した。
著者
高橋 恒介
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第23回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.435, 2007 (Released:2009-01-14)

情報技術者でもコマーシャルやアニメのバックミュージックとなる音楽を作曲できるように、作曲またはサウンドデザイン手法を教育指導するためには、心地よい響きの音楽が対位法で導き出される理由を説明する必要がある。和声や和声の進行だけでない。そのための一手法として音楽のグラフ表示とグラフ分析方を提案する。対位法を考慮して、2声~4声の音楽でのパート間音程間隔の推移をグラフ化し、心地良さの原因を提示する。代表的な合奏曲での良い響き事例を示す。
著者
天野 庄平 工藤 康生 村井 哲也
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第23回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.809, 2007 (Released:2009-01-14)

本研究では著者らが開発したラフ集合を用いたレコメンデーションシステムに可変精度ラフ集合モデルを導入する. ラフ集合を用いたレコメンデーションシステムでは, 縮約と決定ルールに基づく推論を用いることで,商品検索システムでユーザが指定した検索条件に該当する商品以外にも,ユーザが好むと思われる商品を提案する. しかし,従来のシステムでは検索条件と関連性の低い商品も多く提案されてしまうという問題点があった. この問題を解決するために本研究では, 可変精度ラフ集合モデルを用いた新たな提案手法を導入し,その有効性を実験により検証する.
著者
市村 匠 目良 和也
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第23回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.206, 2007 (Released:2009-01-14)

我々は表層的な感情の解析方法として、自然言語処理を行い、 文章に含まれる感情を分類し、その強度を求める手法を提案 してきた。さらに、求められた感情から、ニューラルネット ワークにより顔画像を生成する手法を提案した。ところが、 これらは人間の表面的な情報を処理する技術である。そもそも 感情が人間の内在する衝動を満たすために認知され、個人の 直感的な知識に関連した感性により表出するものであると すれば、内在する感情のモデルを構築することができるだろう。 この論文では、ニューラルネットワークによるモデル化を 試みる。
著者
上原 由記子 山崎 洋一 増田 裕太 畠山 豊 董 芳艶 廣田 薫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第23回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.313, 2007 (Released:2009-01-14)

家庭環境内に設置された,人間とのさりげないコミュニケーションを図るマスコットロボットシステムにおいて,発話時の語彙と音声より推論されるユーザの感情を考慮したマスコットロボットを構築する.提案システムにより,マスマスコットロボットシステムが提供する情報による動作のみではなく,ユーザの意図を理解したロボットの表情表出が可能となる.実際の生活上で想定されるシナリオに基づくデモンストレーション実験を実施し,ユーザの5段階評価によるアンケート調査を用いて,モジュールの有効性を示す.提案システムは,情報家電の提示端末として,ユーザとマスコットロボットシステムのコミュニケーションの上で有効なモジュールである.