著者
山本 智一 竹中 真希子 稲垣 成哲 山口 悦司 大島 純 大島 律子 村山 功 中山 迅
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 27 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.163-164, 2003-07-20 (Released:2018-05-16)
参考文献数
4

筆者らは, CSCLシステムのKnowledge Forumを小学校へ導入し, 遺伝子組み換え食品問題をテーマとした授業のデザイン実験を実施してきている。本研究では, 遺伝子組み換え食品に関する内容理解と社会的な論争性を踏まえた上での意思決定という教育目標の達成と, KFを利用した他者の知識へのアクセスという観点から, 子どもたちの知識構築活動の分析を行った。その結果, 多くの他者の知識にアクセスすることは子どもたちの内容理解や意思決定に寄与していた可能性が示唆された。
著者
瀬沼 花子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 27 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.229-232, 2003-07-20 (Released:2018-05-16)
参考文献数
2

TIMSS1999の付帯調査として, 7か国の中学校2年生について合計638の数学授業のビデオ撮影と分析が行われた。分析の結果, 各国の指導法には類似点とともに多くの相違点があり, 高い得点を導く指導法はただ一つに決まるのではないことが明らかになった。例えば香港と日本は同じくらい数学得点の高い国であるが, 指導法はかなり異なっていた。なお, 国際比較結果に対する各国の視点は, その国の文化と相まって様々である。日本にとっては, 撮影された授業が典型か否かの検討と生徒の数学に対する態度を高める指導法の追求が今後の課題である。
著者
飯高 茂
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 27 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.13-14, 2003-07-20 (Released:2018-05-16)

科学技術、特に情報技術に関して近年、急速な発展があり、一般市民社会に科学文明の成果は大きな影響を与えるようになった。しかし数学教育は伝統的な教育方法によるのが主で、目を瞠るような新しい展開がないし、目指すべき大きな新目標があるわけではない。地道に進むしかないのではないか。