出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1283, pp.6-9, 2005-03-14

10年の長きにわたったソニー出井体制が終わりを告げる。2006年度に10%の営業利益率を達成し、花道を飾るシナリオはついに幻となった。映画事業を立て直し、日本企業の統治機能を一新した功績の裏側で、エレクトロニクス事業を低迷に追い込んだ責任は重い。その後のソニーはどこに行くのか。新経営陣は逆風下での船出を強いられる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.935, pp.31-33, 1998-04-06

「年収を増やそうと思うなら、個人の業績を上げるか、担当する仕事の中身を変えることだね」 本業の医薬品事業のほかに健康食品など6つの事業を展開するカンパニー制をとる武田薬品工業。その中で、自治体の汚水処理場向けの活性炭や、住宅メーカー向けの木材保存材などを扱う生活環境カンパニーの小林厚夫・プレジデントは、「賃下げ時代」の社員の生き方を問われてこう答えた。
著者
枋迫 篤昌 寺山 正一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1501, pp.100-102, 2009-07-27

問 米連邦準備理事会(FRB)が米国の金融機関に提供する国際送金システムに、10月からマイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション(MFIC)が開発した海外送金システムが採用されることがこのほど決定したそうですね。米国で創業されたとはいえ、日本人が経営する設立6年のベンチャー企業のシステムをFRBが採用するとは画期的な話です。
著者
野村 裕知 町田 勝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1125, pp.90-94, 2002-01-21

問 日本のエレクトロニクス産業が冬の時代を迎えています。いつになったら好転の兆しが表れるのでしょう。 答 1970年代のオイルショックをはじめ、今までだって何度も落ち込みを経験しています。ところが、あの頃はすべて短期間のうちに回復に向かったんですね。気分的にも、何となくそのうちに良くなるだろう、という楽観的な雰囲気があった。
著者
辻 晴雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.901, pp.56-59, 1997-07-28

液晶を使った新しい情報機器を次々に開発し市場に送り込んできた。「客の目線」に合わせることが商品企画の基本と説き、研究者の独善を防ぐ。川上から川下まで各部門の蓄積をいかした「創造的な垂直統合」を目指す。そのためにも組織の壁を意識的に取り払う。「製品が組織を決める」とか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1080, pp.164-167, 2001-02-26

一流と1.5流。電機メーカーの社格に例えれば、全く同じ製品を東京・秋葉原の店頭に置いた途端、後者の製品には赤札(値引きの目玉商品)がつき、前者のそれはショーウインドーの一番いい場所に飾られる。一体何が、この両者を隔てる条件なのだろうか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1780, pp.58-61, 2015-02-23

関東圏でも専業主婦の再教育に熱心な大学がある。日本女子大学は2007年、生涯学習センターに「リカレント教育課程」と呼ぶ、主に主婦を対象にした再教育コースを開設した。 「高い能力を持ちながら、社会で発揮できずにいる女性が多い。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1158, pp.86-88, 2002-09-16

金曜夜に通った時はいつもの階段だったはずが、週明けの月曜朝にはエスカレーターに変わっていた——。 「いつの間に工事したの?」と通勤客も思わず驚きの声を上げるほどの早業で駅構内にエスカレーターを設置する工法を、2001年9月に東急建設が開発した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1770, pp.50-55, 2014-12-15

グーグル日本法人が入居する東京・六本木ヒルズ29階に、「ユーチューブ・スペース・トーキョー」というスタジオがある。動画を投稿するクリエーターがスタジオセットや撮影機材などを自由に利用できるスペースだ。 11月末、ここで、ユーチューバーを対象に…
著者
濱田 康行
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
vol.1499, pp.74-76, 2009-07-13
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1557, pp.74-77, 2010-09-13

ジェフリー・イメルト会長自ら退役軍人の雇用に積極的な米ゼネラル・エレクトリック(GE)では、全世界で30万人いる従業員のうち1万1000人を米軍出身者が占めている。そのうち数百人が陸軍士官学校、通称ウェストポイントなど軍関係の教育機関を卒業している。日本のある大手銀行も今年から、経営陣を含む行員らを対象に、英国海兵隊式の集中研修を取り入れた。
著者
砂岡 誠一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.946, pp.159-162, 1998-06-22

5月16日、私は自身で興したコイル製造用自動巻き線機メーカー、日特エンジニアリングの社長を解任されました。その日、緊急役員会が招集され、埼玉県浦和市にある本社の会議室に私を含めた役員7人が集まりました。議長である私に向かって、1人の取締役が「社長の解任動議」と声を上げた。同時に、私をのぞく6人の役員が「賛成」と声を揃えたのです。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1521, pp.22-25, 2009-12-21

「インドネシアでは1万ルピア(約100円)を超えたら贅沢品。売り上げがガクッと落ちてしまう」。マンダムで国際事業担当の執行役員を務める山下充洋氏はこう話す。入社してわずか1年でシンガポールの駐在員事務所長となり、現地法人を立ち上げた。その後、マレーシア、タイ、インドネシアと東南アジア一筋20年。2001年から昨春までマンダム・インドネシアの社長を務めた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1133, pp.184-186, 2002-03-18

中国は、人民元をアジアの基軸通貨とする長征を開始した。——福田晴子氏(54歳)はそう信じている。福田晴子といっても日本ではあまり知られていない。しかしこの人ほど、英ロンドンの金融街シティーでその名を知られた日本人はいない。過去にもいたか、疑わしい。何しろ庭いじりの趣味が、英国朝刊紙で話題になる有名人だ。
著者
渡辺 喜美 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1462, pp.100-102, 2008-10-20

問 世界の金融危機が深刻化してきました。日本でも大和生命保険が破綻するなど余波が出ています。渡辺さんは金融担当大臣の頃から、「対岸の火事じゃない」と言っていました。 答 海外では既に金融恐慌が起きています。せっかく立ち直った日本がこの恐慌の波を受けて、再び大ダメージを被らないとは言い切れません。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1631, pp.52-55, 2012-03-05

東京都羽村市にある食品スーパー、福島屋。酒販店やコンビニエンスストア、青果店を経て1980年に設立した。2011年9月期の売上高は41億円、従業員数360人ほどの中堅スーパーだ。 本店を構える羽村の駅前では大手食品スーパーが特売攻勢をかけ、近隣にも中堅スーパーが立ち並ぶ。それでも安売りとは一線を画しつつ、30年以上にわたり黒字経営を続けてきた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1066, pp.el38-41, 2000-11-13

心身の健康な高齢者の老後の住まいとして、まず思い浮かぶのは「有料老人ホーム」だろう。有料ホームには、39ページ表に示した厚生省が定める類型があり、それによって設備や人員の基準が違う。例えば、介護付き終身利用型と介護専用型は、生活相談員及び介護・看護スタッフをおおむね要介護者・要支援者3人に1人以上配置する必要がある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1617, pp.70-73, 2011-11-21

10月中旬の土曜日、東京都内にあるビルの一室に就職活動(就活)中の大学生と企業の採用担当者が集まった。 新卒採用支援サービスを手がけるジースタイラス(東京都千代田区)が主催するイベント「逆求人フェスティバル」に参加するためだ。 同イベントは、通常の合同就職面接会とは逆に、学生がブースを構えて、企業側が希望する学生と次々に話をして回る形式。
著者
スティグリッツ ジョセフ
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1793, pp.106-108, 2015-06-01

理由は明白だ。というのもこれらの協定の内容は、貿易の枠を大きく超え、投資や知的財産権にまで踏み込み、締結相手国の立法から司法、規制当局の在り方に至るまで、根本的な変更を迫るものだからだ。しかもその内容は民主主義的な制度を通じて、その国の国…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1444, pp.32-35, 2008-06-09

広東省深〓市の北西部。工場街には白昼から"危ない雰囲気"が漂っていた。昼休みなのに通りを歩くワーカー(工場労働者)は数えるほど。ある工場の門は錆びたチェーンで施錠され、ビニールシートで覆われた資材が中庭に放り出されている。工場内には人の気配がなく、塀には「工房出租(工場貸します)」のビラが張りつけてある。 閉鎖された工場と操業している工場の比率は半々。