出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1094, pp.94-98, 2001-06-04

2003年4月、郵政3事業は国営公社として再スタートを切る。だが、公社化したところで、中身が変わるわけではない。相も変わらず郵便局は郵便・小包を配達し、郵便貯金を集め、簡易生命保険を売る。小泉純一郎首相が「公社化以後の事業のあり方を再検討する」と述べているのも、公社化だけでは郵政3事業の改革は不十分と踏んでいるからにほかならない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1600, pp.114-117, 2011-07-18

「モノ作りこそ、富の源泉」。そう信じて疑わない英国人がいる。ジェームズ・ダイソン。紙パックを使わないサイクロン掃除機を発明した天才エンジニアだ。ダイソンが作ったサイクロン掃除機は、英国では全世帯の3分の1にまで普及し、世界の掃除機市場を一変させた。最近は、羽根のない扇風機を開発し、世間を驚かせた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1673, pp.40-43, 2013-01-07

資本主義経済の基盤であるカネの流れや会社の変容は、個人にも大きな影響を及ぼす。 ソーシャルメディアなどを活用したネットマーケティング会社、イノーバを経営する宗像淳(すなお )(37歳)。東京大学文学部を卒業し、1998年に富士通に入社した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1624, pp.54-58, 2012-01-16

2011年9月20日。昭和シェル石油は、子会社である東亜石油・京浜製油所扇町工場(川崎市)の原油処理装置を停止した。1931年の開設以来、80年間にわたり操業を続けた大規模製油所。その長い歴史の幕が9月29日の最終出荷をもって、下りることとなった。 扇町工場の閉鎖で削減された原油処理能力は1日当たり12万バレル。これは、昭和シェルの全処理能力の約20%に相当する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.849, pp.23-27, 1996-07-15

「日本ではそれなりに一流といわれているかもしれないが,国際的にみたら,日本の銀行で一流プレーヤーなんていないわけですよ」日本興業銀行の頭取に就任したばかりの西村正雄氏は明言する。「銀行の中の銀行」といわれた興銀。しかし,興銀OBの逮捕者まで出した日本ハウジングローンなどの住専問題をみるまでもなく,バブルの崩壊後は,苦難の時代が続いた。どん底からの再出発。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1420, pp.35-37, 2007-12-10

貯金箱を振ったことがある人は多いはずだ。昔の貯金箱は中身が見えないモノが多かったため、重さと音で金額を想像して楽しんだ。 だが、最近の主流は中身が見える商品だ。2007年は、投入額を目で楽しむことを進化させた貯金箱がヒットした。タカラトミーが昨年12月に発売した「人生銀行」である。約5000円と一般的な貯金箱より高いが、11月までに25万個売れて大ヒットとなった。
著者
Woodford Michael 石黒 千賀子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1614, pp.8-12, 2011-10-31

10月20日午前11時30分。英ロンドン中心街のホテルで、オリンパス前社長のマイケル・ウッドフォード氏の到着を待っていた。2日前、彼から「取材を受ける」というメールが届いた。電話で連絡を取ると、興奮した声でこうまくし立てた。 「身の危険を感じているから、とにかく詳しく話をして真実を世に広めたい。電話より会ってじっくり話したい」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1584, pp.42-46, 2011-03-28

3月11日に東日本を襲った未曾有の大地震。政府・与党は来年度予算案を今年度内に成立させるため、租税特別措置を延長するつなぎ法案などに絞って野党に協力を求めた。相続税法改正案を含む税制改正関連法案の多くは宙に浮いた形だ。 「このままいけば、相続税の増税も見送られるのでは」。このような声が出ても、不思議ではない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1719, pp.112-115, 2013-12-09

開発メンバーも100人を超えた。ハードよりもソフトに重きが置かれ、担当が細分化した。担当者は自分の領域にだけ詳しくなり、全体像を把握しないまま開発が進められる。もはや古賀が好むスモールイズビューティフルではなかった。
著者
鶴岡 明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1334, pp.176-179, 2006-03-27

千葉都市モノレールは千葉市と千葉県合わせて52億円、民間企業が48億円を出資して1988年に開業した第3セクターです。開業してから17年間、県と市が毎年数億円の赤字を補填し続けてきた結果が、200億円の累積損失となってしまいました。この200億円は、帳簿上は市と県からの借入金となっています。
著者
古橋 広之進
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.855, pp.113-116, 1996-09-02

メダル獲得目標を大きく下回り,JOC会長としての責任を問われた。目標はあくまで目標,現実は厳しいと認識していたという。噴出したJOC批判に対し,組織は健全と主張するが限界も訴える。アトランタ・オリンピックが始まる前,日本選手団は金メダル5個,メダル総数25個という目標を掲げました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1817, pp.44-47, 2015-11-23

伊藤忠はCPとの折半出資会社を通じて、持ち分法でCITICの連結純利益の10%を取り込める。CITICの業績が従来通りに推移すれば、年間700億〜800億円の利益が伊藤忠にもたらされる計算だ。中国ビジネスの利益は、これまでは年間数百億円規模。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1344, pp.124-126, 2006-06-05

原油価格の先行きが不透明な中、石炭の需要が世界的に拡大している。米エネルギー情報局は、世界の消費量は2003年の約50億トンから、2010年には約60億トン、2020年には約70億トンへ拡大するとの見通しを示す。 石炭の魅力は、豊富な埋蔵量と値段の安さにある。2006年時点で、原油や天然ガスの可能採掘年数が40〜70年なのに対して、石炭は約200年に達する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1335, pp.58-60, 2006-04-03

ニューヨーク・マンハッタンに住む4人の女性の等身大の都会生活を描き、1998年の放映開始直後から爆発的人気を呼んだ米ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」。同番組のある回のワンシーンで、女優サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公の1人、キャリーが、裸足で片方のハイヒールを手にしながら、こう叫ぶシーンがある。
著者
金田 修 坂田 未央 山梨 広一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1368, pp.100-103, 2006-11-27

牛丼販売の再開時に吉野家各店舗にできた人だかり。これを見れば、吉野家ディー・アンド・シーが米国におけるBSE(牛海綿状脳症)発生に伴う牛丼販売中止という逆境を力強く乗り切ったことは明らかだ。 牛丼のない吉野家など、全盛期の読売巨人軍が長嶋茂雄と王貞治と堀内恒夫抜きで戦うようなもの。
著者
澤木 啓祐
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1459, pp.166-169, 2008-09-29

まず初めに、今回の北京五輪のマラソンで、国民の皆様から多くのご声援を頂いたことに感謝いたします。期待されるということは、選手冥利、コーチ冥利に尽きます。皆さまの後押しを受けて頑張りましたが、男子、女子共にメダルはおろか、入賞も逃すという大失態を犯してしまいました。 この結果については、日本陸上競技連盟として真摯に受け止めています。
著者
丸山 茂雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1078, pp.49-52, 2001-02-12

音楽業界におけるソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、プロ野球で言えば巨人軍、そしてその社長は4番バッター。私には、そんな自負がありました。打率で言えば3割2分、ホームラン30本以上は打たないといけない。しかし私の実績は、まあ2割8分の25本くらいか——。他球団なら4番も務まるかもしれない。でも巨人軍の4番の成績じゃない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.911, pp.92-96, 1997-10-13

日産生命は高利回りを約束した個人年金保険を集めすぎ、価格変動の大きな株式投資などで運用ミスを重ねた結果、経営破綻に追い込まれた。経営陣の責任は重大である。 米本宏社長ら新旧経営陣は、旧日産生命の保険契約を引き継いだあおば生命に総額1億円程度の私財を寄付するというが、保険金削減などの不利益を被った契約者の怒りがこれで治まるはずもない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1188, pp.100-102, 2003-04-21

ここ15年余りで、ゴッホの絵画が日本を騒然とさせたことが3回ある。まず、1987年に安田火災海上保険(現損害保険ジャパン)が約53億円で「ひまわり」を落札、次いで90年に大昭和製紙(現日本製紙)の名誉会長だった故斉藤了英が「医師ガシェの肖像」を史上最高値の約125億円で落札。バブル経済の始まりと絶頂を示す格好の話題として大きく報道された。 3回目は今年2月。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1372, pp.162-164, 0007-12-25

近年、白物家電市場は、高機能を売り文句とした高額商品が売れ筋だ。エアコンも、14畳用のワイドリビング向けで店頭価格が25万円前後の製品が主戦場となっている。 エアコンの高機能化が進むきっかけとなったのが、室内機の自動清掃機能の登場だ。フィルターの自動清掃機能を最初に搭載したのは、富士通ゼネラルが2003年3月に発売した「ノクリアシリーズ」。