著者
Ogata Kazuki
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.123-130, 1966-04-20
被引用文献数
2 3

琉球列島で従来知られていたブユ科の種類は, Simulium batoense, S. aureohirtum, S. japonicum, S. tuberosumの4種であつた.著者は, 1963年, 日米科学協力研究による昆虫相調査の機会を得て, 次の新種1, 未記録種1を追加することができた.Simulium (Simulium) ryukyuense Ogataリユウキユウアシマダラブユ(新称)は, S. tuberosumに酷似するが, 雌成虫の胸背に灰白斑のないこと, 雄成虫の第5∿7腹節の背面に銀灰斑をもつこと, サナギの腹部末端節末端に1対の棘をもつ点などで明らかに区別される.Simulium (Simulium) fenestratum Edwardsマドアキアシマダラブユ(新称)が石垣島で少数採集され, 分布種に加えられた.
著者
常木 勝次
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.128-"132-1", 1956-08-05

According to the Pate-Leclercq system of classification, Ectemnius martjanowii F. Morawitz can not be received in any of the subgenera hitherto described. Hence the new subgenus Yanonius was erected. The characters were given in the text. Clytochrysus dubiosus Ashmead, 1904 has been clarified to be a synonym of the present species. (Courtesy of Dr. K. V. Krombein ; vide references of the species in the text). The male of this species has been characterized in having a monstrous head with a remarkable temporal process beneath on each side. But the developmental degrees of such characters vary with the body size of the individuals as shown in Plate 12, until the male becomes similar to the female in small specimens. The species has been known to occur in E. Siberia, N. Korea, high altitude of M. Japan, the Kuriles and Saghalien. Strange to say, however, it does not occur in Hokkaido. The reason for such a curious distribution, however, seems to the writer to lie not in the existence of some palaeogeographic barriers around Hokkaido in this case, but rather simply in the extinction of the species from the region through some unknown ecological agencies, since such sympathric species as Ectemnius (Metacrabro) konowii Kohl and E. (M.) spinipes Morawitz are very commonly and fairly abundantly found there.
著者
朝比奈 正二郎
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, 1960-07-10
著者
馬場 金太郎
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, 1956-08-05
被引用文献数
1
著者
三輪 勇四郎
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.13, no.5, pp.255-261, 1939-12-30

以上の試驗結果によりクレンゼルの効力を考察するに誘殺瓶の位置或ひは其の形状等多々研究の餘地あるも, 附近に發生せる實蠅は多少共誘致せられる事は明かにして殊に9月30日より10月6日に至る間にウリミバヘ41頭, ミカンコミバヘ6頭を誘致したことは非常に効果的であると言ふ事を得べし。士林は一體, ミカンコミバヘの少き處なるも, それにしても相當の誘殺數である。然し乍らクレゼルの原液1ガロンの賣價は布哇に於て3.5弗で, 5ガロン入1罐を購入する時は1ガロン2.5弗になるとの事であるが, 此の販價にて殺蟲劑として經濟的なるか否かは兎も角, 斯る外國品を用ふる事は現時の情勢上絶對に之を許さぬのみならず, 今後と雖斯様なものに依存する事は先づ排除し, すべからく之に勝る有効適切なる國産誘殺劑の創製こそ望ましき限りなり。幸ひにして逐次調製せられたる薬劑は非常に効果的にして其の成績も刮目に値するものありと信ずるが, 之等は成績の纒り次第第2報に於て報告する豫定である。
著者
岸田 久吉
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.95-106, 1935-07-20
著者
岸田 久吉
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.145-147, 1950-12-30
著者
岸田 久吉
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.183-195, 1934-09-25
著者
岸田 久吉
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.vii-xiv, 1935-05-21
著者
岸田 久吉
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.59-61, 1934-03-15
著者
岸田 久吉
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.114-116, 1934-06-30
著者
岸田 久吉
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.1-"24-1", 1936-02-26
著者
永冨 昭 大石 良一 田中 章
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.106-110, 1967-06-20

日本産のOxya属として本州, 四国, 九州にコバネイナゴO. yezoensis Shiraki (=O. japonica Willemse)とハネナガイナゴO. velox Fabriciusがいるが, これらの生態に関するまとまつた論文は熊代(1935)と勝又・西川(1935)の2つに過ぎないようである.もつとも勝又・西川は単にイナゴとして記したので, その対象がコバネかハネナガか判然しないが, おそらくハネナガを取り扱つたものであろう.熊代はコバネイナゴの産卵前期間について次のように記している.「産卵前期間の相当長いことは, 羽化当初の雌虫の卵巣の小形幼稚な点から想像される.実験は未だ行なつていないが昭和6年の8月23日羽化雌虫に雄を配し飼育した所, 9月21日産卵を始めた.即ち産卵前期間は30日を要したことを観察した」.著者らは本種の産卵前期間を日長, 温度との関連のもとに調査中であるが, 初年度に得た事実を予報の意味で記して参考に供したい.
著者
安松 京三 平嶋 義宏
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.247-255, 1956-10-01