著者
渡辺 徹 北浦 暁子
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.166-169, 2011-02-10

やり方次第でどんな相手にも気持ちよくYESと言わせることができたらすばらしいのに……。 そう思ったことはありませんか? これからの時代,チームで仕事をする上で,「交渉」は看護師に欠かせない能力であることは明らかです。 本気で交渉力を身につけるべく挑むこの連載,ガイド役は看護コンサルタントの北浦です。 交渉のプロ,コミュニケーション・アドバイザーとして幅広く活躍されている渡辺さんとともに進めていきましょう。
著者
石川 雅彦
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.191-196, 2009-03-10

安全で良質の医療を提供するという医療本来の目的を達成するために,施設内で実施される医療安全教育は重要な役割を果たしており,組織的な取り組みが求められている。実践的な医療安全トレーニングの実施によって,職員個々の能力育成とともにチーム医療を推進し,組織における“医療安全力”を充実することが可能となる。本稿では,さまざまな医療安全トレーニングの中から,チーム・トレーニングとして期待されるクルー・リソース・マネジメント(Crew Resource Management;以下,CRM)を参考にしたトレーニングについて述べたい。
著者
熊谷 雅美
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.44-47, 2018-01-10

日本看護協会では,看護職が資格をさまざまな形で活かしつつ,長期にわたり社会で活躍することを支援する新たな事業「看護職員の多様なキャリアパス周知事業」として,2017年9〜10月に実態調査を実施。2017年度中に報告書をまとめる予定である。本稿では,常任理事として同事業を担当する立場から,また病院の看護管理者として職員のキャリア開発を応援してきた経験から,看護職が長期的視点で自らの働き方を考えることの意義や,看護管理者によるサポートへの期待について述べる。
著者
東 めぐみ
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.71-76, 2018-01-10

この連載は主にリフレクションをファシリテートする指導者・教育者を対象とし,実践から学び,新たな価値を見いだし,次の実践につなげることができる看護師の育成の手助けをしたいと考えます。また,「看護経験から学ぶ力をつける」ことをファシリテートする手立てを描きたいと思います。 これらを通じて,多くの看護実践家が自分の実践をリフレクションできる,つまりセルフリフレクションができるようになることを期待しています。 第10回は,実践の場でリフレクション(ちょこっとリフレクション)を行うことについて考えます。
著者
石山 恒貴 保田 江美
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.16-22, 2018-01-10

国は人生100年時代構想会議を発足し,いつでも学び直すことができ,誰もがいくつになっても新たな活躍の機会に挑戦できる環境を整備するとしている。人生100年時代を展望し,これまでのキャリアの棚卸しや新たな学びを模索している読者も少なくないのではないか。 石山恒貴氏は,これからの働きかた,新たなキャリア開発,成人学習などの方法論として,本業以外の場に越境し社会活動などを通じて新たな学びを得る「パラレルキャリア」を提唱している。「ひとつの組織だけの学び」では変化に対応できない時代に,外での学びは本業にも活かせるだろう。 本対談では,看護部組織における職場学習やリーダーシップについて多角的に研究してきた保田江美氏が,パラレルキャリアの概念や多様な可能性について,石山氏に聞いた。
著者
福井 トシ子
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.254-261, 2009-04-10

はじめに 医療技術の進歩,患者の高齢化,重症化に伴い,看護師の役割はますます複雑多様化してきている。さらに,看護基礎教育の変容なども関連し,新人看護師の能力はすでに報告されているように医療環境の変化に対応するニーズに応えられなくなってきている。 各施設では,新卒看護師の教育に多くの時間を費やし,努力している一方で,経験年数の比較的短いプリセプターに新卒看護師教育への責任や実際の業務が任され,教える側も教わる側も余裕のない状況で新卒看護師教育が行なわれているのが現状である。また,実際に新卒看護師あるいは経験の少ないスタッフによるインシデントやアクシデントが起きていることからも,安全が確保され,かつスタッフの負担の軽減ができるような,教育システムをつくることが急務であろう。 厚生労働省も,こうした臨床現場における卒後教育・看護基礎教育における現状と課題をうけて,新人看護師到達目標と指導指針を提示し,新卒看護師研修制度の必修化に向けて動き出している。 しかし,臨床の現場では,マンパワーの確保や教育体制の質的な問題から,研修制度を取り入れている施設はごくわずかである。また,新卒看護師の教育に関する報告は,厚生労働省などの調査や,各施設・教育機関からの報告など多数みられ,新卒看護師の教育方法・内容の実態や,新卒看護師の実践能力(技術の習得状況)の経時的な変化,基礎教育での教育のあり方などが述べられてきた。しかし,施設の教育方法・内容,新卒看護師の背景,実践能力の経時的な変化を合わせて検討したものは見当たらない。つまり,どのような教育体制でどのような教育方法をとれば,厚生労働省の提示した指針,研修制度を実践できるのか,具体的な方法はまだ明らかにされてはいないということである。 そこで,教育体制,教育方法・内容,新卒看護師の背景,技術習得の経時的な変化を明らかにすることを目的に,日本私立医科大学協会看護部長会議で実態調査を行なったので報告する。