著者
塩崎浩二 浦谷則好
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.29-30, 2012-03-06

映画の国内公開累計数は4万本にも及ぶ。見たい映画を探す時、既存の検索システムでは、入力した映画と同じジャンル、あるいは同じ製作年代のものが提示されることがほとんどである。本研究は、Webページの情報から映画のあらすじを取得してデータベース化し、お気に入りの1本の映画のあらすじから、関連性の強いお勧め映画を推薦するものである。検索には連想検索エンジンGETAを使い、あらすじのマッチングを取る。また、監督名、主演俳優名からも映画を検索することができる。関連映画として同シリーズ、同監督作品などを合わせて10作品程度提示する。1本の映画から枝を広げて様々な映画を検索することができる。
著者
若林大晃 片山吉章 出口昌弘 毛利公一
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.133-134, 2012-03-06

一般に広く普及しているNon-ECCメモリには,メモリエラーの検出を行う機能がない.そのため,メモリエラーによりデータが破損すると,そのまま処理を継続することで,破損データの影響がほかに伝播することになる.そこで,アプリケーションの重要なデータ構造をメモリエラーから保護するための機能を加えることで,破損したデータを継続して用いること防止する.具体的には,アプリケーションのコンパイル時に,メモリエラーを検出するコードを加えることで,データの破損を検出・訂正することで実現する.
著者
小山武士 松尾俊彦 鴨田浩明
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.587-588, 2012-03-06

情報システムにおいて、例えばSNSにおける投稿のように1処理毎にIDを付与して管理するような場合、大量のIDを迅速に発行することが求められる。このようなシステムにおいて、IDにランダム性が求められるようなケースでは、新たなIDを発行する際に、ランダムに生成された大量の既存IDとの重複の有無を確認する必要がある。そのためIDを発行するまでに要する時間が既存IDのボリュームに応じて増大するという課題がある。そこで本稿では、生成したIDに対応する配列のフラグをチェックすることで重複有無を確認する方式を含め複数の確認方式を提示し、その処理時間を比較し、安価に実装可能かつ実用的な方式を示す。
著者
高橋一哉 飯島泰裕 上野亮
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.569-570, 2012-03-06

日本、米国、韓国の三ヶ国における大学生のFacebookの利用状況を比較した。日本では日本大学、米国ではアリゾナ州立大学、韓国では延世大学など、学生数の多い順に各国25校を対象とした。比較対象は各大学生のProfile Picture、Wall、Current City、Hometown等の公開設定や利用状況とした。なお、公開設定を比較対象に含めることで、各国大学生のプライバシーに対する考え方の違いを明らかにした。また、プライバシーに対する考え方の違いがもたらす利用状況の変化にも着目した。これらの比較を通して、各国の大学生におけるFacebookの利用動向を分析した。最後に、本研究を通して、三ヶ国の大学生におけるFacebookの利用状況の違いについて考察した。
著者
村上貴彦 清貴幸 中村太戯留 田丸恵理子 上林憲行
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.619-620, 2012-03-06

現在,講義の録画・公開する大学は多いが,受講した学生の復習にはほとんど活用されていないのが現状である.理由としては,ビデオのインデックスが無いため,その講義動画を使いづらいことが挙げられる.そこで本研究では,デジタルペンを用いることで,ノートに"書く"という行為を行った"時刻"を記録し,ノートの記述と講義動画を同期させることで,記述時刻を用いた動画の頭出しができるツールを構築した.評価として,学生に使用してもらい,復習行為の実験を行った.結果,手作業に比べて動画の頭出しに要する時間が削減できた.このことから,提案のツールによって講義動画を復習に活用できる可能性が示唆された.
著者
北裕介 仲谷善雄
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.225-226, 2012-03-06

人はふとしたときに、鼻歌を歌い、ハミングする。このとき、その歌に関連する過去の記憶を思い出すことが少なくない。これはハミングが、無意識的な行為であり、何らかの関連のある過去のことを活性化拡散的に連想するからだと考えられる。 本研究では、ハミングに焦点を当て、楽曲に関する思い出データベースを用いて、思い出想起や思い出コミュニケーションを支援する枠組みを提案する。
著者
野口敦弘 高橋雅隆 納富一宏 斎藤恵一
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.641-642, 2012-03-06

近年,暗証番号やパスワードの不正利用による犯罪が横行している.特に,普及が著しいスマートフォンやタブレットPCなどのロック解除を行う際に,覗き見によるパスワードの盗難に遭うことから,暗証番号での認証はセキュリティ上,問題があるといえる.そこで,本研究では,暗証番号をなくし,タッチスクリーンを用いたバイオメトリクス認証手法について提案する.利点として,タッチするだけで認証が行える点であり,ユーザの煩わしさを軽減できると考える.また,番号がないため,背後から覗き見されても入力情報が盗難されづらくなると推測する.本稿では,静電容量タッチスクリーンを用いたリズム認証手法の有用性について考察する.
著者
石川淑 田中飛鳥 宮崎敏明
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.159-160, 2012-03-06

Basic Local Alignment Search Tool (BLAST)は最も有名なシーケンスアライメントツールの一つである。シーケンスアライメントとはタンパク質(またはDNA)データベースから検索対象となるタンパク質(またはDNA)配列を列挙することであり、配列同士の類似部分検索のために使用される。シーケンスアライメントは、生物学上の進化や遺伝子系図を調べる上で重要であることから、バイオインフォマティクス分野では欠かせない情報である。BLASTは、seeding(ステップ1)、ungapped extension(ステップ2)、gapped extension(ステップ3)という3つの処理ステップからなる。ステップ3のgapped extensionではSmith-Waterman アルゴリズムというDP(Dynamic Programming)が使用されており、従来ハードウェアによる多くの高速化手法が提案されている。しかし、BLAST全体をハードウェア化することは行われていない。本稿では、BLASTの高速処理を目指してアルゴリズム全体のハードウェア化を検討したので報告する。
著者
小長谷康治 山本晋一郎 大久保弘崇 粕谷英人
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.339-340, 2012-03-06

コードスケールシステムはポピュラー音楽における楽曲分析の基礎であり,コードに対して使うことのできるスケールを対応させる手法である.このシステムは1970年代から広く使われていて,今日のポピュラー音楽で一般的に受け入れられている.コードスケールシステムに基づいた楽曲分析システムは存在しているが,より高い拡張性・保守性のあるものが求められている.本研究では関数型言語に着目し,宣言的なシステムを実装することを考える.実装にはHaskellを用い,コード,スケールや音程などの分析に必要な音楽理論を利用しやすい形で実装し,高い拡張性や保守性を目指した.
著者
池田英貴 西田友是 楽詠こう
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.113-114, 2012-03-06

本論文では, すすを従来より正確に考慮した物理ベースの燃焼現象のモデルを提案する. 従来の火炎現象のモデルは二つの大きな問題点を持っていた. 第一に, 従来法では炎と煙の物理モデルが異なっていたため, 炎から煙が自然に生じるシーンを描画する際に, 恣意的なパラメータ操作が必要であった. 第二に, 従来法ではレンダリングの際に必要となる光学パラメータの求め方が不正確であったため自然さが損なわれていた.そこで本論文では, すすの物理的機構を従来法よりも厳密にモデル化することによって, 炎と煙の両者を統一的に扱い, より正確に燃焼現象をレンダリングできる手法を提案する.
著者
澤村香澄 高木彬尋 石塚貴浩
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.437-438, 2012-03-06

北海道情報大学では組み込みシステムについて学ぶ講義を行っている。使用しているのは、アーム型産業用ロボットである。開発用のプログラムシミュレータも存在するが、開発言語がアセンブラレベルの言語であるため、Java言語等に慣れた学生には開発が困難であった。特に、プログラムのラベル管理、レジスタの個数制限や間違いやすい座標データ入力等が障害になっている。これらを解決するためにペイントシミュレータを開発した。このペイントシミュレータを用いることで、座標データの実座標系への変換、ロボット稼働時の安全性の確保、システムの信頼性の向上、そして開発期間の短縮を狙っている。
著者
榎真吾 波多野賢治
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.395-396, 2012-03-06

カラオケは,現在では世界中で親しまれている娯楽装置である.その機能の一つである歌唱力採点は利用者の関心を引き,カラオケの普及に貢献してきた.しかし,歌唱力採点が算出した得点と聴取者の評価との間には乖離がみられる.その原因の一つには,歌唱技術であるビブラートの検出を行う際に,音声ピッチの時間変動を用いている為に発生する誤検出が挙げられる.本稿では,ビブラートの誤検出を解消する為に,歌声の響き成分であるフォルマントの時間変動を用いたビブラートの検出手法を提案する.提案手法により,現状の歌唱力採点の問題点であるビブラートの誤検出を解消し,ビブラートの検出精度を向上させることができた.
著者
高野裕基 斎藤隆文 今間俊博
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.145-146, 2012-03-06

現在,セルアニメーションの制作の一部に3DCG技術が導入されている.しがしながら,3DCGは元々実写調の画像を生成するために発展してきた技術であるため,通常のシェーディングではセルアニメーションに適さない画像を生成する.3DCGからセルアニメーション風の陰影を生成するために,セルシェーディングが開発されたが,セルアニメーションの独特な質感を完全に表現することは困難である.そこで,本研究では,実際のセルアニメーション作品の調査,セルアニメーション作品と3DCGによって生成した画像と比較を行い,その違いについて考察を行う.これにより,3DCGにより,セルアニメーション風の陰影を生成する方法を模索する.
著者
鈴木祥平 森本祥一
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.733-734, 2012-03-06

ブロードバンドの普及に伴う通信速度の高速化により,インターネットを経由したテレビ放送サービスが可能となった.しかしながら,広告収入等のビジネスモデル上の問題や,放送コンテンツの知的財産権を巡る問題,ソフト・ハード双方の技術面の標準化の問題,既存メディアとの競合の問題などが指摘されている.その一方で,近年の若者のテレビ離れや,レコーダーの高機能化による視聴率低下などを打開する手段として期待されている.よって本論文では,日本におけるインターネットテレビの現状を調査し,上記の問題の解決に向けて課題を整理する.更に,今後のインターネットテレビのあるべき姿について考察する.
著者
高山耕平 HenryJohan 西田友是
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.673-674, 2012-03-06

画像や映像の中にある人物の顔の特徴がどのようなものか,もしくはその顔が誰であるのかを自動で求める顔認識システムについては数多くの研究がなされてきた.しかし,実際の人物でない,アニメやマンガ等に登場するアニメキャラクターを対象とした顔認識は少ないといえる.そこで本稿ではこのアニメキャラクターを対象とした顔認識手法を提案する.まず,画像や映像の中にある顔の位置を肌の色やあごの形状,対称性といった特徴を用いて検出する.次に求めた顔領域から髪や目の色や形状といった特徴を抽出する.そしてこれらの抽出した特徴を他の顔から抽出した特徴と比較しどの程度類似性があるのかを判断していく.
著者
清水悟 奥田隆史 井手口哲夫 田学軍
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.191-192, 2012-03-06

企業が生き残るためには,組織的知識創造を効率的におこなう必要がある.そのためには,知識創造に適した組織を設計する必要がある.これまで,組織設計を科学的に決定する手法は存在しなかった.そこで,本研究では効率的な組織的知識創造のための組織設計手法を提案することを目的とする. 本研究では,組織構成員をエージェントとして,組織設計をマルチエージェントシステムで表現している.各エージェントは,ソーシャル・キャピタル(紐帯,人脈),消費者価値観分析モデル(4Cs)により表現される. また,4Csを開発したヤング&ルビカム社は,世界各国で消費者分析をおこなったデータを公開しており,本研究でもこれを利用して,日本と世界各国との組織的知識創造の効率性を比較する.
著者
湯田恵美
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.785-786, 2012-03-06

企業におけるブランド・エクイティ(≒需要者の知覚レベルで形成される価値)の構築は、1990年代のAaker教授 の提唱以来、重要視されつつある。しかし、「ブランド」および「ブランド・エクイティ」は、経済的価値を有しながら、法律上の定義を持たず、商業的な定義も明確ではない。過去の研究においても、ブランド自体の知的財産権の性質上を含め、十分に論じつくされているは言いきれない状況にあった。本研究は、我が国の不正競争防止法及び民法で、ブランド・エクイティに対しどのような法的保護が与えられるのか、また、法的保護の交錯点について、判例・学説からの一考察を試みたものである。
著者
山内龍之介 江藤大 油田健太郎 岡崎直宣
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.265-266, 2012-03-06

近年,無線センサネットワーク(以下WSN)が注目されている.WSNでは,センサノード(以下ノード)の再充電が難しい為,ネットワークの省電力化が重要である.この問題を解決する手法として,k重被覆が提案されている.k重被覆とは,k層のレイヤがデータ収集を行う間,他のレイヤをスリープ状態にすることで消費電力を抑えることができる手法である.しかし,従来のk重被覆では,センシングノードは同時にデータの中継も行う為,ノードの消費電力の偏りが大きく,レイヤの寿命が短くなってしまう.そこで本論文では,センシングしたデータの中継のみを行うノードで構成されるローカルシンクレイヤを提案し,従来手法との評価及び比較を行う.
著者
佐々木喜一郎 藤井透
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.5-6, 2012-03-06

近年,標準世帯の核家族化が進行した為,独居の高齢者が増加しており,2015年には65歳以上単独世帯数が全体世帯数の30%を占める推計がある.このような現状から,精神的なケア,自宅内の事故防止など,独居の高齢者を対象とした見守りサービスや安否確認のニーズが高まっている.本研究は,音声対話が可能なエージェントシステムをスマートフォンアプリケーションにて実現し,日常的に利用者へ呼び掛け,精神的なケアを見据えたコミュニケーション,対話内容から事故の早期発見に努める安否確認システムの試作を行い,開発における現状と課題に対する取り組みの指針について述べる.
著者
曽キ 岩田海 石橋豊 福嶋慶繁 菅原真司
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.409-410, 2012-03-06

本稿では、力覚メディア・サウンド・ビデオを用いて二人の奏者が遠隔合奏を行い、QoE(Quality Of Experience)評価によってネットワーク遅延の影響を調査している。遠隔合奏では、著者の一人がピアニカの演奏を行い, 被験者がピアニカの演奏を聞き、ピアニカの奏者側にあるタンバリンのビデオを見ながら、演奏に合わせて、触覚インタフェース装置を遠隔操作してタンバリンを叩く。QoEとして、触覚インタフェース装置の動かしやすさ、インタラクティブ性(触覚インタフェース装置の動きとビデオの中の装置の動きのずれ)、ピアニカとタンバリンの音の同期品質、及び総合品質を評価している。