著者
野村 亮太 関根 和生
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.33-34, 2022-02-17

フリースタイルラップバトルは争覇的な協調場面であり、その歌詞には複雑な引用関係が観察される。本研究では、日本語の頭韻および脚韻がそれぞれ子音および母音の共通性により実現されていることに着目し、編集距離から歌詞の韻を同定した。まず、ラップバトルの歌詞テキストの句読点を削除したうえで形態素分析を行い、自立語と付属語の組み合わせとして句を作った。その後、読み仮名をローマ字に変換し、句のペアごとに標準化Levenstein距離を求めた。その結果、トップレベルのラップバトルにおいては、個人内だけではなく個人間で韻を踏むことで引用関係が生じていることが可視化された。韻の統計量は、観客の盛り上がりとの相関分析にも応用できる。
著者
土肥 紳一 今野 紀子
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.535-536, 2022-02-17

2020年9月にC言語の電子書籍を出版し,2020年の後期の授業から活用するようになった.当初は電子書籍のみを活用していたが,紙の書籍を希望する声が聞かれ,2021年度は電子書籍と紙の書籍を選んで購入できるようにした.授業毎に理解度調査を目的としたアンケート調査を実施しており,回答に協力を得られた39名の内,21名(53.8%)が電子書籍を,16名(41.0%)が紙の書籍を購入していた.なお,未回答は2名(5.1%)であった.SIEMを使って,受講者のモチベーションをモニタし,授業改善策をフィードバックすることを継続的に実践している.電子書籍を購入した人と,紙の書籍を購入した人でモチベーションに差があるのかを分析した.
著者
佐藤 佑哉 松原 仁
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.519-520, 2022-02-17

近年,VTuber(Virtual-YouTuber)業界が急成長している.VTuberとは二次元の姿を用いた動画投稿者のことである.VTuberは事務所所属の企業Vと呼ばれるVTuberと,個人活動の個人Vと呼ばれるVTuberに大きく分けられる.各々のチャンネル登録者を見ると,企業Vが上位で個人Vが下位に多い傾向にある.そこで,個人Vと企業Vが平等にお勧めされるようなシステムを模索していく.その手法として,まずVTuberの動画等のコメント欄からコメントを抽出し,形態素解析して単語に分解する.その後,その割合の類似などをもとにお勧めする手法を考えた.本研究では,この手法が同じ事務所内の企業Vに縛られないかの検証として,複数の事務所の企業Vを対象に試行し,検証した.
著者
八城 年伸
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.493-494, 2022-02-17

COVID-19対策のオンライン授業において、筆者は「ゆっくり解説」の手法を用いたオンライン教材を作成し、講義を実施した。講義に対する受講生の評価は、発声がより自然であれば、合成音声を用いたコンテンツを受け入れやすくなるとするものであった。これらの試行の報告に対して、音声合成エンジンにAmazon Pollyを使用してみては、との提案が寄せられた。音声合成エンジンの違いが、オンライン授業コンテンツに対する受講生の評価に、どのように表れるのか報告する。
著者
上田 義明
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.111-112, 2022-02-17

近年のシステム運用では,一般にリソースの効率的な利用や高速なスケールアウトの実現のために分散環境を用いる.しかし,分散環境のDNSでは,各ノード間でDNSのキャッシュデータを共有することができず,キャッシュヒット率が低下するという問題があった.本研究ではDNSキャッシュを非同期で共有することで可用性や応答速度を落とさずにキャッシュヒット率を改善する手法を提案する.本手法を用いたPoCの性能を評価し,分散環境におけるDNSキャッシュヒット率の改善を確認した.
著者
小林 潤平 川嶋 稔夫
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.513-514, 2022-02-17

日本語文は縦書きでも横書きでも読めるという特徴をもつ。どちらが速く読めるのかについては読者の経験によるところが大きいとされ,1929年当時の実験では縦書き文章のほうが速く読めたことが報告されている。電子デバイスが普及した現在では,縦書きや横書きレイアウトのみならず,読者が文字列をスクロール移動させながら読む方式なども採用されている。現代の若年層は,このような新しいかたちでの読み体験を重ねてきており,その経験をふまえた読みの性質を把握することは重要である。そこで本研究では,現代の大学生の読み速度に着目し,縦書き横書きおよび縦スクロール方式が読み速度にあたえる影響について検証した。
著者
相田 颯 今野 将
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.693-694, 2022-02-17

多種多様な自然災害が起こる日本では,多くの防災対策が行われ,その中でも自然災害体験システムが注目されている.しかし,現在の自然災害体験システムでは特定の環境における自然災害の再現を行うため,内容が固定的で,限定的であり,個々の生活環境に対応する事が困難である.そこで,個々の生活環境に対応する事で,自然災害体験システムの効果を高めることができると考える.それを実現するために,AIによるシナリオ制御技術を用いたXR型自然災害体験システムを提案する. AIによるシナリオ制御技術を用いることで,実際にシナリオが体験者個人の行動,体験環境に対応し,シナリオを流動的に制御することができるか検証評価を行った.
著者
長谷川 麟太郎 福地 庸介 奥岡 耕平 今井 倫太
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.39-40, 2022-02-17

既存の機械の操作方法は設計者のデザインに依存している.しかし、障害などの身体的特徴や習熟度に応じて、ユーザに合った操作方法は異なる.本研究では、ユーザ間で異なる操作を行っても対応可能な、操作と操作の結果のマッピングを行うシステムを提案する.既存の手法では、単純なグリッドワールドにしか対応してないが、本研究では連続的でより複雑なゲーム環境を扱う.具体的には、初期段階及び操作が上手くいかないことを検知した時、ゲーム内でマッピングの獲得に効果的な局面をプレイさせマッピングの修正を行う.局面の選択は行動価値関数と状態価値関数の差分であるAdvantage関数を参照することで行う.また提案システムをユーザに操作してもらい、ユーザの反応からシステムを評価する.
著者
渡辺 龍二 酒井 敏彦 三宅 悠介
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.17-18, 2022-02-17

本研究ではECサイト運営者の意思決定に対するデータ駆動型支援システムを構築する.本システムの狙いは,運営者がシステムとの対話によるデータ探索を通して仮説立案・検証を行い,意思決定に有用な知識を獲得することである.しかしその実現のためにはデータのスパース性や分析対象と分析結果の膨大さといった課題を解決する必要がある.本研究では各課題に対して,非線形テンソル因子分解による商品評価データのモデル化と,モデルの分析結果を効率的に探索するための視覚的インタフェースの開発というアプローチを取る.本報告では構築したシステムから得られた分析結果や今後の課題について述べる.
著者
伊藤 颯汰 福田 江梨子 木檜 圭祐 川越 響 渡名喜 瑞稀 高山 眞樹 利光 能直 齋藤 孝道
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.577-578, 2022-02-17

インターネットの通信において,接続元を匿名化するTorと呼ばれるシステムがある.Torを用いたアクセスを可能にするTorブラウザでは匿名性確保のために様々な対策を行っている.その一つに端末を識別する技術であるブラウザフィンガープリンティングの対策がある.本研究では,同一端末において,Torブラウザと他の一般ブラウザからのアクセスの紐付けを試みた.すなわち,両ブラウザからの実験用のWebサーバへのアクセスにおいて,ブラウザフィンガープリンティングを用いてアクセスの紐付けを行い,端末の識別を試みた.結果として,高い精度で識別することができた.
著者
伊藤 迅 水野 慎士
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.505-506, 2022-02-17

本研究では論理的思考力を学ぶための教材の提案とプロトタイプシステムの開発を行った.この教材では花火を作成することをモチーフとする.花火玉を並べて目的の形や色の花火を打ち上げることを考えることで,論理的な思考を養うことを目指す.