著者
石橋 智幸 脇屋 達 顧 優輝 真部 雄介 今野 将 菅原 研次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.119, pp.69-74, 2008-06-23

近年,WWWにおける情報過多という問題を解決するために,多種多様なWebページ推薦システムの研究・開発が行われてきた.しかしながら,それらの多くは推薦対象を限定した推薦システムであった.WWWにおいてユーザが必要とするWebページを適切に推薦するためには,推薦対象を限定せず、永続的個人化に対応するWebページ推薦システムの開発が必要不可欠である.そこで,本研究では推薦対象を限定しない汎用的かつ,個人化度合の高いWebページ推薦方式を提案する.提案する方式は,ソーシャルブックマークを用いたハイブリッド法をベースとする推薦方式である.
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.62, pp.43-47, 2006-05-17
参考文献数
9
被引用文献数
1

近年,プロバイダ責任制限法が施行され,コンテンツの管理者や運営者の責任が明確となり,問題行為に対する適切な処置を求められるようになった.その結果,管理者や運営者の管理負担が増大することとなった.よって,その管理負担を軽減するために,問題行為を発見を支援する手法が必要であるといえる.今回,我々は,コンテンツの中から,荒らし行為と呼ばれるコミュニケーションを阻害する問題行為が発生する電子掲示板を選択し,その荒らし行為の発見支援を目指す.具体的には,掲示板における各発言に含まれる閲覧者に心理的影響を与える単語と,他の閲覧者が興味を持った証拠であるアンカーと呼ばれる記号に着目し,それらを利用し,掲示板の雰囲気を数値化することにより評価するシステムの提案を行う.
著者
高木 彩 武田 美亜 今野 将
出版者
一般社団法人 日本リスク学会
雑誌
リスク学研究 (ISSN:24358428)
巻号頁・発行日
pp.SRA-0412, (Released:2022-12-09)
参考文献数
35

In COVID-19, the use of science and technology is required to achieve a balance between infection control and the maintenance of socioeconomic activities. In doing so, people’s understanding and acceptance of science and technology are indispensable. Therefore, in this study, we took up three new technologies that contribute to COVID-19 countermeasures: contact confirmation application (COCOA), health observation application, and sewage surveillance, measured the cognitive and affective factors toward each technology and the attitude toward social acceptance, and examined the psychological factors that prescribe the acceptance attitude. The results showed that trust in performance, perceived benefits, perceived risks, and negative emotions toward the technology were significant determinants for all the technologies.
著者
高木 彩 武田 美亜 小森 めぐみ 今野 将
出版者
一般社団法人 日本リスク学会
雑誌
リスク学研究 (ISSN:24358428)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.213-221, 2021-06-25 (Released:2021-06-23)
参考文献数
21

Emerging information technologies are rapidly growing and expected to change the social systems drastically. This study investigated the relationships between knowledge and risk perceptions regarding new technologies such as AI, machine learning, self-driving, and VR. We conducted an online survey and measured the risk perception and basic scientific knowledge and domain specific knowledge (subjective and objective knowledge regarding emerging information technologies). The results of hierarchical regression analyses showed that the interactive effect of subjective and objective domain specific knowledge was significant. Participants who rated higher in both of subjective and objective knowledge perceived lower risk than other participants. Basic scientific knowledge was correlated with objective knowledge but not significant predictor of risk perception. The explanatory power of the knowledge factors was lower than institutional trust.
著者
江川雄太 一藤裕 今野将
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.591-592, 2011-03-02

近年、ECサイトなどインターネットを利用して商品を購入する形態が普及してきたが、<br />このECサイトには電子掲示板の機能を用いて商品に対するレビューを書き込むことができるものがある。<br />ECサイトにおいてこのようなレビューがそれを利用する消費者の購買行動に対して何らかの影響を与えることが予想されるが、未だその影響は明らかにされていない。<br />本研究ではその影響を分析するために、ECサイトのレビューやその他のパラメータを取得するためのシステムを構築し、<br />ここから取得したデータを基にユーザレビューと消費者の購買行動の相関関係を分析し、<br />その影響を明らかにする。
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.75, pp.31-34, 2008-05-23
参考文献数
7
被引用文献数
3

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,しばしば匿名性を悪用し,陰湿ないじめにつながることが多々あり社会問題となっている.これは,電子掲示板に書き込んだ発言が他者にどう影響を与えるかを知らないことが原因の一つとして考えられる.したがって,個々の発言が他者にどう影響を与えるかの指標を確立し,その影響度を発言者へ示すことができれば,問題発言の減少につながると考えられる.そこで,本稿では,電子掲示板の発言の特徴である文字と記号のみで構成されていることと,発言の長さがことなっていることに着目する.発言が短いときは,発言中の単語がその発言を象徴し,発言が長いときは,発言中の単語の組み合わせが重要であると考え,既出発言を学習させ,新たな発言が出現したとき,他者にどう影響を与えるかをベイズ理論を応用して影響度を算出する手法を提案する.単語と単語のペアの学習データをそれぞれ準備し,この手法の有効性を示す.
著者
相田 颯 今野 将
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.693-694, 2022-02-17

多種多様な自然災害が起こる日本では,多くの防災対策が行われ,その中でも自然災害体験システムが注目されている.しかし,現在の自然災害体験システムでは特定の環境における自然災害の再現を行うため,内容が固定的で,限定的であり,個々の生活環境に対応する事が困難である.そこで,個々の生活環境に対応する事で,自然災害体験システムの効果を高めることができると考える.それを実現するために,AIによるシナリオ制御技術を用いたXR型自然災害体験システムを提案する. AIによるシナリオ制御技術を用いることで,実際にシナリオが体験者個人の行動,体験環境に対応し,シナリオを流動的に制御することができるか検証評価を行った.
著者
飯島 安恵 藤田 茂 今野 将
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.873-885, 2016-03-15

近年,iPadなどのタブレット型端末の普及にともない,電子譜面が注目・開発されてきている.また,電子譜面システムを演奏会(特に吹奏楽団など)で使用すると,紙の譜面を利用する際に演奏者にかかる負荷の軽減が期待できる.しかし,現状の電子譜面システムは個人使用(主にピアノ演奏者)を想定して開発されているため,吹奏楽団のような集団での使用は想定されていない.そのため,演奏者にかかる譜めくり作業の負荷が依然として大きい.そこで,本研究では,譜めくり作業負荷の軽減を目的として,現在吹奏楽団などで使用されている紙の譜面を再利用することを前提とした,タブレット型端末の特性を活かした吹奏楽団向け電子譜面システムPEANUTSの提案,試作を行った.PEANUTSシステムでは,吹奏楽団で楽曲を演奏する際に演奏者にかかる負荷の1つとして譜めくり作業に着目をした.譜めくり作業の負荷を軽減するために,譜めくりタイミングが同じ演奏者の中から,譜めくり作業を行う譜めくり担当者を,本論文で提案するモデルとアルゴリズムに基づいて選定する.この結果,演奏者全体での譜めくり負荷が,既存の譜めくり手法や電子譜面アプリケーションと比べて低くなる.本論文では,PEANUTSの評価実験と,PEANUTSを用いた実際の楽器演奏者による実地実験の結果を示す.In recent years, with the spread of tablet computers, such as the iPad, applications such as electronic musical scores have been developed that exploit the special features of tablet computers. However, existing electronic musical score applications were developed considering individual use (principally by pianists), and when using electronic musical score systems for a wind orchestra, for example, the load placed on the musical performers are effectively the same as when using paper scores. Therefore, in this study we're taking advantage of the characteristics of the tablet terminal and carrying out the proposal and trial production of the Electronic Musical Score System for Wind Orchestra called PEANUTS. It is presupposed to reuse the score of paper that is currently being used. PEANUTS, is focused on page turn as a load applied to the performer when playing musical piece in Wind Orchestra. We have proposed a system for designating the person in charge of page turn to reduce the load based on algorithm of designating the person in charge of page turn. In this paper, we carried out the simulation and perform experiments using PEANUTS.
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.21, pp.219-223, 2009-02-26
参考文献数
7

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,匿名性などの特徴や誤解から,陰湿ないじめに発展し社会問題となっている.これは,電子掲示板に書き込んだ発言が他者にどう影響を与えるかを知らないことが原因の一つとして考えられる.そこで我々は,個々の発言が他者にどう影響を与えるかの指標を確立し,その影響度を発言者へ示すことにより発言者が問題となる発言をしないように教育を支援する手法を提案した.本稿では,以前提案した手法では対応できなかった発言に対応するため,学習データベースに登録する品詞を選択する.また,発言の長さに応じた発言の判別を行うのではなく,2つの学習データを利用して発言の判別を機械的に行う手法を提案する.Electronic bulletin board systems (BBS) have become a common communication tool on the Internet. Some people who use BBS anonymously sometimes write opinions which make other people on the BBS feel bad. This is especially true as users become younger and younger and the use of BBS on the Internet and cellular phones becomes more widespread. Users don't understand how such comments can affect readers. As a result, such negative statements sometimes lead younger users to behave inappropriately on BBS. The authors have developed an assistance tool which shows users what kind of influence their statements might have on other people on the BBS. Hopefully this will make all BBS users more aware of the effects of their words on others. This should lead to a more positive atmosphere on the BBS. To improve the accuracy of evaluation for each comment, we introduce new word class to our assistant tool. Also, we propose a new automatic evaluation method using two types of samples.
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.437, pp.125-128, 2010-02-22

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,匿名性などの特徴や誤解から,陰湿ないじめに発展し社会問題となっている.これは,ユーザが経験不足のために,不適切な発言であることを知らずに投稿することが原因の一つとして考えられる.そこで我々は,投稿発言が不適切発言かどうかを自動分類し,ユーザヘ提示できれば,ユーザの経験不足を解消できるのではないかと考えた.本稿では,投稿発言を通常のコミュニケーションを意図した発言と不適切な発言の2種類に分類する手法を提案する.具体的には,発言に分類するために,2種類の学習データを準備し,ベイジアンフィルタと同等の処理を行う.その後,電子掲示板の雰囲気を考慮し投稿発言を2種類に分類する手法を確立する.本提案手法では,約80%の精度で発言を分類することができた.
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.459, pp.219-223, 2009-02-26
参考文献数
7

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,匿名性などの特徴や誤解から,陰湿ないじめに発展し社会問題となっている.これは,電子掲示板に書き込んだ発言が他者にどう影響を与えるかを知らないことが原因の一つとして考えられる.そこで我々は,個々の発言が他者にどう影響を与えるかの指標を確立し,その影響度を発言者へ示すことにより発言者が問題となる発言をしないように教育を支援する手法を提案した.本稿では,以前提案した手法では対応できなかった発言に対応するため,学習データベースに登録する品詞を選択する.また,発言の長さに応じた発言の判別を行うのではなく,2つの学習データを利用して発言の判別を機械的に行う手法を提案する.