著者
土肥 紳一
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.43, pp.271-276, 2017-08-10

プログラミング教育では,学生が情報端末を購入し,大学へ持ち込む BYOD (Bring Your Own Device) が普及している.教室内の気温は,人や情報端末によって上昇する.教室内の気温や湿度は空調によって容易に制御できるが,二酸化炭素濃度の上昇は気付きにくく,換気を行わないと下げられない.厚生労働省の二酸化炭素濃度の基準は 1000 ppmである.一般的に,二酸化炭素濃度が 1000 ppm を超えると眠気などを誘発すると言われている.眠気の誘発は,モチベーションの低下につながる.本論文では,教室内の空気の調査結果について述べる.
著者
土肥 紳一 今野 紀子
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.535-536, 2022-02-17

2020年9月にC言語の電子書籍を出版し,2020年の後期の授業から活用するようになった.当初は電子書籍のみを活用していたが,紙の書籍を希望する声が聞かれ,2021年度は電子書籍と紙の書籍を選んで購入できるようにした.授業毎に理解度調査を目的としたアンケート調査を実施しており,回答に協力を得られた39名の内,21名(53.8%)が電子書籍を,16名(41.0%)が紙の書籍を購入していた.なお,未回答は2名(5.1%)であった.SIEMを使って,受講者のモチベーションをモニタし,授業改善策をフィードバックすることを継続的に実践している.電子書籍を購入した人と,紙の書籍を購入した人でモチベーションに差があるのかを分析した.
著者
土肥 紳一
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.243-244, 2020-02-20

システムデザイン工学部デザイン工学科は,プログラミング言語にProcessingを採用した.この言語は,実行結果をグラフィックスで表示でき,お絵描き感覚でプログラミングを学べるように設計されている.さらにインタープリター方式のため,スペルミスなど初学者が陥りやすい誤りを素早く発見できる特徴がある.学力考査は問題をPDFで配布し,できあがったプログラムをファイルサーバで回収し,人海戦術で採点を行って来た.本学のLMSはWebClassが導入されており,授業毎のアンケート調査や,事前学習,事後学習等に活用してきた.2019年度の後期科目であるコンピュータプログラミングⅠの私のクラスで,試験の機能を使い,学力考査を試行した.その結果を述べる.
著者
土肥 紳一 宮川 治 今野 紀子
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.4_56-4_62, 2012 (Released:2012-08-04)
参考文献数
5

In order to improve students’ motivation, the SIEM (School of Information Environment Method) which is the education method for the introduction of the computer programming education was developed. We focus on students’ motivation, and we have measured students’ motivation as the educational effects. After the SIEM was developed in the School of Information Environment, it applied to introduction to the computer programming education in the School of Engineering Evening Division at the Department of Electrical and Electronic Engineering. It is effective for the improvement of students’ motivation. By adding the Customer Satisfaction Analysis to the SIEM Analysis, it was able to clarify the priority level of the SIEM assessment item. In this paper, we describe results of the Customer Satisfaction Analysis.
著者
今野 紀子 土肥紳一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.3399-3408, 2008-10-15

地域の情報リテラシの向上・情報教育の充実を図ることを目的とした大学生による情報教育支援ボランティア派遣事業が進められている.学生ボランティアは地域の教育機関に派遣され,PCを利用した教育補助,情報処理操作補助や助言業務を担っている.今回,派遣先の教育現場が求める効果的な情報教育支援のあり方や,さらなる地域連携のあり方についての意識調査を実施した.分析結果から,教育現場では,情報教育の必要性を実感しているが知識・技術を兼ね備えた指導者が不足している現状があり,学生ボランティアをチームティーチングなどで積極的に教育場面に活用したいという意識が強いこと,そのため,教員と一緒に授業づくりができる技量を持つ人材を求めていることが分かった.学生ボランティアの位置づけは,あくまでも情報教育を支援する黒子としての補助要員であるが,この調査によって派遣する側とされる側の支援のあり方についての意識のズレが明確になった.ミスマッチを防止するための対策,派遣事業の位置づけの再検討が必要となる.The information education support project to a community by university student's volunteers is promoted. This project has aimed to improve local populace's information literacy. In this study, I carried out consciousness investigation about the ideal way of the requested support to a community by university student's volunteers. As a result, it is recognized that consciousness to want to utilize a university student's volunteers by team teaching positively in an education scene is strong. Therefore, about a university student's volunteers, it is recognized that ability to be able to do the making of class with a teacher is needed.