著者
大西 亮一 木村 俊哉 太田 高志 Guo Zhihong Onishi Ryoichi Kimura Toshiya Ota Takashi Guo Zhihong
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所特別資料 = Special Publication of National Aerospace Laboratory (ISSN:0289260X)
巻号頁・発行日
no.37, pp.265-269, 1998-02

航空宇宙技術研究所 12-13 Jun. 1997 東京 日本本論文では、有限要素構造と緩く結合するナビエ・ストークス方程式を用いた空力弾性解析に関する現在進行中の研究を紹介した。移動格子上の計算機能、構造的移動に追随できる格子系、有限要素法を基にした構造力学コード、および流体と構造の2過程間での変形と圧力を交換するためのプログラムを持つ数値流体力学コードを新しく開発した。構造的変形を伴う流れの解析に適用できるように本システムを構築した。両コードは多重プログラム多重データ並列処理で同時実行され、さらに、各々のコード自体も単一プログラム多重データ処理で並列化される。有限要素ベースの構造的ダイナミックコード、および流体と構造との2つの行程間の変位および圧力交換のプログラムを含む。構造的変形を伴う流れの解析に適用できるように本システムを計画した。多プログラム多データ並列処理を用いて、両コードを同時実行し、一方、単プログラム多データ処理で、各コードごとに実行した。現在、航空機への適用に焦点を絞っているが、本手法は多原理間の結合に関連する他の工学問題にも有用であることを示唆した。資料番号: AA0001433043レポート番号: NAL SP-37
著者
関野 展弘 嶋田 徹 田村 直樹 Sekino Nobuhiro Shimada Toru Tamura Naoki
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所特別資料 = Special Publication of National Aerospace Laboratory (ISSN:0289260X)
巻号頁・発行日
no.29, pp.164-170, 1996-01

航空宇宙技術研究所 8 Jun. 1995 東京 日本13回航空機計算空気力学シンポジュウム-高エンタルピー流れワークショップの課題に対して11の結果を示した。これらの課題は球体回りの流れのシミュレーション(課題 1)および再突入機、OREX回りの流れのシミュレーション(課題 2) である。これらのシミュレーションを行うために、異なる気体の性質用に3種類の数値コードを使う。すなわち熱化学非平衡気体用、平衡気体用、および凍結(理想)気体用である。これらのコードにおいて、ナビエ・ストークス方程式はHarten-Yee型TVD(全変動減少)流束推定およびLU-SGS(上下対象ガウス-サイデル)陰的法を使用する有限体積形とする。熱化学非平衡流れに対しては、11の化学種が考えられ、Parkの2温度モデルを採用する。球体ケースに対する計算熱流束は、ワークショップの主催者達から提供された実験データと良く一致する。OREX(軌道再突入実験)ケースに関しては、計算熱流束が飛行データより幾分大きいが、 計算結果は飛行データと同じオーダで一致した。球体の場合の特殊な流れに対しては、非触媒壁への熱流束は完全触媒壁への熱流速より大きい。この現象の原因の1つは、化学種の急速な再結合速度であることを示した。資料番号: AA0000110016レポート番号: NAL SP-29

1 0 0 0 IR 乱流に憧れて

著者
今井 功 Imai Isao
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所特別資料 = Special Publication of National Aerospace Laboratory (ISSN:0289260X)
巻号頁・発行日
no.36, pp.25-28, 1997-12

航空宇宙技術研究所 26-28 Mar. 1997 東京 日本本講演では乱流の研究に関して著者が現在まで関わってきた乱流の課題に対する研究活動の歴史を回顧し、今後の乱流研究に対する期待を述べた。従来から高速気流の研究に最大の関心を持っていることを述べた。乱流研究に関する夢として、非線形ナビエ・ストークス方程式の厳密解、すなわち一様流中に置かれた物体の周りの流れの厳密解への追及があることを述べ、計算前提条件の変遷の背景を説明した。コンピュータの進歩が乱流についての新しい物理モデルを生み出すことを期待した。資料番号: AA0001320007レポート番号: NAL SP-36
著者
伊藤 靖 中橋 和博 Ito Yasushi Nakahashi Kazuhiro
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所特別資料 = Special Publication of National Aerospace Laboratory (ISSN:0289260X)
巻号頁・発行日
no.44, pp.345-350, 1999-12

航空宇宙技術研究所 16-18 Jun. 1999 東京 日本CAD(コンピュータ援用設計)で規定された表面データから、非構造表面格子を直接生成できる、効率良く、使用者に分かりやすいシステムの開発を行った。システムの鍵になる特徴は、以下の2点である、(1) 前進先端3角形法の適用により物体面を多数の領域への分割が不要となった、(2) OpenGLと Microsoft Visual C++ を使ったGUI(グラフィカルユーザインターフェイス) で表面格子生成を制御することで、マウスの操作により不都合な背景格子の修正、表面上に元となる線や点を挿入することにより格子密度を制御することが出来る。この方法の有効性をいくつかの航空機形態にたいして示した。表面格子生成に要する時間の大幅な短縮を達成した。流れの場を計算することで、生成した表面格子の質を評価した。資料番号: AA0001961055レポート番号: NAL SP-44