著者
田村 直樹
出版者
日本情報経営学会
雑誌
日本情報経営学会誌 (ISSN:18822614)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.68-76, 2012-04-05

The purpose of this paper is to discuss about the issue of sign system in the nuclear power plant in Japan. According to our research, Takahama plant and Fukushima the first and the second plants have different sign systems each other. Especially each sign for emergency was designed by different concept. We emphasize that such sign for emergency should be concerned with the view of labors in order to save their lives. In this paper, ethnomethodological approach is recommended for such design practice to avoid risk.
著者
田村 直樹
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.723-728, 2006-12-01
被引用文献数
4

本稿では,インターネットが広く一般家庭に浸透するようになった1990年代半ばから現在までの間,いかに消費者を自サイトヘ「誘導」していくかの取組みを中心に述べていくことで,インターネットマーケティングの進化の過程を俯瞰したいと考えている.
著者
田村 直樹
出版者
関西外国語大学
雑誌
研究論集 (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.39-54, 2013-09

本稿の目的は、社会学のエスノメソドロジーに依拠した質的方法によって、定量調査やインタビューといった方法では十分に見いだせない消費の問題を探求し、商品開発に活かせるアプローチを提示することである。このアプローチをテクスト連接分析と呼ぶ。これは、消費者本人の語りおよび周囲の語りをもヒアリングし、それぞれがどのような語りの連接をしているのかを分析するものである。アンケートの数字には表れない水面下の消費者の購買心理パターンを解明するためには、消費者個人の消費傾向を見ていく必要がある。特に、消費者本人が商品に対してどのような語りをしているのか、周囲の人々がどのようにその人物を語るのか、という「語り(テクスト)」を分析していくことを重視する。こうした質的調査を商品開発に活かすことで、マーケティング競争のための筋書きを描く新たな可能性が提示できると考えられる。
著者
田村 直樹
出版者
関西外国語大学
雑誌
研究論集 (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.285-303, 2013-03

本稿では、非営利組織が地域ブランドを確立するための戦略的提携として、地域メディアの捉え方について検討する。従来のマーケティング研究では、即物的な利己的発想をベースとしたパートナーシップとして捉えられる しかし、本稿では、そういった利己的発想のパートナーシップのフレームでは捉えきれない戦略的提携の可能性を探りたいと考えている。本稿の構成は次の通りである。II節では、代表的な先行研究を取り上げて従来のマーケティング論による戦略的提携のフレームを確認する。III節では、先行研究のフレームでは捉えきれないと思われる事例を検討する。IV節では事例についての考察を行い、地域ブランドの確立には「交換概念」だけではなく「関係性概念」を取り入れた議論の必要性を示唆する。結論として、本事例を成功に導いた決定的なポイントは、消費者間のコミュニケーションを活発にするような話題性(質)と消費者との接点数(量)のシナジー効果が発揮されたことを明らかにする。
著者
田村 直樹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.52, pp.248-249, 2005-05-30

Design is one of the most important issue in a marketing practice these days. We can find a lot of designed products in our market. To understand such marketing environment we need a new approach to the field. Now we make a discussion about "Design Sociology" that connects Marketing and Design fields. In this approach, we use Affordance concept and Ethnomethodology. These concept and methodology are new scientific approach against a traditional scientific thought. In our discussion, we are focusing on Product Design, and we are trying to see a Social Code and Object. These code and object make interaction each other, then, an information is afford to people's action. In this mechanism, the social code becomes an interface to sec the object. On the other hand, the object becomes a media to transfer the social code. This concept we call "reflexivity" is the most important issue in our discussion.
著者
関野 展弘 嶋田 徹 田村 直樹 Sekino Nobuhiro Shimada Toru Tamura Naoki
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所特別資料 = Special Publication of National Aerospace Laboratory (ISSN:0289260X)
巻号頁・発行日
no.29, pp.164-170, 1996-01

航空宇宙技術研究所 8 Jun. 1995 東京 日本13回航空機計算空気力学シンポジュウム-高エンタルピー流れワークショップの課題に対して11の結果を示した。これらの課題は球体回りの流れのシミュレーション(課題 1)および再突入機、OREX回りの流れのシミュレーション(課題 2) である。これらのシミュレーションを行うために、異なる気体の性質用に3種類の数値コードを使う。すなわち熱化学非平衡気体用、平衡気体用、および凍結(理想)気体用である。これらのコードにおいて、ナビエ・ストークス方程式はHarten-Yee型TVD(全変動減少)流束推定およびLU-SGS(上下対象ガウス-サイデル)陰的法を使用する有限体積形とする。熱化学非平衡流れに対しては、11の化学種が考えられ、Parkの2温度モデルを採用する。球体ケースに対する計算熱流束は、ワークショップの主催者達から提供された実験データと良く一致する。OREX(軌道再突入実験)ケースに関しては、計算熱流束が飛行データより幾分大きいが、 計算結果は飛行データと同じオーダで一致した。球体の場合の特殊な流れに対しては、非触媒壁への熱流束は完全触媒壁への熱流速より大きい。この現象の原因の1つは、化学種の急速な再結合速度であることを示した。資料番号: AA0000110016レポート番号: NAL SP-29
著者
田村 直樹 Naoki Tamura
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research
巻号頁・発行日
vol.96, pp.63-80, 2012-09

商業論の中心的課題として、伝統的には「なぜ商業者が必要なのか」という商業者の存立根拠をめぐる議論がなされ、その中から品揃え形成による流通費用と情報検索の効率化としての商業者の必要性が主張されてきた。いうなれば、商業者が介在することで社会的な貢献を果たすという点で、その存立根拠が保証されるという論理である。確かに商業者は必要ではあるが、どの商業者が必要とされるのかは別の問題である。特定の商業者が他より選好される場合、単に品揃えの量と質だけの理由ではない。つまり、差別化される商業者の条件を理解しなければ、非価格要因による競争に展開できない。もし、量と質だけの品揃えであれば、誰もが模倣しうることになり価格競争に陥ってしまう。そこで本稿では価格競争を回避するための条件として、⑴スピード、⑵プロモーション、⑶季節感を事例から取り上げて議論する。
著者
中島 毅 田村 直樹 寺島 美昭
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.3699-3714, 2011-12-15

ソフトウェア設計プロセスを対象とする質的研究の技法Problem-Product-Knowledge(PPK)法を提案する.PPK法は,記録法と分析法からなる.記録法は,実設計プロセスを問題解決作業の連鎖ととらえ,問題,成果物,および知識の3つの情報を抽出し記録としてまとめる手順を提供する.分析法は,実設計プロセスの記述の枠組みを用いて,記録に基づき実設計プロセスを記述・分析することを支援する.分析の支援として,概念の類型化,作業の構造化,ならびに,問題解決,時間順序,作業-知識,および作業-成果物の4つのビューを提供する.適用実験を実施し,PPK法が,設定した研究課題に対して質的研究のデータ収集から理論構築までを効果的に支援していることを示した.This paper proposes a technique for the qualitative research methodology on software design processes, called Problem-Product-Knowledge (PPK) method, which consists of a recording method and an analysis method. The recording method provides a procedure for recording an actual design process as a chain of problem solving activities, and extracting three types of data, i.e., problems, products and knowledge, from the process. The analysis method provides the PPK model, which is a framework to describe processes from the recorded data as a hierarchically organized network of activities and the three types of information nodes, and helps analyze the described process using techniques for categorizing concepts and organizing activities, and four views: problem solving, time ordering, activity-knowledge, and activity-product. An experiment to apply the PPK method to an actual design process has been conducted to show that the PPK method effectively supports the qualitative research from data collection to theory construction for a couple of given research questions.