著者
近藤 行成
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.59-63, 2016-02-20 (Released:2016-05-20)
参考文献数
4
被引用文献数
1

界面活性剤の定義,基本的なはたらきおよび表面張力について概説する。また,界面活性剤の分類に基づき,アニオン,カチオン,非イオンならびに両性界面活性剤の特徴について紹介する。
著者
森田 忠夫
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, pp.297-302, 2012-07-20 (Released:2012-10-20)
参考文献数
1

静電粉体塗装は通常の溶剤塗装と比較した場合,厚塗りしやすいため,塗装膜耐久性の向上が計れる。また塗着しなかった粉体塗料を95%以上回収再利用できるため,ランニングコスト面においても大きなメリットがある。この静電粉体塗装装置は,スチール家具,冷蔵庫やエアコンなどの家電製品,ワイパーやアルミホイールなどの自動車部品,蛍光灯の反射板,自動販売機の筐体など,多種多様な金属製品の塗装に使用されている。以下に静電粉体塗装機器の基礎知識について述べる。

1 0 0 0 OA 光から色彩へ

著者
坂田 勝亮
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.395-400, 2015-11-20 (Released:2016-02-20)
参考文献数
12

色は物質の性質でも電磁波の光学現象でもなく,人間の感覚という心理現象である。このため光と色は異なることがあるが,これは決して視覚が曖昧なのではなく,むしろ的確な光学情報の処理により最適な情報として利用できるよう知的ともいえる働きをしている。ここでは色覚処理の初期段階である網膜上に起因する現象であると考えられる順応から,記憶や言語認識などの高次過程と考えられるレベルにまで色知覚のメカニズムが機能していることを例示しながら,色にまつわる人間の情報処理の心理メカニズムが複雑で多様性に富む働きをしていることを紹介する。そして色彩という不思議で素晴らしい現象が,われわれの高度に発達した中枢神経系によってもたらされていることをご理解いただくとともに,色彩という領域が心を扱う心理学と脳の働きを扱う脳科学との境界領域として,目覚ましい発展を遂げてきたことをご理解いただければ幸いである。
著者
石川 広次 山田 祥三 渡部 平 新田 三郎 救仁郷 忠義
出版者
色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.176-179, 1959

尿素樹脂成形品の調色方法を検討する目的で,3種の顔料の配合割合によって調色した。種々の色調のカラーフ.レートを成形して,これらについて,分光反射率を測定し,一方,各顔料の単独一定量を含むカラープレートの分光反射率から,次式の応用により<BR>(K/s)<SUB>M</SUB>=α(K/s)<SUB>A</SUB>+b(K/S)<SUB>B</SUB>+c(K/S)<SUB>C</SUB><BR>a+b+c=1<BR>各顔料を種々の割合で含むカラープレートの,各分光反射率を推定して,推定値と実測値の比較を試みた。<BR>この結果,推定値と実測値は大差なく,色差にすると約4~6.5NBS単位(n=11)であった。また,色度計算の結果,推定値と実測値の差には,規則性が認められた。
著者
大郷 保治
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.722-728, 1983-11-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
24
著者
兵野 篤 米澤 徹
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.468-474, 2009-10-20 (Released:2010-01-20)
参考文献数
31

金属ナノ粒子は,そのサイズに依存して発現する局在表面プラズモン共鳴や触媒特性などの特徴によって,近年新規な工業材料として注目されている。そして単分散性に優れ,分散安定な粒子を生成するさまざまな方法が開発されている。とくに湿式法ではサイズ・形状の制御が可能である。金・銀・銅粒子は局在表面プラズモン共鳴によって可視光での発色性を有し,色材へ応用されている。サイズによる色調の変化や表面増強ラマン散乱などの特性は迅速・高感度なセンシングへ応用されている。また,特異な触媒活性はグリーンケミストリーへの応用展開が期待されている。
著者
出射 美喜男 武井 昇 吉田 豊彦
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.364-373, 1983-06-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
3

着色顔料と白色顔料または他の着色顔料とを混合したとき, その色度図上での混色の色度値の軌跡は曲ったり, ループを描いたりすることがある。この事実は古くから知られているが, なぜそうなるかは知られていない。われわれは, 着色顔料のK (吸収係数) とS (散乱係数) の波長依存性の違いによって, 同じ分光反射率分布をもつ顔料でも, 異なった軌跡を描くことを明らかにし, またモデル化したK, S分布をもつ顔料の混合物のシミュレーションによって, 軌跡の形とK, Sの関係を明らかにすることができたので報告する。
著者
西川 貴志
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.10, pp.446-450, 2004-10-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
7
著者
今井 丈夫
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.713-723, 1980-12-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
29
被引用文献数
1 1
著者
大倉 研
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.687-698, 1996-10-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1
著者
舘 和幸
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.94, no.1, pp.9-16, 2021

<p>エア霧化塗装,回転霧化静電塗装について,被塗装面の近傍領域における塗料粒子の状態(径,比電荷,速度)と塗料粒子の飛行空間の状態(エア速度,電界強度など)を二次元でモデル化し,塗着効率が全塗料粒子の単なる軌道の問題としてシミュレーションで求められることを示した。さらに,その結果に基づき,実用面において塗着効率を向上させるためには,塗料の微粒化の最適化,比電荷や電界強度の増大,さらに必要に応じてパターンの狭小化が有効なことを説明した。また,塗着効率100%の塗装技術として期待されるインクジェット塗装は,生産性(時間当たりの塗装面積)が飛躍的に向上しない限り,自動車ボデーの塗装工程での採用は難しいことを示した。</p>

1 0 0 0 塗膜の割れ

著者
佐藤 弘三
出版者
色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.558-569, 1982