- 著者
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石田 肇
百々 幸雄
天野 哲也
埴原 恒彦
松村 博文
増田 隆一
米田 穣
- 出版者
- 琉球大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2006
オホーツク文化人骨の形態解析とDNA分析の結果、北東アジア、とくにアムール川流域を起源としていること、mtDNAのハプログループYは、アムール川下流域集団の祖先からオホーツク文化人を経由してアイヌへともたらされたことが示唆された。また、食生活では栄養段階の高い大型魚類や海生ほ乳類を主要なタンパク質として多く利用していたことが示された。変形性関節症の頻度分布からも、生業との関連性が示唆された。アイヌ民族のイオマンテ型儀礼は続縄文文化・オホーツク文化にまでさかのぼる可能性が大きいことを示した。