著者
並木 頼寿
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.41-44, 1995-10-25
著者
Gabrakova Dennitza
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.19-32, 2007-03-25

魯迅における「野草」のイメージは,近代化を意味するプロメテウス的な火,そして裏切られた期待の中でも,その火を保とうとする「希望」と不可分に結びついている。魯迅の『野草』を軸に,「野草」,もしくは「雑草」をモチーフに持っている作品の間の関係性や,「野草」のイメージに含まれている「希望」の心理と,その心理の奥に潜む故郷と子供のイメージ,そして「野草」が作品そのものの捉え方に反映しているのを明らかにできる。魯迅の『野草』を中心に成り立つ解釈は,プロメテウスの火とパンドラの箱の底に残された希望の関係をめぐる神話を当てはめることによって,火と希望のモチーフに沿った魯迅論の可能性を秘めているのである。
著者
杉谷 幸太
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.65, no.11, pp.18-34, 2011-11-25

80年代の中国文学・映画において,「知識青年」作家たちは革命中国の支配的叙述を脱構築するために「農村」の「ルーツ」に注目し始めた。だがレイ・チョウは,この「プリミティヴへの情熱」が,作者の意図とは逆に,共産党の支配的イデオロギーと共犯関係を持つことを批判している。この難問に直面した「知識青年」作家の李鋭は,『厚土』において知識青年の農村共同体からの疎外感を描くことで,意識的にこの共犯関係を回避しようとした。陳凱歌の『黄色い大地』との比較からは,『厚土』は事実上,革命中国の歴史叙述と,対抗的な「農村中国」の叙述が共通に持っている,農村に対する搾取性を指摘していることが明らかになる。
著者
馬場 毅
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.29-40, 1994-03-25
著者
代田 智明
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.1-12, 2009-07-25

近年竹内好が再び論壇に登場し,再読されている現象が起きている。これに対する肯定的評価は孫歌,加々美光行などによってなされているが,一方これに対応する形で批判的継承を試みる子安宣邦の言論も生じた。拙稿は,これを簡便に整理したうえで,再度竹内の議論を吟味し,その現在的意義のありかと限界を探るとともに,中国を焦点のひとつとせざるを得ない危機的な「世界金融危機」にあって,グローバルな<資本>の運動に対し,思想的対抗軸の可能性を不完全ながら提示する試みである。

1 0 0 0 残暑の季節

著者
安藤 彦太郎
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
アジア經濟旬報
巻号頁・発行日
no.1092, pp.1-6, 1978-09-21
著者
伊藤 武雄
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
アジア經濟旬報
巻号頁・発行日
no.956, pp.1-3, 1974-12-11