著者
堀込 由紀
出版者
上武大学
雑誌
上武大学看護学部紀要 (ISSN:1880747X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-18, 2011-12-28

医療安全に関連したシステム・機器等のICT関連機器を中心とした医療安全上の問題を把握することを目的とし、具体的には「患者認証システム」「転倒転落防止機器」「インシデント報告システム」の3項目の効果と課題について、関東広域圏の500床以上の医療施設で、アンケート調査の協力を得た28施設の医療安全管理者に紙面での調査を行った。 その結果、「患者認証システム」は、8割の施設が導入しており、バーコード認証が主流で、導入している施設すべてが輸液輸血投与時に利用していた。導入効果は、間違い未然防止、誤認インシデント報告の減少が、課題は、機器の不足や操作性等の業務負荷によりシステムの認証を利用しない傾向がみられることであった。「転倒転落防止機器」では、対象施設の総所有数が総ベッド数に対して8%という実態が明らかになった。医療安全管理者の満足度も低く、病床数が多い施設ほど現状に対して不満足である傾向がみられた。効果としては、迅速な危険感知が挙げられ、課題としては、機種の選択の難しさ、機器の不足が認められた。「インシデント報告システム」は、8割の施設が導入していた。集計機能、インタラクティブ性など実装機能が向上しているが、職員間での報告格差の問題は是正されていない現状が認められた。 本調査においてICTの活用における医療安全という視点からの現状が把握され、投薬認証を含めた患者認証システムの拡充、転倒転落機器の充足や効果的な管理、基礎教育における医療安全教育充実及び医療安全管理者への主に医療安全教育に対する支援の必要性が示唆された。
著者
磯 和男
出版者
上武大学
雑誌
上武大学ビジネス情報学部紀要 (ISSN:13476653)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-55, 2005-11-30
著者
ブッシュ ジェリー
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.213-226, 2006-12-28

Japan has been dubbed a "pornographic society" attributable to the large-scale pornography industry in contemporary Japanese society. Furthemore, westerners who visit Japan are often struck by the ubiquity of sexually explicit material. While the pornography industry in the U.S., for example, is enormous, such material tends to be localized to certain corners of society, separate from the mainstream. However, in Japan, nudity and sexual images are regularly depicted in newspapers, magazines, and comic books, and are displayed in clear view of the general population. This essay addresses some prevalent attitudes toward sexuality which may contribute to the public display and massive consumption of pornography in Japan.
著者
小澤 芳子 山下 美根子 日高 紀久江
出版者
上武大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

若年認知症の介護者およびその子どもを対象に半構造的インタビューを行った。結果、介護者の平均年齢は5 6.4±1 1.2歳、男性2名・女性3名、平均介護期間は5.6±3.2年であった。介護の状況は、【診断時の思い】【介護上の困難】【介護の継続】の3カテゴリと9サブカテゴリが抽出された。若年認知症を親に持つ子どもの平均年齢は3 4.3±2.21歳、性別は男性2名・女性2名、要介護者は父親3名、母親2名であった。子どもの思いは、【告知された時の思い】【親への思い】【自分の家族への影響】【将来への心配】の4カテゴリと1 0サブカテゴリが抽出された。
著者
佐藤 宏
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.39-58, 2008-09
著者
田中 秀臣
出版者
上武大学
雑誌
上武大学ビジネス情報学部紀要 (ISSN:13476653)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.1-10, 2007-09
著者
樽井 勇之
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-14, 2011-12

本論文では、協調フィルタリング法の利点とコンテンツ分析法の利点を組み合わせた観光地推薦手法の基本的なアイデアについて述べた。本観光地推薦システムでは、(1)観光地の特徴を最もよく表している観光特性を要素にもつ観光地特徴ベクトル、(2)利用者による旅行履歴を要素にもつ利用者履歴ベクトル、(3)利用者が旅行先の選定に重視してきた観光特性を要素にもつ利用者特徴ベクトルを利用している。観光地特徴ベクトルの生成では、コンテンツ分析法の考え方を取り入れ、観光地のもつ観光特性の要素を試験的に16の要素で表現してみた。利用者履歴ベクトルの生成では、利用者にこれまでの旅行履歴を簡易に入力させるため、操作性を考慮したインタフェースをAjaxの技術により試作した。利用者特徴ベクトルの生成では、観光地特徴ベクトルと利用者履歴ベクトルから自動計算して求めるようにした。これらのベクトル生成をもとに、協調フィルタリングの考え方を取り入れ、利用者間の類似度から旅行計画者の嗜好に合った観光地を推薦するものである。
著者
中下 富子 伊藤 まゆみ 星野 泰栄 宮崎 有紀子 佐光 恵子 大野 絢子
出版者
上武大学
雑誌
上武大学看護学部紀要 (ISSN:1880747X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.17-33, 2006-03-10

現在訪問看護職が提供している在宅看護技術について実施頻度と難易度を明らかにし、今後の在宅看護・介護技術研修プログラム再構築の資料とすることを目的とした.対象は、G県内訪問看護ステーションの施設代表者及び訪問看護職とした.結果、在宅看護技術実施頻度の高位は、清潔、バイタルサイン、日常生活動作の基本的な看護技術とされる項目であった.在宅看護技術難易度の高位は、ターミナル状態や認知の問題へのケアといった精神的ケアの要求される項目及び医療処置といった技術性の高い項目であった.また、訪問看護経験年数と実施頻度との正の相関が大分類11ケア項目にみられ、経験年数が増すほど、ケアの実施頻度も増す傾向が認められた.実施頻度と難易度との負の相関がバイタルサインズ・問題兆候やターミナル状態のケア、医療処置にみられ、実施頻度の高い項目ほど難易度を低く評価している傾向が認められた.
著者
松崎 昇
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.15-51, 2005-12-28

現在、わが国の財政は膨大な累積債務を抱えている。この累積財政赤字を打開するためには、支出の大幅な削減ならびに増税が必要となる。だが財政の抜本的な再建は、現行の体勢のままでは、実現困難であろう。なぜならば、現代国家は政治的ケインズ主義ゆえに財政収支の構造的赤字体質をもっているからであり、より根本的には、近代意識は未来世代に対する責任感を持ち合わせていないからである。この事態を真に受け止め乗り越えるためには、未来世代に対する認識を抜本的に改める必要がある。未来への視座、ないし未来からの視座を第一義的な基準として、財政的国家観を組み立て直すという作業である。その結果として登場してくる見地が、収入面からみた無税国家論および支出面からみた最小限国家論であり、合わせて無税・最小限国家論である。(なお債務を返済する際などには、政府による大量発券という手段も、可能な場合には併用したい。)また、このような確固たる未来的視座をもって現実と切り結ぶことによってはじめて、現在・現代の累積財政赤字問題も解決可能となるであろう。
著者
白井 晴男
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.63-80, 2009-03

現在、欧米や日本の企業は労働集約的な業務や高度な技術を要する業務を、賃金の低い海外に移管しつつある。いわゆるオフショア・ビジネスである。オフショア・ビジネスはコストを抑えること目的としている。多くの企業がオフショア開発やコールセンターを中国、インド、ベトナムに移管している。これらの国のオフショアリングを専門とする企業は技術的に優れた人材や適正な要因を雇用して成長している。同時に各種の施設やICTなどの情報基盤が整ったソフトウェアパークを設置して、海外企業の誘致を進めている。しかしオフショア開発は技術や固有の業務機能の伝達において、文化的な違いやコミュニケーションの不具合によって問題が発生している。またセキュリティや知的財産権の侵害も発生している。ベトナムはオフショア・ビジネスの新しい基盤としてソフトウェアパークなどの施設を拡充・発展させている。ベトナムは現在人口が約8400万人であり、10年後には日本の人口を追い越すだろうと予想される。ベトナムでは企業、大学、行政が一体となって高度情報技術者の育成を行っている。当論文でベトナムの若い人材を活用するオフショア開発の現状と今後の成長性について考察する。
著者
白井 晴男
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.133-145, 2003-12-30

現在大学教育においてキャリア教育がカリキュラムの中に組み込む取り組みが活発に行われている。長引く不況で企業では少数精鋭、即戦力となる人材、国際ビジネス経験または留学経験のある人材を求める傾向にある。このような状況によって、新卒の採用比率は減少の傾向にある。現在の社会や企業が求めている人材を供給することが、大学教育の大きな使命であろう。一般にキャリアとは職歴、経歴という意味に捉えられる。当研究ではキャリアについて考察し、大学教育においてキャリア教育をどのように推進したらよいか、企業や大学での実践的な取り組みを参考に具体的なキャリア教育のあり方を提案する。