著者
宮田 一郎
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学外国語学部紀要 (ISSN:09196978)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.133-169, 1992
著者
王 耀振
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 = Bulletin of Hokuriku University (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.37, 2014-03-31

From mid 19th century through early 20th century, there arose a surge of loanwords from Japanese into Chinese vocabulary. The loaning of Japanese words during this period covered such aspects as politics, economics, culture and life, etc., marked by large scale and all dimension. Almost half a century later, 1980s when reform and opening-up policy was comprehensively adopted in China witnessed another surge of loanwords from Japanese into Chinese vocabulary. Compared with the previous one, this surge is characterized by its unique feature. Although it is no match for its predecessor in terms of covered fields, it is not at all inferior to its former counterpart in terms of amount of loanwords. This surge of loanwords from Japanese mainly deals with vocabularies in such fields as economics and social culture, whereas those loanwords derived from cartoon culture occupy a large share among the loanwords belonging to social culture. Taking the Japanese loanwords derived from cartoon works as studying object, this article tries to investigate their formation characteristics from the perspective of their development.
著者
姜 華
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 = Bulletin of Hokuriku University (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.44, pp.61-66, 2018-03-31

『雨月物語』の「菊花の約」について比較研究の角度から考察し、その「信義」の主題、物語の構造、詞章摂取などの面で中国白話小説『喩世明言』の第十六巻「範巨卿鶏黍死生交」からの影響を深く受けたということを明らかに分析した。
著者
轟 里香
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 (ISSN:0387074X)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.259-269, 1999
著者
松原 知子
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学外国語学部紀要 (ISSN:09196978)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.65-77, 1993

この数年,英語教材としての文学作品の価値が見直されている。筆者は以前は文学教材を避けていたが,文学作品利用についてのさまざまな文献を目にして,3年前から小説を利用した教材を試みに使用してきた。そして教材としての小説のおもしろさを味わうと同時に,困難点をも実感した。Hirvela (1989)は文学教材を避けようとする教師を批判したが,筆者には,批判の対象となった教師の立場も十分理解できる。教材の使いやすさ,適切さは,様々な側面から考えられる。まず,教師として扱い易い教材,扱いにくい教材がある。また,教師が個人として使いやすいと思っても,いざ授業で使うとなると扱いにくい教材というのもある。さらに,授業を受ける学生にとっての扱いやすさは,教師の考える適切さとは異なる場合があるようだ。本稿では,中級(大学1〜2年)を対象とした授業で,小説が教材として扱いにくいと感じる要因を,上記の3つの視点から具体的に列挙し,実践例や内外の研究者の考え方を参考にしながら,それぞれの問題点への対処方法を考えていく。
著者
指田 春喜 要 衛 箕浦 真生
出版者
北陸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

分子内に三重結合,あるいは適当な脱離基を有する各種求核剤とイソセレノシアナート類(関連化合物)の環化付加反応,およびその逆の組み合わせである三重結合(脱離基)を有するイソセレノシアナート類と各種種求核剤の環化付加反応,この2種の反応を駆使することにより,簡便かつ効率的にカルコゲン(セレン,テルル,硫黄)原子を含む新規な複素環化合物の創成を行った。また,得られた化合物の構造・反応性などその化学の解明を行った。環化反応として,ヨウ素環化を行うことにより,さらに官能基化された生成物がえられた。複素環合成を目的とした新規なジカルコゲニド類のヨウ素環化反応を見出した。
著者
佐野 新一 蒲 真理子
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 (ISSN:0387074X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.229-239, 1988

本研究の目的は,女性社会人が自分の体格,プロポーションに対してどのように意識しているか,またどのようなプロポーションを理想としているかを明きらかにすることである。昭和63年6月〜7月,石川県内の女性社会人111名を対象にアンケート調査を実施した。得られた結果は,次に示すとおりである。1)肥痩自己評価の分布をみると,太っている・太り気味であると自覚する人は,過半数(54.9%)を占める。この割合は,20代で最も多く(71.1%),年齢が増すとともに下がる。2)現実の身長・体重・胸囲・ウエストの全体平均値は,156.5cm・50.7kg・82.9cm・63.7cmである。各自己評価群のローレル指数は,5群(156・肥満型),4群(135・中型),3群(123・中型),2群(117・細長型),および1群(110・細長型)である。太っている,太り気味と自覚している評価5群,4群の61人中51人(83.6%)は,厚生省の判定基準でみると,普通あるいは痩せ気味に属することになり,自分を太り気味に意識しがちである傾向,すなわち実態と意識のずれがみられた。3)理想とする身長・体重・胸囲・ウエストの全体平均値は,160.1cm・48.8kg・83.5cm・60.0cmである。また現実値と比較すると,理想値は身長および胸囲では大きく,逆に体重およびウエストでは小さな値を示した。各自己評価群の理想値のローレル指数および現実-理想値間の偏差をみると,5群では128 (-28),4群では119 (-16),3群115 (-8),2群では116 (-1),および1群113 (3)となり,太っている,あるいは普通であると自覚する群において,痩身スタイル指向が顕著に示された。4)身長との相関では体重のほかはいずれも低い値を示した。また,全体の平均身長に対する各項目の回帰直線をみると,体重およびウエストにおいては評価2群で,胸囲では評価4群で現実値と理想値が最も近似している。5)自分の体型(プロポーション)で気になる部位は,お腹(ウエスト),お尻,あしの3ヶ所に集中している。
著者
平井 英二 山口 幸祐 北村 守次 丁子 哲治 村本 健一郎 上木 勝司 全 浩 李 敏熙 宮崎 元一 QUAN Hao LEE Min-Hee 庄田 丈夫 李 敏煕 小村 純子 山口 幸裕 鍛治 利幸
出版者
北陸大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1993

1.吉林省環境保護局吉林省の劉 淑塋副省長,吉林大学環境科学系の杜 尭国教授らによれば,同省は人口約2,500万人,面積約19万km^2であり,両者とも中国の約2%である。東部は長白山を望み,櫟などの木材資源が豊富であり,中部は松遼平原が広がり,農業が発達している。西部は大草原であり,羊・馬の放牧地である。基幹産業は長春市の自動車,吉林市の化学工業である。大気汚染は,従来から低硫黄(0.4%以下)の石炭を使用せていたが,工業の発展にともない省外の石炭を輸入のため,低硫黄の石炭の確保が困難となり,大気汚染が進行中である。水質汚濁として,地表水のCODは8ppm程度であり,有機物による汚染が進んでいる。さらに,同省の図們江開発にも言及した。また。吉林大学の環境関係の研究は太陽光,粉塵,微生物等の自然界由来の物質を有効利用して汚染物質を低減する研究が集中的に行なわれている。図們江開発にも関係するので,吉林省からの帰路を利用して,大連経済技術開発区を見学と調査を実施した。2.研究成果森林衰退の原因は多くの研究者が様々な地域で研究している。観測,測定が行なわれた地域によって,気象,土壌,樹種,大気中の汚染物質濃度などが異なるため,重要な因子が異なってくる。即ち,土壌酸性化/アルミニウム毒作用説,オゾン説,マグネシウム欠乏説,ストレス説,窒素栄養過剰説があるが,関与している因子が多いことが,この問題を難しいものとしいる。酸性降水は土壌と接触することによって速やかに中和される。この中和反応は多岐であり,炭酸塩の溶解反応,陽及び陰イオンの交換反応,アルミニウムの溶出反応,二酸化炭素の溶解反応がある。これらの反応を総合的にを数式化し,実験と比較し,酸性降水による河川水質のメカニズムを正確に解明できた。β線吸収法による浮遊粒子の解析から黄砂現象の評価するに,黄砂の彼来により酸性雨の成分であるSO_4^<2->とNO_3^-に影響を及ぼし,日本海側における冬期のSO_4^<2->濃度が異常に高い原因の一つに黄砂が関与している可能性が高いことが明らかになった。酸性雨・雪の現象をレーダによって定量的に観測するため,一般的に地上観測データとの重畳によって行なう.そして両者の観測から,レーダ観測で得られるレーダ反射因子(Z)と地上観測で得た降雨や降雪強度(R)の関係を求める。このZ-R関係が求まればレーダ反射因子(Z)から降雨や降雪強度を推定できる。研究ではXバンドレーダを使用し,降雪についてZ-R関係を求めた。短い期間に分割すると良い相関がえられた。3.STRATEGY FOR AIR POLLUTION CONTROL IN EAST ASIAの刊行特に中国は硫黄酸化物が主成分である大気汚染物質の影響が深刻である。よって大都市である重慶市での研究・調査を1991年度から実施すると同時に,大気汚染とその対策のついてのシンポジウムを,重慶市環境保護局と平井班が主催し,1992年10月に同市で「中日大気汚染防止対策シンポジウム-重慶‘92」を開催した。本研究班の全員と四川省,重慶市の研究者や行政担当者が多数参加し,重慶市のマスコミにも大きな関心をあたえた。これらの発表は大気汚染のデータも含むが,大気汚染についての基礎的な事項や環日本海各国の酸性雨の現状,酸性雨の分析,土壌の中和反応機構,湖沼・森林への影響,環境行政,火力発電所の排ガスや環境保全などの多方面にわたっている。これらの発表論文に最近の研究成果を追加して翻訳し,1冊の書に纏めて刊行し,今後に工業化される東アジアの諸国の大気汚染対策に役たてれば,かけがえのない地球のボ-ダレスな環境の解決の一つとなると考えた。これが1994年度の科学研究補助金研究成果公開促進費に採択され,今春に刊行する。東アジア諸国に配布するが,平成8年度の国際学術研究にも活用する予定である。
著者
佐野 新一 蒲 真理子 北野 与一
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 (ISSN:0387074X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.223-240, 1987

本研究では,本学における今後の保健体育科教育の在り方を再検討するための基礎的資料を得ることを目的とし,学生の健康・スポーツに関する意識および実態について分析・検討を試みた。本調査は,本学1年次生489人を対象に5月中旬に実施され,462人(94.5%)の回答を得た。得られた結果は,次に示すとおりである。1)健康のとらえ方(複数回答)としては,「身体各器官の構造・機能が正常である」(76.0%)が最も多く,以下「便通・排尿が順調である」(71.0%),「食欲旺盛である」(63.6%)等の順であり,身体的側面の内容を一次的に,精神的・社会的側面に関する内容を二次的に考えている。2)現在の健康や体力の状態については,全体の17.5%が「あまり健康でない」,そして,19.7%が「体力がない」と回答した。3)心身の主な自覚症状については,「疲れやすい」「悩みがある」「肩がこる」「かぜをひきやすい」および「イライラする」などを挙げる者が多く,また4人に1人が「学習意欲がない」と回答した。4)自分の健康や体力について「常に注意を払っている」が19.1%,「時々注意を払っている」が54.3%であるが,関心のない者も4人に1人の割合を示した。5)健康や体力維持増進のため心掛けていること(複数回答)は,男子では「睡眠や休養をよくとる」(60.3%)が最も多く,以下「体操や散歩などの運動(スポーツを含む)をする」(52.7%)「栄養や食事などの食生活に気をつける」(44.8%)などの順である。一方,女子の第1位は男子と同様「睡眠や休養」(62.3%)であり,次いで「規則正しい生活」(43.9%),「栄養や食事」(42.6%)等の順となり,「運動やスポーツをする」は男子に,「規則正しい生活」は女子に多く示された。6)男女とも身体活動に対して好意的態度を示す者が多い。また,「運動不足による運動欲求」や「運動への心掛け」の点において,女子より男子の方に好意的態度が強い傾向がみられる。7)現在の運動部および同好会への所属率は,全体的では41.8%である。女子より男子の方に,また,外国語学部より薬学部の方に所属者が多い。8)加入した動機(複数回答)は,「好きだから」(70.7%)「体力増強のため」(61.0%)「親睦」(50.0%)などが多い。逆に加入しない理由は,「自由時間を制限される」(55.9%)が最も多く,以下「好きな種目のクラブがない」(39.1%)「スポーツ以外のものをしたい」(37.3%),「通学時間の関係で時間的余裕がない」(32.3%)の順である。9)体育実技の授業を除く運動・スポーツの実施状況は,全体では,38.3%が「全然していない」と回答しており,体育系サークルに加入してない一般学生のスポーツに親しむ機会は極めて少ない。また,実施量の少ない者の割合は,性別では男子より女子に,学部別では薬学部より外国語学部の方に多い。10)現在の運動量に対しては,68.6%が「不満である」とし,80.3%が「もっと運動したいとか,しなければならない」と感じている。