著者
吉田 康成 西 博史
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要
巻号頁・発行日
no.68, pp.257-281, 2019-09-25

The purpose of this study was to investigate the digging techniques of elite male volleyball playersagainst spikes in volleyball. 34 occurrences of forearm digging motions in excellent receptions in 6games (Argentina vs Cuba, Poland vs Iran, Serbia vs Japan, Iran vs Argentina, Cuba vs Serbia, andPoland vs Japan) from the 2011 Men’s World Cup Volleyball were analyzed by the Direct LinearTransformation Method.The results were as follows. First, in 477 occurrences of receiving (blockers did not touch the ball),receivers touched the ball 200 times, accounting for 42%. However, counter attacks (excellentreceptions) occurred only 69 times, accounting for 14%. Second, 29 dig errors by liberos (24%) causedlost points, but that was lower than 93 dig errors (76%) by other players. Third, in 18 occurrences, thepositions of liberos at receive impacts were located left-back. Finally, in 18 occurrences, up-down hipjoint movements of liberos became higher close to the moment of spike hit for almost all of the trials. Inaddition, liberos made a pre-jump movement prior to hits in almost all the trials.key words: volleyball, dig, elite male player, libero
著者
中村 理絵
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:18833497)
巻号頁・発行日
no.67, pp.一-十六, 2019-03-25
著者
岡﨑 桂二
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:18833497)
巻号頁・発行日
no.65, pp.271-294, 2018-03-01
著者
和田 謙一郎
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学大学院研究論集 (ISSN:18836364)
巻号頁・発行日
no.11, pp.53-79, 2016

この国で類を見ない人権侵害を継続し続けたハンセン病(らい)問題については、司法判断までの経緯や当事者(ハンセン病回復者)らの考え方について、似た分類に入る他の訴訟との相違点を感じる部分が多い。この素朴な疑問を解決するためには、戦後の現行憲法下のらい法制と、当初から強制隔離の対象となった療養所入所者の生活状況、そして、らい法制を含むわが国の国民の生活保障を担う社会保障法制について、一連のらい法制を旧来の保護と考えるか、侵害法制と考えるか、あるいは給付法制と考えるか、それら各法制を時代別相互に確認する必要がある。同時に、戦後に再形成されるハンセン病患者らへの社会的排除と、社会保障法制下の制度的排除が生じる原因の解明も必要となる。本稿は、戦後の時代背景を捉え、らい法制と社会保障法制の変遷も確認し、行政・立法、そしてハンセン病患者らが、戦後のらい法制を、その時代、その時代にどのように捉えていたかを司法判断を参考にし先の疑問の解明を試みる。
著者
津崎 克彦
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要
巻号頁・発行日
no.63, pp.89-103, 2017-03-25

"本稿では2000年代以降、日本で広がった「ブラック企業」問題に焦点をあて、「ブラック企業とは何か」という問題について、既存の調査から概念整理を行った。 特に本稿ではブラック企業で行われているマネジメントに注目し、ブラック企業の背後にあるマネジメント原理を仕事のマニュアル性と人間関係の競争性に特徴づけられる「統制・独裁型」マネジメントと名付け、そうしたマネジメントが、標準化された消費市場のニーズや労働市場における供給過剰状態、そして「仕事=手段」と呼びうる仕事観に依拠しつつ、賃金が低くなった場合に特に「ブラック企業」と評価されるのではないかという点を仮説的に指摘した。加えて、本稿では、そうしたマネジメントに依拠しない「自由・民主型」モデルというものを提示しつつ、マネジメントの型と賃金との関連から、①体育会系組織、②狭義のブラック企業、③狭義のホワイト企業、④自己実現系組織という4 つの理念型を提示した。 歴史的に見れば、今日における「統制・独裁型」マネジメントの出現は、科学的管理法のサービス産業への応用とも解釈でき、また、ブラック企業問題の広がりは、国際化や情報化といった要因に加え、「仕事=手段」から「仕事=目的」という労働者意識の変化と仮説的に対応付けられるかもしれない。今後は課題として、一方では本稿で検討した「ブラック企業」モデルとその存立条件を実証的に検証していく必要性に加え、国際比較や従来の日本的経営論の再解釈等を通した歴史的検討をしていきたい。"
著者
伊達 由実 吉田 康成
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:18833497)
巻号頁・発行日
no.65, pp.453-463, 2018-03-01

本稿では、大学学内トレーニングルームにおける学生トレーナーとしてのスチューデント・アシスタント(SA)制度を紹介し、学生トレーナー(SA)が利用者への指導・助言、トレーニングルームの企画・運営する活動事例を概観することでSA の課題および改善点について検討することを目的とする。2015 年9 月から導入されたSA 制度は、9 名のSA1 期生によってスタートした。SA1 期生における1 年間(2015 年9 月14 日から2016 年7 月25 日)の活動時間の平均は46.25 時間であった。2017 年9 月現在、31 名のSA がトレーニングルームの運営に従事している。制度が導入されて以降、SA が自主的に取り組んできた、様々な課題に対する改善点について報告した後、導入されたSA 制度が発展していくために必要な課題について検討する。
著者
隅田 孝
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:18833497)
巻号頁・発行日
no.65, pp.213-225, 2018-03-03

クチコミによる企業のマーケティングは、今日においてはなくてはならないマーケティング手法の1 つであると認識されている。いわゆるSNS による商品情報の拡散や商品の良し悪しを明示することによる商品評価が定着するにつれ、企業にとって、クチコミはその扱い方ひとつでメリットにもデメリットにもなりうるのである。 まず、クチコミはその性質上、企業のマーケティングにダイレクトに影響しうるものと、ダイレクトにではなく間接的にその影響を及ぼすものがあり、これらのタイプをクチコミ・ポジショニングを用いて明らかにする。次に、上記のクチコミ・ポジショニングに合わせてクチコミの分類を試みた既存研究を用い4 つのクチコミのタイプを明示する。さらに、消費者の情報認知段階に合わせたクチコミ伝播のメカニズムについても既存研究を援用し2 段階モデルとして明示する。最後に、消費者によるインターネット上での消費者行動に言及し、ブランド・コミュニティの存在を指摘する。 しかし、これからのクチコミと企業のマーケティングのあり方、つまり、今日インターネット上で展開される新たな消費者行動の形態ととらえることのできるSNS とそれらSNS が新たに登場しては短期間で消え去ってしまうことが危惧される現状がある。本稿ではあえてSNS の今日的な有用性と解釈されがちな点に目を向けるのではなく、クチコミの本来の理論的位置づけを整理し再確認することを意識しつつ、クチコミの本質について再考察することを試みるものである。
著者
恵木 徹待
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:13490850)
巻号頁・発行日
no.62, pp.123-138, 2016

第二次大戦において米英ソは決して「連合」などしていなかった。東欧ではソ連が優位であったし、日本占領においては米国の一国支配と言っても良かった。ただ、連合してはいない同盟というのはパワーで反発することなく、お互いに譲歩しながら自らの国益を求めていったのではないか。ソ連の北方領土支配というのはまさにソ連と米英との譲歩から生まれたと考えている。しかもそこにあったのはパワーや地政学とは別の、ソ連のアイデンティティーや民族意識というコンストラクティヴィズム的な発想だと考えるのが妥当である。東欧で支配を強めたソ連が一方で対日占領では米国に押され、その妥協として先の戦争に始まる対日感情の克服を達成したのが北方領土の支配であったのである。そこに目を向けずには我が国は今後の北方領土返還への戦略を見誤っていくであろう。
著者
藤谷 厚生
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:13490850)
巻号頁・発行日
no.61, pp.一七-三二, 2015