著者
松田 孝江
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学紀要. 文系 (ISSN:03020304)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.19-32, 1995-03
著者
呑山 委佐子 斉藤 秀子 與儀 由香里 呑山 委佐子 斉藤 秀子 與儀 由香里 NOMIYAMA Isako SAITO Hideko YOGI Yukari ノミヤマ イサコ Nomiyama Isako サイトウ ヒデコ Saito Hideko ヨギ ユカリ Yogi Yukari
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学 家政系研究紀要
巻号頁・発行日
vol.44, pp.75-91, 2008

高齢者社会へのメッセージ展PartⅣで高齢者用寝衣と留め具のいろいろ等について展示発表した。また、坂本モデル製M100-5小春さん(こはる)を対象に一般のパジャマ、工夫パジャマ2種の着脱介助の過程を観察し、検討した。結果は以下のようである。1)高齢者用寝衣については、見学者の高い関心が示され、高齢者の特性を考え設計した、オーガニック木綿製の手作りパジャマが好評であった。 2)介護用パジャマについては、本学の学生たちに被服全般や、要介護に対する衣服への工夫やアイディアの必要性が理解され、高齢者への経緯や思いやりの気持ちの涵養の一助となった。 3)高齢者体験用手袋で留め具の開閉をした結果②自由に動くボタン、④ブーメラン形のボタン、⑤封筒の留め具感覚の2~3mmのひも使い⑧ドットボタンがやりやすいという意見が多かった。 4)着脱介助の場合、マジックテープまたはファスナーをつけることにより平面形状に展開してから着衣する工夫パジャマは、一般のパジャマより側臥への姿勢転換回数が顕著に減少し、介護者の負担を軽減することが示唆された。At the Exhibition of Messages to an Aging Society Part Ⅳ, various products such as sleepwear and fasteners for the elderly were exhibited. Also, Sakamoto Model's M100-5 Koharu-san was used to observe the process of helping to dress and undress, using general pajamas and 2 types of special pajamas. The results of our investigation are as follows. 1) Observes showed strong interest in elderly sleepwear, with favorable evaluation of organic cotton handmade pajamas designed with characteristics of the elderly in mined. 2) This school's students understood the necessity of ideas for general pajamas and pajamas for the for people that require assistance. It helped to foster feelings of repect and consideration toward the elderly. 3) As a result of trying to open and close fasteners while wearing elderly exexperiential gloves, many throught that these buttons were easy to use : (2) Freely moving buttons, (4) Boomerang type buttuns, (5) Threaded buttuns like those used to close envelopes, (8) Dot buttuns. 4) When aiding undressing, special pajamas required dramatically fewer changes of body position than for general pajamas, suggesting less burden on the care giver.
著者
村上 丘
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻レヴュ- (ISSN:09160469)
巻号頁・発行日
no.41, pp.43-52, 2008-07
著者
杉山 隆彦
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻比較文化 : 大妻女子大学比較文化学部紀要 (ISSN:13454307)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.46-65, 2002

ここ数年、私は機会をとらえては「マクロの文学」ということについて書いたり喋ったりしてきた。それは20世紀文学に対する私なりの見方を提出したものではあったが、もちろん私は、20世紀の世界の文学が、そのような単一の尺度で処理し得ると考えていたわけではない。文学が対象とする人間の心の動きや行動様式には、洋の東西を問わず共通するものがありだからこそ、肌の色の違い、言葉の壁、宗教的信条の違い等をそのままにしてなお、「人間」としてたがいに理解しあうことができるのは言うまでもない。ここに着目して私は「マクロの文学」という視点を提出しているのではあるが、同時に、その肌の色の相違、使用する言葉の独自性、信仰様態の差異、あるいは衣食住に見られる基本的な文化の相違が、たがいの意思の疎通を妨げているという面もあるのである。比較文学という比較的新しい分野は、文学の置かれている以上のような両義的側面-世界に通底するものと各国・各人にとっての独自のもの-を同時に掬い上げて、人間と世界を統一的に把握することを可能にしてくれるのではないか。この新たな尺度を援用することで、これまで「マクロの文学」の範疇に入れることを私に躊躇させてきたジョン・スタインベック(John Steinbeck、1902-68)を、うまくその中に融けこませ得るのではないかと気づいたのである。作品の題材、構成、表現上の技法等に対するスタインベックの絶えざる探求の姿勢は、そのことを充分に裏づけていると言ってよい。
著者
渡辺 実果
出版者
大妻女子大学
雑誌
Otsuma review (ISSN:09160469)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.135-144, 2016-07
著者
天沼 寧
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻国文 (ISSN:02870819)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-19, 1983-03
著者
君嶋 亜紀
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻国文 (ISSN:02870819)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.71-93, 2016-03
著者
松本 暢子 平野 あずさ
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学紀要. 社会情報系, 社会情報学研究 (ISSN:13417843)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.157-168, 2005

現在,多くの自治体では安全で利用しやすい公共トイレの設置が進められているが,実際の公共トイレは「危ない,臭い,汚い,暗い」といわれ,女性や子どもをはじめとして高齢者,障害者などは利用しにくい。そこで,本稿は,東京都新宿区の公共トイレのなかから公衆トイレ(26ヶ所)に注目し,現地観察調査を実施し,高齢社会において求められる多様なニーズに応える公共トイレのあり方を考察している。現地観察調査は,出入り口や施設構造,バリアフリーなどの施設条件,人目があるか,死角がないかなどの周辺立地環境,洗面台やブース内の設備・備品状況,清掃が行き届いているか,臭気はないかなど衛生状態についての把握を行っている。調査結果では,(1)すべてのトイレが不潔で危険なわけではなく,一部の問題のあるトイレでの管理方法を見直す必要があること,(2)不潔で危険なトイレの多くは施設や設備条件に問題があり,その改善が大きな課題であることが明らかになった。その結果にもとづき,(1)立地特性を踏まえ,商業施設等のトイレを含めた公共トイレ全ての配置を検討することと,(2)利用特性を配慮し,バリアフリー化や多目的な利用に応える施設設備条件の改善を進めること,(3)管理業務内容やその方法の見直しを行うことが必要であることを結論としている。さらに,施設設備条件の改善に取り組む際の問題として,施設設備の設計者と管理業務担当者の間の情報交換が不十分な現状を指摘し,情報の共有やフィードバックの必要性に言及している。さいごに,公共トイレの整備および管理の現状をとおして,公共空間の整備・管理の課題である「公共性の醸成」について考察し,住民参加による整備・管理が鍵となることを示唆している。