著者
上村 清
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.120-126, 1999-07-31
参考文献数
17
被引用文献数
1
著者
市川 哲生 中村 寛志 吉田 利男
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.169-177, 2004-08-25
参考文献数
13
被引用文献数
1

12月から3月を除く2001年9月から2002年11月にかけて, 長野県の木曽川流域および天竜川流域において, プラスチック・コンテナを用いたカワネズミの生息調査法を確立することを目的に, 食痕による出現種の推定, プラスチック・コンテナ設置期間について調査を行なった. カワネズミの食痕はコンテナ内部に, 餌である生魚の頭部から背骨を残さずに, 半分ほど紛失する状態で残るものや, そのような食痕がついた状態でコンテナの出入り口から糸ごと外に引き出されるといった特徴がみられた. プラスチック・コンテナ設置期間中の降雨などによる中断によって設置期間は長期化する傾向がみられ, 流路幅は設置期間を変化させることはなかった. 非生息地点と判定されるまでに最低限必要なコンテナ設置期間を推定した結果, 17日間であった.
著者
水田 英生
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.167-171, 2006 (Released:2016-10-08)
著者
広渡 俊哉
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.21-27, 2016 (Released:2016-10-25)
著者
駒形 修 本山 直樹
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.83-94, 2004

市販されている木酢液, 竹酢液および木炭生産現場より採取した自家製粗木酢液について, 主要成分の分析と植物病原菌に対する抗菌活性の検定を行った. 含有成分とそれらの濃度は, 市販品では製品によって大きな違いが見られた. また自家製粗木酢液の品質は採取温度によって異なり, 特に煙の採取温度が高いものについては大きな違いが見られた. 供試した木酢液からは, 酢酸の他に, メタノールやホルムアルデヒド, およびフェノール類等の毒性物質も検出された. 木酢液一般としての安全性の評価は, 資材によって品質に差があるために困難であると判断された. 培地上の灰色かび病については室内試験で抗菌活性を示すものも見られたが, いずれの資材についても実際の植物体上では, 灰色かび病, べと病, うどんこ病に対する防除活性はほとんど認められなかった.
著者
福井 昌夫
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.87-92, 2006-10-14
参考文献数
14

性的成熟したハイイロゴキブリ雄が,性的成熟しているが雄を受け入れる状態にない雌に求愛発音を示すことがHartmanとRoth(1967)によって報告された.著者は上の報告,すなわち,雄が雌に求愛行動を示した後,上翅前縁部を前胸背板と摺り合わせて摩擦音を出すことを,確認した.性成熟した雄は,十分に成熟していない成虫雄と雌雄の終齢若虫に求愛後求愛発音を示した.これらの求愛発音の対象になったステージの個体に対して雄が示した求愛発音を録音し,その周波数分析を行った.音の特性は凡よそ60dBの強さを持った約15kHzの周波数を示し,HartmanとRothのデータに一致した.従って,性成熟した雄は十分に成熟していない成虫と終齢若虫の雌雄を,実際には配偶相手と誤認しているのだが,成熟した雌と認識しているように思われた.しかしながら,成熟した成虫の雌雄と終齢若虫の識別が出来ることが議論されている.