著者
河村 英司 明石 剛二
出版者
有明工業高等専門学校
雑誌
有明工業高等専門学校紀要 (ISSN:03856844)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.87-94, 2004-01-30

The educational system of a college of technology(Kosen) started in 1962.lt is important to train up students as excellent practical engineers in the Kosen. The importance of "monozukuri" is cried for briskly these days. On the other hand, young people's tendency to have less interest in science and engineering is pointed out as a serious problem to affect the training of engineers who inherit the technology supporting the base of Japan. Under such a situation, the time to enrich "monozukuri" education has come anew. A solar boat was manufactured this time. The purpose is to raise excellent engineers who has creativity.
著者
氷室 昭三
出版者
有明工業高等専門学校
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

直径が37μmのマイクロバブルを30秒ごとに顕微鏡で観察し,撮影に成功した.時間とともに小さくなり,350秒で目視できなくなるくらい小さくなった.これまで水中に発生したマイクロバブルは水面まで上昇して消失すると思われたが,このようにこの程度の大きさのマイクロバブルは,水中でだんだん小さくなり消失することを見出した.さらに,直径の異なるいくつかのマイクロバブルについて観察した.直径100μm以下のマイクロバブルは大きさに応じて寿命をもっていることを見出し,空気の水への溶解度に関係なく,マイクロバブルの大きさで寿命が決まっていることを見出した.一方,直径100μm以上のマイクロバブルは,測定条件下では小さくならなかった.むしろ大きくなる傾向が見られた.また,本研究室では直径2μmのマイクロバブルを撮影することに成功したが,それより小さいマイクロバブルを観察することはできなかった.したがって,ナノバブルなるものの存在は,ここでは確認できていない.一方,マイクロバブルが発生する環境でその挙動が大きく異なることを見出すことができた.この実験結果は,さまざまな方法でつくったマイクロバブルにはそれぞれの機能性があり,それぞれの機能性を利用した用途に用いる必要があることを見出した.
著者
冨永 伸明 山口 明美
出版者
有明工業高等専門学校
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では,内分泌かく乱物質であるBisA曝露を多世代にわたって行った線虫受精卵のヒストンH3のメチル化およびアセチル化修飾状況を定量的に解析することに成功した.線虫は,BisA曝露で経世代的に産卵数が減少することを報告しているが,本研究の結果から,その際に受精卵中の細胞において特異的なヒストンH3Lys4のジメチル化修飾体,Lys9のアセチル化修飾体が減少していることが分かった.このことは,内分泌かく乱物質の経世代的な影響はエピジェネティックな修飾として次世代の受精卵に受け継がれる可能性が高いことを示すものである.
著者
氷室 昭三
出版者
有明工業高等専門学校
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

化合物をマイクロバブルによって分解できるかを明らかにした.有機化合物を形成している原子間の結合を切断するエネルギーをマイクロバブルがもっているどうかを明らかにするために,2.6×10-5mol/1の4-エチルフェノール水溶液1dm3をマイクロバブルでバブリングし,その水溶液の蛍光強度を測定した.この水溶液の蛍光強度がバブリング時間とともに減少し,バブリングによる消光作用を示したが,このとき極大の蛍光強度を示す波長のシフトは見られなかった.蛍光スペクトルのシフトが見られなかったことから,マイクロバブルが原子間の結合を切断していないことを見出すことができた.洗剤を含む水溶液をマイクロバブルで処理し,一定時間ごとに採取した溶液の表面張力を測定したところ,マイクロバブル処理前の洗剤溶液の表面張力は,濃度に依存して低下が大きくなるが,マイクロバブル処理後の洗剤水溶液における表面張力は上昇していることを見出した.これは洗剤の臨界ミセル濃度以下では,一般に,洗剤分子は空気に接している海面に集合する.ところが,水中にマイクロバブルが存在すると洗剤分子が気泡との海面に集合し,水中に分散するため,バブリングによって表面張力が時間とともに増加することを見出した.マイクロバブルで処理した仕込み水でつくった焼酎と通常の方法でつくった焼酎との味の違いを味覚センサで測定した.マイクロバブルで活性化した酵母でつくった焼酎の味が大きく変化するのを見出した.味覚には甘味,塩味,苦味,酸味,うま味があるが,ここではうま味の成分であるグルタミン酸ナトリウムの1mmol/1溶液についても測定したところ,マイクロバブルで仕込んだ焼酎が,グルタミン酸ナトリウムの応答に近づくことを見出した.