著者
藤原 克美
出版者
比較経済体制学会
雑誌
比較経済研究 (ISSN:18805647)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.2_1-2_14, 2017 (Released:2017-08-08)
参考文献数
20

グローバリゼーションの下で国境を越えた生産の分業が進み,ファッション産業ではファストファッションが世界市場を席巻している.この現象を生産面から見ると,ロシア企業もグローバル企業に追随してアジアへ製造拠点を移転させている.現在のロシアへの生産回帰も一時的な現象にすぎない.一方,販売の面から見ると,ロシア企業は市場の特性の近い旧ソ連圏を足掛かりとして海外進出を図っている.
著者
影山 摩子弥
出版者
比較経済体制学会
雑誌
比較経済体制学会年報 (ISSN:13484060)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.37-45,75, 2003

資本主義は,理性主義のシステムである。つまり,資本主義は,科学・技術や思考といった理性の成果や機能に依拠しているだけではなく,理性の特性(対象化認識のツール,一般性・普遍性,ヒエラルキー,自律性)を形態的に体現している。それを明らかにして始めて,環境問題,ノーマライゼイションに基づく福祉,知識創造,NPO・ボランティア組織,ネットワーク組織が,新しいシステムを求めるものであることが明らかになる。