- 著者
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影山 摩子弥
- 出版者
- 比較経済体制学会
- 雑誌
- 比較経済体制学会年報 (ISSN:13484060)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, no.2, pp.37-45,75, 2003
資本主義は,理性主義のシステムである。つまり,資本主義は,科学・技術や思考といった理性の成果や機能に依拠しているだけではなく,理性の特性(対象化認識のツール,一般性・普遍性,ヒエラルキー,自律性)を形態的に体現している。それを明らかにして始めて,環境問題,ノーマライゼイションに基づく福祉,知識創造,NPO・ボランティア組織,ネットワーク組織が,新しいシステムを求めるものであることが明らかになる。