著者
池田 祐子
出版者
独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

1867年に設置されたベルリン工芸博物館は、まずカール・グロピウスが造った「グロピウスのジオラマ」を展示施設として開館した。そしてマルティン・グロピウスの設計によって独自の博物館建物が完成した。ジオラマは19世紀にヴァーチャルな視覚体験を可能にした画期的装置であるが、本研究では「グロピウスのジオラマ」には展示機能や教育機能も備わっており、それが未体験の時代や国の応用芸術作品を展示する工芸博物館の展示戦略に受け継がれたこと、そしてその際にグロピウス家が重要な役割を果たしたことを、当時の新聞資料などを用い、具体的に明らかにした。
著者
山野 英嗣 尾崎 正明 稲賀 繁美 川島 智生 加藤 哲弘 河上 繁樹 中川 理 並木 誠士 廣田 孝 前田 富士男 増田 聡 藪 亨 新見 隆 出川 哲朗 中川 克志 松原 龍一 池田 祐子 小倉 実子 牧口 千夏 中尾 優衣 河本 信治
出版者
独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、日本近代における建築、デザイン、工芸を対象としながらも、ジャンルを超え、そして国境を超えた動向について総合的に検証したものである。研究成果は、最終的に一冊の図書としてまとめた他、研究代表者が所属する美術館においても展覧会やシンポジウムを開催し、研究成果を広く発信した。東西の文化交流、そしてジャンル間を交差する表現への注目など、時宜を得たテーマとして、建築、デザインそして工芸の各領域において、新たな視点が提言されたと思われる。