著者
中村 凌子 鈴木 浩子 渡部 勇 高木 友博
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

近年, オンラインギャンブルデータを用いた行動分析の分野が発展している. しかし, 時系列の行動変化に関する研究は十分になされていない. そこで本研究では, 問題ギャンブリング (ギャンブルにより生活に問題が発生している状態) に至るプレイヤーの早期発見を目的として, オンラインギャンブル行動データにおいてShapeletによる距離測定を用いた時系列変化を定量化する分類器を提案する. 特に, 短期間での局所的な行動特性を表すLocal-Shapeletと長期間での大局的な行動特性を表すGlobal-Shapeletの予測能力を調査した. 予測実験は, 時系列特徴量の方が非時系列特徴量より有効であることを示す. また, 局所的な時系列特徴量と大局的な時系列特徴量の両方を特徴量として用いた方が精度が高いことも示す.
著者
渡部 勇市 松島 早苗
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.11-18, 1999

地震の強さと歩行速度の関係を起震機の振動台上での歩行実験により調べた。実験では,振動は水平単振動とし,進行速度は振動方向に対し45°の方向に,また移動距離は室内を想定し2mとした。歩行速度は約震度4からゆるやかに低下し始め,強くなるにしたがい低下の割合は増加した。床面の振動因子の中で,歩行速度との関係を1因子で表すことができたのは最大速度であり,歩行速度は床面の最大速度が大きくなるにしたがいほぼ直線的に低下した。歩行速度に個人差はあるが,男性,女性による平均歩行速度ではほとんど差がなかった。しかし,女性の方が弱い地震動で歩行限界に達した。地震時の心理的不安等による歩行障害については,今後の研究課題である。<br>(オンラインのみ掲載)
著者
神田 陽治 渡部 勇 三末 和男 平岩 真一 増井 誠生
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.8, no.5, pp.601-610, 1993-09-01
被引用文献数
25 11

GrIPS is a groupware that aims to enhance people's creative abilities by assisting them in the creation and organization of ideas. The prototype of GrIPS works on three workstations connected by LAN and supports creative meetings, such as planning meetings. The methodological basis of GrIPS is diagram drawing, which consists of two stages, the idea divergence stage and the idea convergence stage. In the first stage, the participants of the meeting are encouraged to collect ideas in a brain-storming manner. In the second stage, they create a set of cards, each of which describes a collected idea, and draw a diagram that illustrates the groupings of the cards and the connections between them. The effective presentaion to the others could be done with the final diagram. GrIPS never substitutes the computation for human creativity, but it helps human activity, providing three new functions : associative keyword retrieval, automatic diagram drawing and individual-basis sound mixing. The associative keyword retrieval lists up lots of relative words, which can be picked up as elements of ideas in the first stage. The automatic diagram drawing converts a complex diagram into an easy-to-understand diagram that has the same structure as the original in the second stage. The redrawing is done by heuristics. The individual-basis sound mixing simulates the acoustic effects of a meeting room, by mixing the voice of each participant in appropriate proportion. It aims to compensate for the loss of communicating reality due to the distributed working environment.
著者
土井 晃一 大森 晃 蓬莱 尚幸 渡部 勇 片山 佳則
出版者
情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.125-126, 1993-09-27
被引用文献数
2

顧客からの要求獲得において、自然言語によるコミュニケーションは重要な役割を果たしている。この際、直接言われた要求だけではなく、言われていない、顧客の無意識下にある漠然とした要求も抽出したい。将来的には自動的に要求を抽出することが目標だが、まずは要求獲得のための方法論を確立したい。要求獲得では、話し手の意図理解が前提となる。意図理解の理論的枠組として発話行為論を用いる。発話行為論では話し手の種々のレベルの行為の解釈が主な問題となるが、本研究では単に発話の解釈、理解だけではなく要求の獲得を目標とする。まずそのために言語現象を観察・解析し、話し手の意図を考慮した言語行為モデルを構築する必要がある。本論文ではそうしたモデルを提案する。図1コミュニケーシヨン進行による共有知識の顕在化さらに話し手の意図を理解するためには、共有知識(感情、イメージなども含む)の顕在化が必要となる。つまりコミュニケーションの展開を通して、図1のように、話し手、聞き手双方の無意識下にあるものと共有知識を意識下に顕在化すること(図1の矢印の方向への推移)が意図理解、要求分析には必要となる。これは今後の重要な課題である。
著者
小川 知也 渡部 勇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.20, pp.137-144, 2001-03-05
被引用文献数
4

本稿では,株価データと新聞記事の関連性に関するマイニング手法について論ずる.本手法では,分類により新聞記事に付与されたテーマ情報を用い,新聞記事の株価変動への影響分析と株価変動の外部要因分析という相補的な視点から,株価データと新聞記事の関連性の概要抽出を行う.新聞記事の株価変動への影響分析では,あるテーマの新聞記事が一般に株価変動に及ぼす影響を分析する.株価変動の外部要因分析では,大きな株価変動の要因を新聞記事のテーマを用いて分析する.実際にいくつかの銘柄に関する株価データと新聞記事を用いた実験を行い,実データにおける本手法の有効性を確認した.In this paper, we propose a mining method for finding a correlation between stock prices and news articles. We use a theme information of news articles which assigned by classification system, and extract a correlation between stock prices and news articles by analysing how news articles influence on stock prices and what kind of news articles causes a stock price changes. Through some experiments on stock prices and news articles, we proved a effectiveness of our method.
著者
渡部 勇
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, pp.E62-E65, 1993-02-20

今年の7月13日〜24日にSLACで催されたSLAC Summer Instituteに参加して来たので、その報告をします。(この原稿では、SSIの省略はSanyo Summer Instituteではなく、SLAC Summer Instituteを意味する事とします。)